風水で家相がよくなる玄関の方角は?玄関の向き別の特徴も解説

家づくり
風水で家相がよくなる玄関の方角は?玄関の向き別の特徴も解説

風水とは、環境を整えることで「気」を取り込み、運を呼び込むという中国発祥の環境学です。運気を上げられる家にしたいという考えから、家づくりや部屋づくりに風水が取り入れられるケースがあります。家相をよくするための工夫はさまざまありますが、風水でとくに重視されている場所は玄関です。

玄関の方角によって開運効果が変わり、また風水において避けたほうがよい方角も存在します。そこで今回は風水で玄関が重要な理由から家相がよくなる方角、運気を上げる方法などについて解説するので、運を呼び込める家づくりがしたい方はぜひ参考にしてください。

玄関は風水の考え方では重要な場所

風水において玄関が重視される理由は、運を呼び込む入り口と考えられているからです。人が家の中に入るためには、入り口となる玄関を通ることになります。運も同様に玄関から入るとされており、さらに自宅に入る前に厄を落とす場所ともいわれているので、家相をよくするには玄関が重要となるというわけです。

家相のよい玄関にするには、幸運に導いてくれる吉方向に玄関をつくることになります。しかし、方位取りだけが風水ではありません。玄関が散らかっている、汚れている場合は悪い気が溜まりやすくなるので、清潔さや環境を整えることも大切です。

風水で家相がよくなるとされる玄関の方角は?

風水の視点を持って家づくりを行う場合、家相がよくなる吉方向を把握し、玄関の方角を決める必要があります。同じ吉方向でも方角によって期待できる開運効果にも違いがあるので、どのような運気を上げたいのか考えて方角を選びましょう。

太陽の気が入る「東」

東は、太陽の気を取り込める吉方位です。家相ではとくにいい方角とされています。太陽による陽のパワーが入り込みやすいので、家族がいつまでも元気で明るく、賑やかな生活を送れるようになるでしょう。

また、仕事に対しても積極的に取り組む気持ちになり、成功を収めやすくなります。「陽が昇ってくる=始まり」をイメージさせる方角でもあるため、新しい家での暮らしをスタートさせる意味で東に玄関をつくるのもよいでしょう。

社会的な成功をもたらす「南」

南向きの玄関は日当たりがよく、陽の気を取り込みやすくなるとされています。華やかさが身に付いたり、名誉運や人気運などが上昇したりするので、社会的な成功を収められる可能性が高まるでしょう。また、南は美容運の上昇にも期待できる方角です。

交際運を高める「南東」

南東向きに玄関をつくる場合、交際運が高まって人間関係のトラブルに悩まされにくくなります。対人運が上がることにより人との縁が生まれ、結果的にお金も呼び込むことにつながり、金運アップにも期待できる方角です。

とくに対人関係が重視される、事業を営む経営者や自営業者に向いています。仕事関係だけではなく、家庭内や友人、ご近所との人間関係も円滑なものとなる効果にも期待できるでしょう。

能力発揮の方角「北」

北向きの玄関は、生まれ持った能力や才能が発揮される方角と考えられています。能力が発揮されることで、信頼やお金を呼び込むことにつながるでしょう。

ただし、北側は日当たりが悪く寒い玄関になりやすく、その影響で家庭運や健康運が下がりやすいとも考えられています。そのため、明るさや寒さをカバーできる工夫が必要です。

金運とチャンスを呼び込む「北西」

北西向きの玄関は、金運や仕事運がアップしやすい方角で、経営者や自営業者から好まれる傾向にあります。ビジネスチャンスを掴むことができ、財産や地位を得られる可能性があるでしょう。

ただし、仕事量が増えることで、家族と過ごす時間が減ってしまう可能性も高いです。仕事も大切ですが、そればかりに追われてしまわないよう注意してください。

風水で避けたほうがよいとされる玄関の方角とダメな理由

風水には避けたほうがよいとされる凶方角が存在します。避けたほうがよい玄関の方角とその理由を見ていきましょう。

鬼門に面する「東北」

東北(北東)向きは鬼門とされています。鬼門とは、悪い気が流れ込んでくる方角のことです。そのため、風水ではとくに避けたほうがよい方角になります。

先に述べたとおり、玄関は気を取り入れるための入り口です。鬼門に向けて玄関をつくってしまうと悪い気を取り込んでしまうので、東北向きの玄関は避けましょう。

ただし、間取りの関係でどうしても東北向きにつくらなければならないケースもあります。その場合は、凶の影響を緩和させるための対策が必要です。

裏鬼門に面する「南西」

南西は鬼門(東北)の反対側の方角になるため、裏鬼門と呼ばれています。裏鬼門も鬼門と同じく悪い気が流れる方位なので、気を取り入れる玄関の配置は避けたほうがよいと考えられているのです。こちらも間取りの関係で南西方向が玄関になってしまう場合は、対策して凶の影響を緩和する必要があります。

運気を逃がしやすい「中央」

家の中央に玄関をつくるのもおすすめしません。風水において、中央は気が溜まる場所と考えられています。

玄関は人と気の出入り口になるので、中央に玄関を置くと運気が出ていってしまったり、悪い気が溜まったりする可能性があるのです。運気が激しく変動し、いい気が溜まりにくい傾向にあるため、中央に玄関をつくるのはおすすめではありません。

金運が不安定になりやすい「西」

西は金運に影響を与える方角と考えられています。西向きで玄関をつくった場合、支出が増え、貯金ができにくくなるとされています。安定した金運を求める人は避けたい方角です。

ただし、西向きの玄関には人の縁に恵まれやすく、来客が増えることで賑やかな家になるという効果が期待できます。しっかり節約を心がけたり、金運を上げるための対策を施したりすることで、金運の不調を抑えながら良縁を招けるでしょう。

玄関の方角は使い勝手も考えて決めよう

玄関の方角を決める際は、風水だけで決めてしまわないように注意してください。風水の視点だけで決めてしまうと、使いにくい玄関になってしまうかもしれません。ここでは、方角ごとに使い勝手の面でのメリット・デメリットを紹介します。

東玄関のメリット・デメリット

東向きの玄関は、日中は日当たりがよくなります。とくに寒い冬場は朝から日差しを取り込めるので、暖かい玄関にすることが可能です。夏場は西や南からの強い日差しが入り込みにくいので、涼しくなるといったメリットもあります。

大きなデメリットはありませんが、東向きは快適な環境となることから、玄関をつくることでもったいない気分になってしまう点がデメリットです。東側は西や南からの日差しを受けにくいので、リビングやダイニングなど1日に過ごす時間が多い居室にも適しています。玄関をつくることで東側に適した居室にスペースを当てられなくなる可能性があるでしょう。

西玄関のメリット・デメリット

西向きの玄関は、お昼を過ぎると西日が差し込むようになります。そのため、冬場の夕方は日差しが入ってくれることで暖かい空間となるでしょう。また、東側を居室として使えるので、快適に過ごせるリビング・ダイニングや和室などを配置できます。

ただし、朝から昼にかけては日陰になるため、寒い玄関となる可能性があるでしょう。また、夏場は強い西日が入り込むので、玄関を通じて家全体の室温が上昇しやすくなります。壁や玄関ドアは断熱性能が高いものを採用し、熱の影響を軽減する工夫が必要です。

南玄関のメリット・デメリット

南向きの玄関は日当たりがよいので、明るく暖かい玄関になります。湿気がこもりにくいので、衛生的な環境を保てる点もメリットです。

ただし、直射日光の影響を受けやすいので、とくに夏場は室温が高くなってしまうデメリットがあります。また、直射日光の影響で玄関ドアの劣化が早まる可能性もあるでしょう。

ほかにも日当たりのよい南側に庭がつくりにくくなる、玄関の横にリビングをつくるケースもあるので道路から室内が見えやすくなるといった点にも注意してください。西側同様に壁や玄関ドアは断熱性能を重視し、また直射日光を避けるために庇を設けるといった工夫が求められます。

北玄関のメリット・デメリット

北向きの玄関はメリットよりもデメリットのほうが多い傾向にあります。日当たりが悪いため、採光が悪く寒い玄関となってしまうでしょう。

とくに冬場は強い北風が吹くので、寒い風が吹き込んでくるだけではなく、逆風でドアが開けにくいことがあります。積雪がある地域では、玄関まわりに積もった雪が解けにくいこともデメリットです。

しかし、北向きの玄関は夏場になると涼しくて快適なので、温暖な地域ではメリットがあるでしょう。また、日当たりがよい方角に居室をつくることも可能です。

北向きに玄関をつくるのであれば、駐車場も北側につくることをおすすめします。駐車場をつくって玄関の上までカーポートを広げれば、雨や雪を防いでくれます。ほかにも、玄関前に風除室を設ければ、冷たい風が玄関から室内に入り込みにくくなるでしょう。

【方角別】風水で玄関の運気を高めるポイント

玄関の運気を高めるためには、方角だけではなく環境も重視する必要があります。ここでは、方角別に玄関の運気を上げる風水のポイントをご紹介します。

北向きの玄関

北向きの玄関は日当たりが悪く、太陽のパワーを取り入れにくい方角です。そのため、明るい空間づくりを心がけましょう。照明は明るいものを選んでください。また、電球が切れたらすぐに交換して、明るい玄関を保つことも重要です。

玄関に敷くマットも明るい暖色系をおすすめします。とくに、ピンクやオレンジがラッキーカラーです。華やかな印象を与える花柄のマットもよいでしょう。

ほかにも、水の気を持つ北向きの玄関は、湿気が溜まりやすいです。湿気が多いと運気が停滞しやすくなるので、こまめな換気や除湿も心がけてください。

北東向きの玄関

鬼門となる北東向きに玄関をつくる場合、しっかり凶の影響を緩和する対策を講じなければなりません。凶対策としては、盛り塩をしたり、サボテンのようなトゲのある観葉植物を置いたりするのがおすすめです。また、ラッキーカラーはホワイト・イエロー・ベージュ・ブラウンになります。

凶の影響を緩和させるためには、清潔感のある玄関にすることも大切です。こまめに掃除や除湿を行い、衛生環境を整えましょう。北向きと同じく明るい照明にすることで、運気も向上しやすくなります。

東向きの玄関

東は木の気を持つといわれており、天然素材を取り入れた玄関にするのがおすすめです。カラーは自然を連想させるグリーンやブルーがよいでしょう。また、白や赤といった明るい色もラッキーカラーになります。

東向きの玄関は音とも相性がよいです。チャイムやドアベルの音色にこだわって選ぶことで、さらに運気が上昇します。

南東向きの玄関

南東も木の気を持つ方角なので、玄関には自然素材のものを取り入れてみましょう。ラッキーカラーはピンク・オレンジ・ライトグリーンなどの明るい色です。自然や華やかさを演出する花柄のアイテムもおすすめです。

香りと相性がよい方角であるため、消臭剤や芳香剤を使うのもよいでしょう。日当たりがよい方角ではありますが、薄暗さがあれば明るい照明を採用するようにしてください。

南向きの玄関

太陽の気が入り込みやすい南向きの玄関は、火の気を持ちます。玄関に配置する家具や置物は木製のものにすると、火の気の力をより強力なものにすることが可能です。また、火をイメージさせるレッドやパープルを取り入れてみましょう。白やベージュといった明るい色もラッキーカラーです。

直射日光を受けやすいので、色焼けしやすい絵画や家具を置くと運気がダウンしてしまう可能性があるため気をつけてください。また、火の気は水と相性が悪いので、水槽や水をたっぷり入れた花器の配置も避けましょう。

南西向きの玄関

裏鬼門となる南西向きの玄関をつくる場合は、鬼門の北東と同じく盛り塩やトゲのある観葉植物の設置がおすすめです。観葉植物は生命力に満ちているので、置くことで邪気を払ってくれます。ただし、植物が枯れてしまうと邪気を払う効果が落ちてしまうので、枯れた場合は新しい植物に交換しましょう。

マットや家具に取り入れたいラッキーカラーは、ブラウン・グリーン・ベージュ・ラベンダーといったナチュラルな色です。他の方角と同様に、こまめな掃除と除湿で清潔を保つことも重要となります。

西向きの玄関

金の気を持つ西向きの玄関は、金運を安定化させる対策が必要です。白・シルバー・ゴールド・イエロー・ピンクがラッキーカラーになります。また、高級感のある家具がおすすめです。

玄関から入り込む西日は、運を流してしまう恐れがあります。そのため、できるだけ西日が入り込まない工夫が必要です。また、明るい玄関にすることで運気が上がるので、明るい照明を採用したり、花を飾ったりするのもよいでしょう。

北西向きの玄関

北西も金の気を持つ方角です。ベージュ・クリーム色・パステルピンク・ブラウン・グリーンといった落ち着いた色がおすすめになります。アクセントカラーにゴールドやシルバーが入ったアイテムを置くのもよいでしょう。

また、玄関に観葉植物や丸いものを置くと、運気アップや円満な夫婦関係を保つ効果が期待できます。丸いものに関しては、楕円の玄関マットを置くのでも構いません。

中央向きの玄関

建物の形がコの字で玄関の位置が中央になる場合、運気が外に流れ出しやすくなります。それを抑えるためには、明るい空間にすることが大切です。中央向きの玄関は日当たりが悪くなりやすいので、明るい照明を置いてカバーしましょう。

また、消化効果や運気アップにつながる観葉植物を置いて、悪い気を溜め込みにくくしてください。ラッキーカラーにラベンダー・グリーン・イエロー・ゴールドが入った家具や玄関マットを置くのもおすすめです。

家を新築するときの玄関の方角の調べ方

家相にもとづいて玄関の方位を調べる場合、北は地図や図面上の北(真北)ではなく、磁北を用いるようにしてください。磁北とは、方位磁石が示す北のことです。実際に方位を調べる際は、間取り図の中心部に印をつけ、8つの方角に線を引いて方角を取っていきます。

まずは方位磁石で北と南の位置を把握し、中心を通る形で南北、さらに東南の線を引きましょう。そして、各方位は北・南・東・南は30度、北東・南東・北西・南西は60度ずつに分けて線を引いてください。これで8つの方角が明確になるので、玄関がどの方角になるのかわかります。

まとめ:風水も参考にして玄関の位置を検討しよう

今回は、風水における玄関の方角や運気を上げるポイントなどをご紹介しました。家は長く住み続ける場所なので、誰でも幸せに暮らせる家にしたいと考えるものです。幸せを呼び込める家にしたいのであれば、今回ご紹介した内容を参考に風水でいいとされる方角やラッキーカラーなどを意識しながら、玄関の位置や間取りを考えてみてはいかがでしょうか?

また、玄関は使い勝手のよさも考慮しなければなりません。快適に暮らせる家を設計し、建ててくれるハウスメーカーや工務店を探すなら、バーチャル住宅展示場の「LIVRA WORLD」の活用がおすすめです。

LIVRA WORLDでは、オンラインでいつでも気軽にモデルハウスを見学できます。さらに、さまざまな住宅会社の費用も比較でき、理想の家を建ててくれる会社も見つかるので、ぜひ活用してみてください。

この記事をシェアする
バーチャル住宅展示場
LIVRA WORLD
家にいながらモデルハウス見学そしてバーチャル空間で理想の家をシュミレーション
バーチャル住宅展示場へ
この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます
よく読まれている記事
一覧へ戻る