ローコスト住宅はデメリットが多い?良い点や失敗しないためのコツも解説!

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ローコスト住宅はデメリットが多い?良い点や失敗しないためのコツも解説!

建材の価格が上昇している中で、住まいをより安く建てる方法について考える人も多いと思います。住宅は高額な買い物となるため、予算を抑えて建築することは非常に重要です。

ただし、安さばかりにこだわってしまうと、生活するうえで必要な要素が欠けてしまい、快適に住めない住宅になってしまう可能性もあるでしょう。そのため、ローコスト住宅を検討する場合は、後悔や失敗を避けるために、見極めるべきポイントを把握しておくことが大切です。

そこで今回は、ローコスト住宅のメリットや失敗しないためのポイントについてご紹介します。予算に合わせながらも納得のいくローコスト住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてください。

ローコスト住宅とは?1,000万円以下で建築できる場合

ローコスト住宅は、おもに1,000万円以下で建築できる住宅のことです。ローコスト住宅を実現するためには、効率的に建築できる間取りを取り入れ、建材や仕上げにおいてもコスト削減を行う必要があります。

しかし、低価格であるからといって品質や居住環境が犠牲にされるわけではありません。設計や施工においても十分な品質管理が行われ、住み心地の良い住宅を提供することを、多くのハウスメーカーや工務店が目指しています。

このようなローコスト住宅は、予算の制約がある方や初めての住宅建築を考える方にとって、経済的かつ安定した住まいの選択肢となるでしょう。

ローコスト住宅のデメリット3つ 

ローコスト住宅には、いくつかのデメリットがあります。ここからは、そのデメリットについて解説します。

間取りやデザイン、設備・建材の自由度が低い 

ローコスト住宅のひとつ目のデメリットとして、間取りやデザイン、設備・建材の自由度が低いという点が挙げられます。ローコスト住宅は、低コストを実現するため、しばしば標準化された間取りやデザインが用いられます。これにより、自分の理想とする住まいの形を叶えるのが難しいかもしれません。

また、設備や建材もコストダウンのために品質が低いものが選ばれることがあります。これらの制約は、住宅の快適さや長期的な住み心地、さらには将来的に売却する際にあまりよくない影響を及ぼす可能性もあるでしょう。ローコスト住宅を選ぶ際には、これらの点を慎重に考慮する必要があります。

耐震性などの基本性能が低いことがある 

ローコスト住宅のもうひとつのデメリットは、耐震性や耐久性などの建物の性能が最低限であるという点も挙げられます。コストを抑えるために、建材や構造について、コストがかからないものが選ばれることが多く、これが建物の基本性能を低下させる要因となるのです。

とくに日本のように地震が頻繁に起きる地域では、耐震性は非常に重要であり、それが確保されていないと、大きな地震が発生した際に、住む人の生命や財産を脅かす可能性があります。したがって、ローコスト住宅を選ぶ際には、価格だけでなく、その品質や性能についても十分に検討する必要があります。

トータルコストでは割高になる可能性がある 

ローコスト住宅は初期費用が安いという大きな魅力がありますが、トータルコストでは割高になる可能性があるというデメリットも忘れてはなりません。その理由としては、安価な材料の使用や工事の質の問題から、長期的な視点では修繕費用が増大することが考えられるためです。

たとえば、安価な材料は耐久性が低い場合があり、これが頻繁な修理やメンテナンスを必要とする原因となることがあります。

また、建築工事の品質が低いと、早期の補修が必要となり、これもコストが増える要因です。つまり、初期投資は抑えられますが、その後の維持管理費用が高くなることがあるため、最終的には割高になる可能性があるのです。

悪いことばかりではない?ローコスト住宅のメリット4つ

ローコスト住宅は、悪い面ばかりではありません。実際にローコスト住宅が注目されている理由は、そのメリットが多いからです。以下では、ローコスト住宅によって得られるメリットを紹介します。

初期コストを抑えられる

ローコスト住宅の最大の魅力のひとつは、初期コストを抑えることが可能であることです。高額な初期投資を必要とする一般的な住宅とは違い、ローコスト住宅は手頃な価格設定が特徴で、建築費や土地代などを大幅に削減できます。これにより、家を建てる際の資金計画に余裕が生まれ、大きな経済的負担を軽減できるのです。

また、低コストであるため、住宅ローンの返済負担も軽くなります。とくに初めて家を建築する方や経済的な余裕があまりない家庭にとっては大きなメリットとなるでしょう。

建築面積を広くできる

ローコスト住宅は建築費用が安いため、坪単価も安くなります。そのため、同じ費用で建築する場合、面積の広い住まいを建てられるのです。

たとえば、坪30万円のローコスト住宅で1,000万円の住宅を建築すると、約33坪の床面積が実現できます。一方、坪50万円の注文住宅では、同じ1,000万円の予算で20坪の建物しか建てられません。つまり、約13坪もの床面積の違いが生じます。

この差は、約26枚分の畳の床面積に相当するため、大きな差といえるでしょう。そのため、できるだけ費用をかけず広い住まいを希望している場合は、ローコスト住宅がおすすめです。

工期が短く早く住める 

ローコストで建物を建てるので、工期にあまり時間をかけられません。工期が長引くと職人の日当費用が増えてしまい、コスト面で赤字になるからです。そのため、3か月程度で住まいが完成します。

一方、ハウスメーカーや注文住宅では、建築前の打ち合わせに3〜6か月かかることがあります。これに対して、ローコスト住宅は標準化された設計を採用しており、ある程度の制約があることも多いため、迅速な建築が可能です。

約3か月程度で建物を完成させることができるため、仮住まいが必要な場合でも費用を最小限に抑えられるでしょう。

こだわりがある部分にお金をかけられる 

ローコスト住宅を建てたい場合でも、一部の要素はこだわりたいと思う人もいるでしょう。そんな場合でも、ローコストで建築することで、予算に余裕が生まれるため、特定の部分に費用をかけられます。

たとえば、以下のような部分に費用をかけられます。

  • 対面キッチンを導入したい
  • キッチンのカウンタートップに人造大理石を使用したい
  • 床材にこだわりたい
  • 玄関ドアに特別なデザインや素材を希望する
  • ガレージを設置したい
  • 自然素材を一部使用したい
  • 琉球畳を使用したい
  • 多くの収納スペースを確保したい

ローコスト住宅選びで後悔しないためのコツ 

ローコスト住宅は、極力費用を抑えて最高の住まいを造る建築方法です。いくらローコストであっても、建築後に後悔する住まいになってしまうのであれば、建てる意味がありません。 ここからは、ローコスト住宅で後悔しないためのコツを、紹介します。

なぜ安いのか納得できる理由を提示してくれているメーカーを選ぶ 

ローコスト住宅を選択する際、コストの削減がどのように達成されているかを理解することが重要です。安い価格だけに注目してしまうと、機能や設計の良さなど、実際に住むうえで重要な要素を見落としてしまうこともあります。

メーカーによっては、省エネ性や耐久性に優れた素材を使用することでコスト削減を実現している場合もあります。また、一部のメーカーでは、工場生産による効率化や建築スケジュールの最適化など、工程管理でコストダウンを図っていることもあるのです。

そのため、メーカーが住宅の価格を抑えるためにどのような手法を用いているのかを、明確に説明してもらいましょう。理由が納得できるメーカーを選べば、品質とコストのバランスが取れた住宅選びにつながります。

初期コストではなくトータルコストで比較する 

ローコスト住宅はたしかに建築費用が安いですが、予算を設定する際は、トータルコストで比較することが大切です。おもに考慮すべき費用は以下のとおりです。

光熱費 

トータルコストには、まず「光熱費」が含まれます。たとえば、断熱性能が低いローコスト住宅を選んだ場合、初期コストは抑えられるかもしれませんが、冷暖房の効率が悪くなり、長期的に高額な光熱費が発生する可能性があります。

それに対して、初期コストは少し割高になってしまったとしても、断熱性能が良い住宅に住むことで、冷暖房効率が上がり、長い目で見ると光熱費の節約につながるでしょう。

従って、住宅選びの際には、光熱費までを考慮に入れ、トータルコストで比較することが後悔しないポイントとなります。

メンテナンス費 

メンテナンス費用についても忘れてはいけません。家を持てば、長期的に見てさまざまな修繕や改修が必要となります。その頻度やコストは、建物の設計、材料、品質に大きく影響を受けるでしょう。

したがって、低価格な住宅を選ぶ際には、初期の建築費用だけでなく、その後のメンテナンス費用も予測し、それを総コストに加えることが大切です。節約したい気持ちは理解できますが、長期的な視点から見れば、少々高価でもメンテナンスが容易な住宅の方が結果的に費用を抑えることにつながるでしょう。

税金 

建物にかかる税金は、建物の性能により金額が異なります。近年では、長期優良住宅の認定に該当している住宅の場合は、住宅ローンの控除や税金の減税措置といった優遇を受けられます。

ただし、ローコスト住宅の場合は、長期優良住宅に該当しない場合がほとんどです。そのため、減税を受けられないため、税金が高くなる傾向にあるでしょう。

しかし、ローコスト住宅においても新築の場合は、受けられる減税制度があります。たとえば、住宅ローンを組んでローコスト住宅を建築する場合、「住宅ローン減税」が適用されます。住宅を建築する際は、一度、業者に相談をしてみると良いでしょう。

ローコスト住宅で満足できるか実物を確認しよう!

ローコスト住宅と聞くと、本当に満足ができる住まいを作れるのか、不安に思う方もいることでしょう。そんなときは、一度モデルハウスなどで実物を見てみることがおすすめです。なかには、オープンハウスとしてローコスト住宅を見学できる場合もあるため、近くで開かれていないか確認しましょう。 

ただし、なかなか足を運べる距離に住宅展示場やオープンハウスがない場合もあるでしょう。そんなときは、バーチャル住宅展示場である「LIVRAWORLD」の活用がおすすめです。バーチャル展示場とは、文字通り家に居ながら展示場を見学できるサービスです。好きな時間に好きな場所からモデルハウスの内覧ができるため、時間を割きにくい方でもご覧になれます。

ぜひ、満足のいく家づくりのための参考にしてみてください。

まとめ:ローコスト住宅だから悪いわけではない!メリット・デメリットを理解しよう! 

ローコスト住宅と聞くと、手抜きで建築されていると思う方もいるようです。しかし、そのようなことは一切ありません。少ないコストの中でお客様の要求にお答えし、満足できる住まいづくりを提供しています。

ローコスト住宅のメリットとデメリットを十分理解した上で、納得いく住まいを作りましょう。



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