キッチンにあると便利なパントリー収納をつくるポイント!つくるメリットも紹介!

家づくり
キッチンにあると便利なパントリー収納をつくるポイント!つくるメリットも紹介!

家づくりにおいて、キッチンの使い勝手を向上させるためにパントリーを設置することがあります。しかし、パントリーにはメリットとともにデメリットもあり、設置する際には注意が必要です。

そこで今回は、パントリーのメリット・デメリットから押さえておきたい5つのポイントまでを紹介します。家づくりの際にパントリーの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

キッチンにあると便利なパントリーとは?

「パントリー」とは、キッチンの一部や隣接した場所に設置される収納スペースのことです。食品や飲料などのストックを収納するための「食品庫」として利用されることが一般的です。大量に買い物をするときや、災害対策のために保存食を備蓄したい場合などでも、パントリーがあると収納に困ることはありません。

さらに、広いパントリーなら電子レンジなども収納できます。最近では、吊戸棚を設置しないオープンなキッチンが増えているため、パントリーは十分な収納スペースを確保するために活用されているのです。

パントリーのタイプは3タイプ

パントリーには、自分のライフスタイルや間取りに合わせて3つのタイプから選べます。それぞれの特徴について紹介します。

キッチンと収納を分けられるウォークインタイプ

キッチンに隣接する個室タイプのパントリーです。ものを取りに行くたびに移動しなければならない点がデメリットですが、収納力は確保できます。ストックする食品や日用品が多く、使用頻度の低い調理器具を収納したい方や、キッチンに冷蔵庫や収納棚を置きたくない方にオススメです。

ただし、整理整頓をこまめに行わないとものが溢れてしまうことがあるため、注意しなければいけません。また、湿気やにおい対策にも注意しましょう。

ものの出し入れがしやすい壁付けタイプ

壁付けタイプは、壁に取り付けるタイプのパントリーで、キッチンの横や背面に設置することが一般的です。キッチン付近を移動しやすくするために、奥行きは浅めになりますが、よく使うものを近くに収納したい場合や整理整頓に手間をかけたくない場合に適しています。

ただし、設置場所によっては、中身が丸見えになってしまうことがあるため、目隠しの工夫が必要です。扉やカーテンなどを設置するとよいでしょう。

動線の自由度が高いウォークスルータイプ

ウォークインタイプと同様に、キッチンに隣接してつくられる個室式のパントリーですが、出入口が2つ設置されているため、通り抜けができるタイプです。出入口が2つあるので、収納量は少し減ってしまいますが、それでも広さ次第では十分な収納力を確保できます。また、回遊性に優れているので使い勝手もよいでしょう。

出入口をリビングや廊下につくれば、キッチンで作業している人の邪魔をせずにものを取りに行くことができ、勝手口や玄関につながる場所につくれば、屋外の行き来が楽になります。また、風通しがよいので、湿気やにおいがこもりにくいのもメリットです。

キッチンにパントリー収納をつくるメリット3つ

パントリーをつくるメリットは、大きく分けて3つあります。それぞれのメリットは以下のとおりです。

収納スペースの確保により綺麗で使いやすいキッチンになる

キッチンには、食品や調味料、調理器具、家電製品など、さまざまなものを置きますが、備え付けの収納だけではすべてが収まらず、ついカウンターの上に出しっぱなしになってしまうケースもあります。

整理整頓ができていないと汚い印象を与えるだけでなく、使いにくいキッチンとなる可能性もあるでしょう。しかし、パントリーがあれば、普段からよく使うものと使わないものを分けて片付けられます。いつでもすっきりと片付いたキッチンになるので、来客が多い家でも安心です。

食料品のストックや買い溜めしたときに便利

パントリーがあると、災害時の保存食・飲料の保管場所に困らず、頻繁に使う食品や日用品と分けて収納できます。とくに、災害時は買い物ができなくなる可能性があるため、長期保存できる食料や飲料水を確保しておくことは重要です

また、仕事や育児などで忙しく、頻繁に買い物に行けない場合、まとめ買いをすることもあるかもしれません。備え付けの収納だけでは収まらない購入品も、パントリーがあればまとめて保管ができて便利です。

オープンタイプの収納棚のため整理整頓や掃除がしやすい

パントリーではオープンタイプの収納棚が使われるため、どこに何を置いてあるかが一目でわかります。そのため、物が取り出しやすく、整理整頓もしやすいという利点があるでしょう。

ただし、オープンタイプの収納棚は、ほこりが溜まりやすいというデメリットもあります。しかし、掃除がしやすいため、こまめに整理整頓やお手入れを心がけることで、清潔な空間を保てるでしょう。

キッチンにパントリー収納をつくる場合のデメリット3つ

パントリー収納には、デメリットとなってしまう部分もあります。メリットばかりに注目してつくってしまうと、後悔してしまう可能性もあるでしょう。そのため、以下で紹介するデメリットも確認しておき、失敗しないパントリーづくりを行いましょう。

パントリーをつくる場所や広さが必要となる

パントリーをつくるには、広いスペースが必要です。キッチンや隣接する部屋に十分なスペースがあれば、設置できます。しかし、個室式のウォークインやウォークスルータイプの場合、住居全体のレイアウトを工夫しなければいけないケースもあるでしょう。

壁に設置するタイプの場合であれば、キッチンとパントリーのスペースを両方考慮する必要があります。無理に設置するとキッチンが狭くなり、家事の動線が悪くなる可能性があるので注意が必要です。

使いやすさを十分に検討する必要がある

パントリーを設計する際には、使いやすさにも注意が必要です。収納棚の幅や奥行きは、適切に設計しなければ、使いづらくストレスを感じてしまうパントリーになるかもしれません。

たとえば、横幅が狭く奥行きが広い棚は、多くのものを収納できますが、奥に置いたものが取り出しにくくなることがあります。また、高い位置にある棚は、ものの出し入れが難しくなるでしょう。

さらに、掃除もしにくいため、手入れを怠るとカビや害虫の発生リスクが高まるかもしれません。

建築費用が高くなる可能性がある

パントリーを設置するには、収納棚や扉を設置し、場合によっては家の面積を増やす必要があります。そのため、通常の建築費用よりも高くつく可能性があることがデメリットです。設置にかかる費用は、タイプや大きさによって異なります。壁付けタイプでは約10万円前後、ウォークインタイプやウォークスルータイプでは約50万円前後が相場です。

とくに、ウォークインタイプやウォークスルータイプは、個室スペースを設ける必要があるため、壁付けタイプよりも高額になりやすいでしょう。また、扉の有無や内装仕様によっても価格が異なるため、設計士と相談して費用を抑える方法を模索することが重要です。

キッチンのパントリーをつくる際の5つのポイント

家づくりでは、完成した後に「こうしておけばよかった」と思うこともよくあります。後悔をなくすためにも、キッチンにパントリーをつくる際のポイントをチェックしていきましょう。

必要な広さを把握しておく

パントリーをつくるには、ある程度のスペースが必要になります。また、住まい全体の間取りにも影響を与えるため、パントリー用のスペースを把握し、確保することは非常に重要です。

スペースを決定する際には、収納するアイテムや買い物の頻度、ライフスタイルなどを考慮します。まずは、どのくらいの収納スペースが必要そうか、イメージしてみましょう。収納するものやその量をある程度決めておくことで、必要なスペースを把握しやすくなります。また、収納棚の幅や高さも決めやすくなりますよ。

動線や目的を意識して設置場所を決める

パントリーの使い勝手は、設置場所によって左右されます。家事動線を意識する場合、一般的にはキッチンの近くに設置することが望ましいでしょう。しかし、目的によってはキッチン以外の場所に近い方が使いやすい場合もあります。

たとえば、保存食や買い溜めした日用品などをメインに収納する場合、玄関に近い場所にパントリーを置くと便利です。買い物から帰ったらすぐにパントリーにアクセスできます。

一方、よく使う食材や食器、調理器具などを収納する場合は、行き来のしやすさを考慮してキッチンの一部や隣接する場所に設置するのがおすすめです。余ったスペースに無理にパントリーを設置するのではなく、具体的な使い方をイメージして、設置場所を決めるようにしましょう。

コンセントや照明など必要な設備も検討する

パントリー内に必要な設備は、コンセント・照明・窓・換気扇などです。コンセントは電子レンジなどの家電を置くことを想定している場合は必須となります。また、掃除機をかける際にも電源を確保できるので便利でしょう。

ウォークインやウォークスルーの場合は、明るさを確保するためにも照明を設置するのがおすすめです。人感センサータイプの照明であれば、手が塞がっていても明かりを点けられ、消し忘れを防げます。

また、窓を設置することで、パントリー内を換気し、自然光を取り入れられるでしょう。窓を設けることができない場合は、換気扇の設置で湿気やにおいがこもることを防げます。

扉を設置する場合は開け閉めのしやすさを重視する

パントリーに扉を設置する場合、開閉のしやすさが重要です。大きな荷物を持っているときや手がふさがっているときでも、簡単に開閉できるようにしましょう。

引き戸を選ぶと、少ない力でスムーズに開閉できます。将来的に高齢になっても、使い勝手が悪くなりにくい点が利点です。また、開き戸と比較してスペースを取らず、省スペースで設置できるという利点もあります。

収納棚は奥行きが浅い可動式がオススメ

パントリーの収納棚は、奥行きを深くしすぎないことが大切です。奥行きが深いと、収納力は増しますが、奥にあるものが取り出しにくくなってしまいます。一般的には、棚の奥行きは30~45cmが目安です。

また、棚板を可動式にするとさらに使い勝手がよく便利でしょう。収納するもののサイズに合わせて、棚の高さを調節できるので、スペースを有効活用して整理整頓できます。 

キッチンのパントリー収納をうまく活用するポイント

せっかくパントリーをつくっても、使いこなせなければ意味がありません。ここでは、パントリーを上手に活用するための収納術を紹介します。

3段階に分けてものを収納する

収納棚にものを収納するときは、上段・中段・下段の3段階に分けて、ものの置き場を決めることがおすすめです。上段はものが取り出しにくく、ものが落ちてくるとケガや破損につながる可能性があります。そのため、使用頻度の低いものや消費期限が長い食品、軽いものや小物用品を置くとよいでしょう。

中段は、目に留まりやすい場所なので、頻繁に使用するものを収納するのに適しています。下段は、落下すると危険な大きなものや重いものを収納しましょう。米びつやミネラルウォーター、酒類などが向いています。

食品は賞味期限が近いものから手前に収納する

食品を収納する際は、期限が近いものや賞味期限が短いものを手前に置くことが大切です。期限を無視して適当に収納してしまうと、奥から期限切れの食品が出てきてしまうこともあるでしょう。

定期的に期限が近いものを手前に移動して整理しておくことで、調理や食べる際に優先的に使用できます。期限切れの食品を減らすことで、フードロスの削減にもつながりますよ。

ボックス・ケースを活用してすっきり収納する

パントリー内の収納スペースは限られています。そのため、ボックスやケースを使うことで無駄なスペースを省き、収納力をアップすることが可能です。また、ボックスやケースを使うことで、小物もまとめて収納できるでしょう。収納するものに合わせてカテゴリー分けもできます。

使えるボックスはさまざまな種類が売られており、透明のものであれば、中身が一目でわかるため便利です。また、パントリーや棚の雰囲気に合わせておしゃれなケースを選ぶのもよいでしょう。中身がわからないタイプを利用する場合は、ラベリングをすれば何が入っているのか把握しやすくなります。

上段に置くものは取り出しやすさを重視して、取っ手付きのボックスを使うのもおすすめです。長期間収納するものは、蓋付きのボックスを使うことでホコリを防げます。

「LIVRA WORLD」を活用して自宅でモデルハウスの見学&シミュレーション

家づくりにはキッチンやパントリー以外にも、こだわりを持つ部分や考慮すべき点が多くあります。自分たちがどのような家をつくりたいのか、具体的なイメージが持てない場合もありますよね。そんなときは、モデルハウスの見学で、自分たちにぴったりの家のイメージを見つけることがおすすめです。

LIVRA WORLD」では、オンライン上でさまざまな住宅メーカーのモデルハウスを見学できます。自宅から気軽に見られるため、家族での見学やイメージ共有にもぴったりです。気になる住宅メーカーへの来店や商談予約も可能なため、ぜひ活用してみてください。

また、「LIVRA WORLD」には、シミュレーション機能も充実しています。モデルハウスのカスタマイズが可能で、手軽に理想の住まいをシミュレーションできるでしょう。予算の把握に役立つ価格シミュレーションもありますので、家づくりに必要な費用の見積もりも簡単にできますよ。

まとめ:ライフスタイルに合ったパントリー収納で使いやすいキッチンに

新築を建てる際、収納力のあるキッチンを実現するには、パントリーの設置がおすすめです。パントリーには、ウォークイン、壁付け、ウォークスルーの3つのタイプがあり、自分たちのライフスタイルに合わせて選ぶことで、より快適に家事ができるでしょう。

上記で紹介したパントリーのメリット・デメリットや、設置のポイントを参考にしながら、ライフスタイルに合ったパントリー収納を考えてみてください。

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