間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、間取りは重要なポイントとなります。「実際住んでみたら収納が少なかった」「思ったより日当たりがよくなかった」など後悔はしたくないものです。 では、家を建築するにあたっての間取りの工夫には、どのよう...
玄関ポーチは家の顔となる部分なので、新築する際にはデザインや使い勝手のよさにまでこだわりたいところでしょう。そんな玄関ポーチで見落としがちな部分といえば屋根です。玄関ポーチに屋根を設けない家も珍しくありませんが、建てた後に「屋根を付ければよかった」と後悔してしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、玄関屋根を設置するメリットから形状の種類、新築で設置する際の注意点などを解説します。玄関屋根の後付けについても解説しているので、家づくりやリフォームの参考にしてください。
目次
住宅によっては玄関の上部に屋根や庇(ひさし)が設置されています。あえて玄関屋根を付けないケースもありますが、付けることでさまざまなメリットを得られるのです。
具体的にどのようなメリットがあるのか、まずは玄関屋根の役割をご紹介します。
玄関ポーチに屋根を設置すれば、日差しを遮れます。屋根がないと玄関ドアやポストなど玄関周りの設備に直射日光が当たり、紫外線の影響によって劣化を早めてしまう可能性もあるでしょう。また、日光がドアに当たることで玄関の室温が上昇することも考えられます。
他にも、来客があった際、ドアが開いて玄関に入るまで来客者は直射日光を受けながら待たなければなりません。とくに気温が上昇する夏場は非常につらく感じてしまいます。
家族だけでなく、来客者のためにも屋根は設置しておくべきでしょう。
日光だけではなく、雨や雪から人を守れるのも屋根を設けるメリットです。来客者を玄関でお迎えするまで玄関先で待ってもらう際も、直接雨や雪が当たるのを防げます。
雨や雪が吹き込みにくくなれば、玄関前の床の濡れる範囲も狭くすることが可能です。それにより床濡れによる転倒リスクも軽減できます。
他にも玄関の鍵を開けるためにバッグや荷物を一旦床に置きたいときも、雨や雪などで濡れずに済むので便利です。屋根があれば傘を差しながら鍵を出したり、開け閉めをしたりする必要もなくなります。
外構は日差しや雨・雪以外に、排気ガス・花粉・土砂などの汚れが付着しやすい部分になります。付着した汚れが雨で流れきらないと、雨だれが残ってしまう可能性があるでしょう。
とくに油分を含んだ汚れは水では落としきれず、跡が残ってしまうこともあります。また、雨水は透明ですが、黄砂や塵など不純物を含んでおり、水分が乾燥・蒸発することで不純物だけが汚れとして残ってしまうこともあるのです。
屋根を付けることで雨水が吹き込みにくくなるので、ドアやポストなど玄関周りが汚れてしまうのを防げます。
デザイン性を重視して屋根を設けるケースもあります。玄関は外から目につく場所であるため、屋根の形状や素材、カラーにこだわることでよりおしゃれな外観にすることが可能です。
屋根材にガラスを使う、屋根の形状を三角形にする、色味を取り入れるなどさまざまなアイデアがあります。外観全体のデザインと調和する屋根にすることがポイントです。
屋根の形状は、デザイン性や機能面に関わってきます。玄関屋根に使われる主な形状は以下の5つです。
平らな形状をしている屋根を陸屋根や陸庇と呼びます。モダンでシャープな雰囲気にできることが魅力です。一見すると真っ平らですが、緩やかに傾斜がついているので雨や雪の吹き込みを軽減できます。
ただし、勾配がない分、屋根に雨水や雪が溜まりやすいので雨漏りのリスクには要注意です。
雨水だけではなく、枯葉や枝なども溜め込みやすくなります。排水口に枯葉やゴミが詰まると排水に問題が生じるため、定期的なお手入れが必要です。
下屋は傾斜のついた屋根です。差し掛け屋根ともいい、デザインも多種多様なので幅広い外観にマッチします。傾斜がついているため、玄関ポーチに日光が入り込みにくく、雨水がはけやすいことがメリットです。
屋根の防水処理が甘い場合、水はけがよくても外壁と接合する部分で雨漏りが発生する可能性がある点に注意しましょう。
山のように三角形の形状をしている屋根を切妻屋根と呼びます。とくにヨーロッパ風やクラシック風の住まいに似合う屋根です。
2方向に傾斜があるのが特徴で、水はけがよいことが大きなメリットになります。雪も溜まりにくいので、雪の重みで屋根が破損してしまうリスクの軽減も可能です。
建物の屋根も切妻屋根にすると、統一感のある外観にできます。また、角度を変えるだけでも建物全体の雰囲気を変えることが可能です。
玄関では、アーチ状に開口部が切り取られた形状もよく見られます。こちらも切妻屋根と同じくヨーロッパ風やモダン風の家に似合う屋根です。
とくに塗り壁やレンガの外壁との組み合わせと相性がよく、おしゃれな玄関ポーチにできます。直線の屋根と比べてコストはかかりますが、柔らかい雰囲気にできるので、見た目を重視したい人におすすめです。
柱や壁に開けたほぞ穴に腕木を差し込んで固定させる庇を、腕木庇と呼びます。日本家屋やお寺などの玄関で採用されている伝統的な玄関屋根です。そのため、和風の家に適しています。
急勾配となっているので、日光や雨・雪をしっかり防ぐことが可能です。また、主に日本家屋で採用されていることから、木製の庇となるため重量があり、住宅に少し負担がかかってしまうことと、他の素材よりも耐久性が劣る点がデメリットになります。
玄関屋根に使用される素材を例にあげると、以下のとおりです。
和風の家では瓦が適しています。北欧風の家であれば赤茶系の瓦を使うのもおすすめです。瓦は丈夫さが魅力ですが、強風による落下に注意する必要があります。そのため、台風が多い地域では不向きでしょう。
玄関屋根のガラスを採用すれば、玄関ポーチに日差しを取り込みながら、雨や雪を避けることが可能です。強い日差しが差し込みにくい方向で玄関をつくる際に向いています。透明感があるので、シンプルですっきりした雰囲気の玄関にできる点も魅力です。ただし、割れると危険なので、丈夫なガラス材が求められます。
カーポートでも用いられているポリカ板は、ポリカーボネートとも呼ばれる屋根材です。樹脂プラスチックでできており、軽くて熱や低温に強い特徴があります。透明な素材であるため、ガラス同様に日差しを玄関ポーチに取り込むことが可能です。ガラスと比べて耐衝撃性が高く、安全性に優れています。
金属製の屋根はデザイン性に優れているので、スタイリッシュさやエレガントな印象の住まいに向いている素材です。雨や風に強いので、丈夫で劣化しにくいのも金属屋根のメリットになります。玄関屋根で用いられる金属素材としては、アルミやガルバリウムが主に用いられます。
アルミ製の屋根は軽量な素材なので、建物に与える負担を軽減しながら耐久性のある玄関屋根にすることも可能です。ガルバリウム製の屋根は遮熱効果に優れ、傷つきにくい金属なので、機能性を重視したいときに適しています。
新築時、「玄関屋根まで気が回らなかった」「予算の関係で省いてしまった」などの理由で玄関屋根を設けないケースもあります。
その場合、後から設置すればよかったと後悔することもあるでしょう。そこで気になるのは、玄関屋根は後付けができるかどうかですが、後付けは可能です。以下で詳しく解説します。
玄関屋根は、リフォームにより後付けすることが可能です。新築時にはさまざまな事情から取り付けられなかった場合も、リフォームにより改善できるので安心してください。
玄関屋根を設置するリフォームは、屋根の種類にもよりますがそう難しいものではありません。「いい家は3回建ててみないとわからない」といわれるぐらいなので、実際に完成してみないとわからない点は多くあります。屋根の設置と合わせて玄関に関する不満があれば、リフォームの際にまとめて改善するとよいでしょう。
リフォームで玄関屋根を後付けする場合、屋根本体の相場は10万円台といわれています。実際の費用は素材や屋根の長さなどによって変わってくるので注意してください。
取り付けにかかる費用相場は3万〜8万円が目安です。玄関全体をリフォームする場合は、さらに費用がかかるので注意しましょう。
玄関に屋根を後付けする方法には、庇・オーニング・テラス屋根の設置の3種類があります。各リフォームの費用相場は以下のとおりです。
・庇:10万~20万円
庇は、長さは60cm・90cm・120cmがスタンダードで、幅は90~200cm程度となっている小さな屋根のことです。小さくても日よけや雨よけの効果は十分にあります。素材は主にアルミやガラスなどです。
・オーニング:15万~40万円
オーニングは可動式の庇です。テントやタープ、シェードのような布製の屋根となっているので、不要なときは折りたたんでおけます。他と比べて風にも弱いので、強風の日も折りたたんでおくとよいでしょう。3種類の中でもとくに費用が高くなる点に注意してください。
・テラス屋根:6万~15万円
テラス屋根は、骨組みが木材や金属を採用し、そこに樹脂や金属の屋根材を組み合わせた屋根になります。本来はテラスに付けるものですが、サイズのバリエーションが豊富なため、玄関屋根としても採用することが可能です。
玄関屋根をDIYにより自分で後付けしようと考える人もいるでしょう。DIYなら自分好みの屋根をつくることができ、費用も抑えられます。しかし、DIYによる玄関屋根の後付けは安全面から考えるとおすすめできません。
屋根の設置は高所での作業となるため、転落による事故のリスクがあります。不慣れな工事で体制を崩し、落下する可能性があるので素人によるDIYは危険です。
さらに、屋根は台風や積雪に耐えられるほどの強度で設計しなければならず、取り付けにも建築の知識や技術が必要になります。専門的な技術面からもDIYで玄関屋根をつくろうとするのは避けて、リフォーム会社に依頼することが安全でしょう。
新築の玄関に屋根を設置する際、気をつけたいことが3つあります。
ここで玄関屋根の設置に関する注意点をチェックしていきましょう。
玄関屋根の寸法は建ぺい率を考慮して決めることが大切です。建ぺい率とは、土地(敷地面積)に対して、真上から見たときの建物の面積(建築面積)を指します。この建ぺい率は地域ごとに上限が定められており、その割合を超えて家を建てると違法建築となってしまうので注意しましょう。
屋根の長さが1m以上ある場合、その屋根は建築面積に含まれます。そのため、玄関に設置する屋根の寸法が1m以上ある場合は、建ぺい率を超えていないかよく確認してください。
玄関屋根の素材や形状は、建物全体のデザインを考慮して決めることがおしゃれな家にするためのポイントです。建物の雰囲気と玄関屋根の雰囲気が異なると、統一感がない住まいになってしまいます。
上記で述べたように、玄関屋根は瓦や金属などさまざまな屋根材を選択することが可能です。建物の屋根と同系統の素材やデザインを揃えることで、まとまりのある外観になります。
耐久性やメンテナンス性も考えて、屋根材を選ぶことも大切です。使用する屋根材によって耐久性が異なるため、耐用年数も変わってきます。
たとえば、瓦は耐用年数が50年以上といわれており、しっかりメンテナンスをすれば長持ちする素材です。また、ガルバリウムの屋根材は雨や雪に強く、こちらもしっかりメンテナンスをすれば耐用年数は25〜30年と比較的長持ちします。
さらに、屋根の形状によってもメンテナンス性は変わってきます。とくにフラットな形状の陸屋根は水はけが悪く、枯葉やゴミなどが排水口に詰まりやすいので、こまめな掃除が欠かせません。2階からいつでも排水口の状態を確認し、掃除ができるように間取りにも工夫が求められます。
おしゃれな玄関屋根にするには、建物全体のテイストに合わせて検討することがポイントとなるので、具体的にどのような家を建てたいのか明確にしておく必要があります。玄関屋根や家のイメージがまとまっていないときは、バーチャル住宅展示場を活用して今すぐモデルハウスを見学してみましょう。
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さらに、モデルハウスをカスタマイズして、自分が建てたい家のイメージをシミュレーションする機能もあります。他にも予算の見積もりや気になる住宅メーカーの来店予約など家づくりに役立つ機能が充実しているので、ぜひ「LIVRA WORLD」を利用してみてください。
玄関ポーチに屋根を付ければ、雨や雪、日差し避けとなり、玄関周りの快適性が高まります。また、玄関周りの劣化や汚れを軽減できることもメリットです。採用できる屋根の形状や素材も多種多様なので、新築やリフォームの際は建物全体や玄関のイメージに合わせて玄関屋根を考えていきましょう。
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