間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
四角い家というのは、シンプルで一風変わった雰囲気があるので、近年若い方を中心に人気となっている家の形状です。ローコストで建築できるので、ハウスメーカーも目を向けています。
この記事では、四角い家を建てる際にはどのようなポイントに目を向けるべきなのかを、メリットやデメリットとあわせてご紹介します。
目次
四角い家というのは、外壁のどの方向から見ても、また上から見ても四角く見える箱型の家のことです。わかりやすくいうと、サイコロのような正方形に近い形の家で、四角なので凹凸はなく、シンプルな雰囲気の住宅のことです。
一般的には家というと、屋根が建物の上に乗っている形が一般的ですが、四角い家はその一般的なイメージを覆すような近未来的なデザインです。この新鮮なデザインは人々の注目を集め、最近では多くの住宅街で四角い家が見かけられるようになりました。
昔の家の雰囲気ではなくモダンな住まいを造りたい方に、四角い家は支持されています。シンプルな形ゆえにさまざまなメリットやデメリットもあるので、以下で解説している内容をきちんと把握した上で住みやすい四角い家を造ることが大事です。
四角い家は、近年人気を得ています。その理由は、さまざまなメリットがお客様に支持されているからです。四角い家にはどのようなメリットがあり好まれているのか、以下でご紹介いたします。
四角い家は建築コストを下げることができるので、ローコストで建てられます。真四角の形状なので、外観に凹凸がある建物と比較すると、簡単な工事で建築できるため、コストを抑えられるのです。
簡単に建築できるということは短い工期となるので、人件費も少なくなります。また、外壁の凹凸がないことにより外壁の面積が少なくなるので、材料費も抑えることが可能です。
近年は、ウッドショックなどにより材料費が高騰している傾向にあり、建築費用も高騰しているので、シンプルな四角い家で建てることは費用的にメリットが大きくなります。一般的な延べ床面積の四角い家の間取りだと、2,000万円以下で住宅を建築できることも珍しくありません。
四角い形状の家を選ぶと、デッドスペースの発生を抑えることが可能となります。これにより、部屋数や部屋の配置を最大限に活用し、理想的な室内空間をつくれます。また、四角い家では、家族全員が常に近くに感じられるため、安心できる生活空間をつくることが可能です。
さらに、デッドスペースを減らすことは、動線を最適に設計する上で重要です。朝の忙しい時間帯でも、家族同士が互いの動きを妨げずに済むような状態をつくれます。
また、デッドスペースの最小化と動線の良好な配置は、広いリビングダイニングキッチン(LDK)の設計も可能です。たとえば、総床面積が30坪の家でも、四角い設計にすることで、27畳の広々としたLDKを設計した例も存在します。
四角い家は耐震性や気密性がよいといったメリットもあります。四角形の設計は建築物の構造強度を高めるため、耐震性がよくなります。また、四角い家は壁と壁が直角で結合しているため、隙間が少なく、気密性が非常に高いです。
これにより、エネルギー効率の向上や外部からの音の侵入を防ぎやすくなります。そのため、四角い家は省エネルギー性と静音性の両面でも優れているのです。
四角い家は、シンプルでカッコいいデザインを実現しやすいのもメリットのひとつです。四角いデザインは、シンプルで洗練された外観から、近代的な住宅の雰囲気を演出できます。また、四角形の構造は窓を通じて光が均一に室内に浸透することも可能にし、開放的で明るい生活空間をつくり上げることが可能です。
そのため、四角い家はただカッコいいだけでなく、生活がしやすく、家族皆が過ごしやすい空間をつくり上げられます。
四角い家といえばモダンでカッコよく近年注目されている住宅の形ですが、残念ながらデメリットもあります。デメリットもきちんと把握した上で、自分には四角い家が合うのかを考えることが大切です。ここからは、四角い家のデメリットをご紹介します。
四角い家の特性として、軒が出ていない、またはわずかしか出ていないため、外壁は直接雨や直射日光などの外部からの影響を受けやすくなります。このことが外壁の劣化を早め、とくに塗膜の耐用年数を一般的なものより短くしてしまうでしょう。
しかし、外壁自体が劣化する前に塗装を塗り直すことで、新たな塗膜による保護が可能です。そのためには、定期的な外壁塗膜の確認が必要となります。
また、四角い家の場合、屋根もフラットまたは低勾配であるため、外壁同様、屋根材にも大きな負担がかかります。そのため、屋根の塗膜が劣化した場合も定期的に塗装し直すことで、屋根を取り替えることなく長期間使用できるでしょう。
四角い家の設計には、主にふたつの屋根形状が存在します。ひとつはわずかに勾配を持たせる形状、もうひとつはフラットな屋根です。とくにフラットな屋根の場合、雨が屋根から排水しにくい状態となり、雨漏りのリスクが高まります。四角い家の最も顕著な課題として、この屋根からの雨漏り問題が挙げられるほどです。
雨漏りリスクを低減するためには、できるだけ屋根に勾配をつけることが重要です。勾配のある屋根は雨水が滞りにくく、効率的な排水が可能となります。
また、四角い家の建築に熟練した専門業者に依頼するのもおすすめの手段です。フラットな屋根や勾配の少ない屋根であっても、雨漏りが発生しにくい設計を実現できます。これにより、雨漏りの心配は軽減されるでしょう。
上記でも記載しているとおり、四角い家の特徴として、フラットな屋根や低勾配の屋根がありますが、その結果、屋根とその直下の室内天井との距離が短くなりやすい点にも注意が必要です。これにより、太陽からの直射日光が屋根を暖めると、その熱が下の階の天井に直接伝わりやすい状況が生まれてしまいます。
とくに夏の直射日光を受けると、屋根表面の温度が大幅に上昇します。この熱が下の部屋の天井にすぐに伝わるため、その部屋の温度は高くなりやすいです。
暑さを和らげる対策としては、屋根に少し勾配をつけて小屋裏空間をつくることがひとつの方法です。これにより、熱が効果的に逃げやすくなり、室内の温度上昇を防げます。
それでもフラットな屋根にこだわる場合は、遮熱塗料などの熱影響を低減する塗料の使用を検討しましょう。遮熱塗料は、直射日光を反射する効果があり、熱い地域での屋根塗装によく採用されます。これにより、屋根からの熱伝達を抑制し、室内の温度上昇を抑えることが可能です。
これまで記載しているとおり、四角い家の特徴として、フラットな屋根や軒がない形状が一般的であり、これにより建物全体が直接太陽光を受けてしまうというデメリットがあります。その結果、とくに太陽光の影響を強く受ける南側の窓設置に課題が生じる可能性があるでしょう。
通常の住宅では、リビングなどに光と暖かさを取り入れるために大きな窓を設置することがありますが、軒がないと夏場の直射日光が過剰に入ってしまい、予想以上の暑さを引き起こします。
そのため、南向きに窓を設置する場合、日差しを調節する対策を考慮することが重要です。たとえば、高断熱ガラスの使用や、日差しを調整できるオーニングの設置などで、過剰な暑さを緩和できるでしょう。
さらに、大きな窓をひとつ設置する代わりに、小さな窓を複数設置するという手法も有効です。それぞれの窓にカーテンやブラインドを設置し、日差しの量を調整することで、室内の温度を抑えられます。
メリットでも述べたとおり、四角い家の設計はデッドスペースを最小限に抑えられます。しかし、その反面、収納スペースを確保するのが難しくなる問題が生じます。
そのため、実際に部屋の配置や動線を計画する際には、収納スペースの確保も設計段階で必ず考慮し、収納スペースが適切に取れているかを確認しましょう。
また、プランニングが完成した後も、収納スペースが十分かどうか再度確認することが重要です。不足があると感じた場合はハウスメーカーに相談し、理想的な収納スペースを確保したプランを再度作成してもらいましょう。
四角い家は単純な形ともいえるので、おしゃれな四角い家を造るにはどうしたらよいのかと、頭を悩ます方も少なくありません。そんなときは、何かアクセントを取り入れることで、おしゃれな住宅にできる可能性があります。ここからは、四角い家をおしゃれに建てるコツを、いくつかご紹介します。
外観の基本色としては、モノトーン系の色がおすすめです。白や黒、グレーなどのモノトーン色を用いることで、シンプルで洗練されたモダンな雰囲気を演出できます。
これは、スタイリッシュな家をつくるために有効な方法で、とくに若い方々から好評です。窓や玄関ドア、雨戸、屋根などもモノトーンカラーで統一することで、統一されたおしゃれな印象を与えられます。
もし、モノトーンカラーがあまり好みでない方は、ベージュやグレージュのような色調もモダンでおしゃれな雰囲気を出すのに効果的です。その場合でも、窓や玄関ドア、雨戸、屋根などは同様の色調でまとめることをおすすめします。
四角い家をおしゃれに見せるためには、シンプルさが鍵となります。そのため、外観を妨げるような外部設備は、できるだけ建物の正面には設置しないようにしましょう。それが実現できれば、一気にスタイリッシュな雰囲気を確保できます。
もし、建物の正面が南向きの場合、外部設備は目立ちにくい東西側や北側に設置するのが望ましいです。水道メーターやガスメーター、エアコンの室外機などを建物の正面に設置すると、おしゃれな外観が損なわれてしまいます。業者によっては、思わず正面に設置してしまうこともあるので、注意が必要です。
あらかじめ業者に対して、外部設備の設置場所を建物の正面以外に設けるようリクエストしておくとよいでしょう。
こだわりの外構を設計することも、スタイリッシュかつおしゃれな四角い家を実現するのに有効です。
住宅を建築する際、多くの人は外装や内装、設備機器に目を向けがちです。しかし、シンプルでおしゃれな住宅を建築するには、外構設計にも注意を払うことが重要となります。
たとえば、外構設計には、次のような要素が考えられます。
これらの中で、とくに注目すべきはフェンスとアプローチのシンプルさです。これらは家を建築する際に後回しにされがちな要素ですが、おしゃれな四角い家の魅力を引き立てる重要な要素となります。意図的にシンプルに設計することで、全体的に洗練された印象を際立たせる役割を果たすでしょう。
四角い家のシンプルな外観は、一部の人々には退屈に感じられるかもしれません。そんな方には、窓枠にアクセントを加えることをおすすめします。
窓枠の選択肢は多種多様です。過去には白、黒、ブラウン程度の選択肢しかなかったものが、現在では色彩豊かな窓枠があります。外壁の色とは異なる窓枠の色を選ぶことで、外観にアクセントを加えられるでしょう。
さらに、近年では窓枠に塗るための塗料も販売されており、既製品の窓枠色以外からも選べます。すべて同じ色の窓枠でなく、場所に応じて色を変えることで、モダンな外観に一工夫加えることも可能です。
また、窓ガラスに格子を入れることで、北欧スタイルの家のような雰囲気を出すことができ、シンプルな外壁に窓を通じたアクセントを加えられます。
四角い家を設計する際、ひとつの四角形を基本にするだけでなく、複数の四角形の「ボックス」を組み合わせる方法もあります。
複数の四角形ボックスを組み合わせることで、奥行き感や個性的なアクセントを演出できます。この結果、四角い家でも一流の建築家が設計したようなスタイリッシュな雰囲気を醸し出すことが可能です。
しかし、複数のボックスを組み合わせて四角い家を設計する場合、敷地の空き具合やデザインのセンスが問われます。これは簡単な作業ではありません。必要なのは設計力であり、そのためには建築士などの専門家のアドバイスが不可欠です。
したがって、2級建築士以上が所属しているハウスメーカーや工務店に相談し、多角的な視点で複数のボックスを組み合わせたスタイリッシュな四角い家を設計しましょう。
理想に近いスタイリッシュな四角い家を建てたいとお考えの方は、まずは多くの四角い家を実際に見てみることをおすすめします。そのためには、住宅展示場や完成見学会に参加し、おしゃれな住宅の具体的なイメージを育てることが重要です。しかし、場所や生活環境により、住宅展示場や完成見学会へ直接足を運べない方もいるでしょう。そのような方には、「LIVRA WORLD」の利用をおすすめします。
「LIVRA WORLD」は、バーチャル空間内にある住宅展示場で、場所や時間を問わずに、スタイリッシュな住宅の見学が可能です。さらに、ドアや窓などのシミュレーションも可能なため、理想の住まいを具体的にイメージしやすくなります。多様なハウスメーカーの住宅が簡単に閲覧できますので、ぜひ一度、このサービスを活用してみてください。
四角い家は、若いご家族に評価されている、モダンな家です。シンプルになりがちですが、今回ご紹介したコツなどを参考にしていただくことで、失敗しない四角い家を造れるでしょう。シンプルゆえにおしゃれに魅せる住まいとし、自慢ができる四角い我が家を建築してみてください。