間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
「コンパクトな家づくりを行いたい」「高齢になっても暮らしやすい住まいをつくりたい」と考えたとき、平屋住宅が候補にあがってくるでしょう。平屋住宅は家族との距離も近く、コミュニケーションが取りやすかったり、2階がないことで耐震性が高まったりするといったメリットもあります。
そんな平屋住宅をローコストで建てることは可能なのでしょうか?
今回は、ローコストで新築するコツとおすすめのハウスメーカー、平屋住宅を建てる際の注意点などをご紹介します。平屋住宅をなるべく予算を抑えて建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
平屋住宅は2階部分がないため、価格を抑えやすいとイメージする方もいるかもしれません。しかし、実際には2階建てよりも平屋の方が坪単価は割高になります。なぜ平屋だと坪単価が割高になってしまうのでしょうか?
主な理由として基礎面積や壁・屋根の面積が大きくなることがあげられます。平屋住宅は生活空間をひとつのフロアに集結させるため、2階建て住宅と比べて基礎面積が大きくなりやすいです。また、広さを確保しようとするとその分屋根や壁の面積も大きくなります。
建築費用の中でも基礎部分や壁・屋根にかかる費用はかなりの割合を占めていることから、平屋住宅は2階建てと比べて割高になりやすいのです。2階建てと比べて坪単価は1~2割程度高くなる傾向にあります。
2階建てよりも平屋住宅の方が坪単価は割高になりやすいことをご紹介しましたが、だからといってローコストで建てられないわけではありません。ここでは、低予算に抑えた平屋住宅を新築するために押さえておきたい9つのコツをご紹介します。
平屋住宅に限らず、家づくりのコストを抑えるなら規格住宅にするのがおすすめです。規格住宅とはすでにハウスメーカー側で設計されている住宅のことで、一からオーダーする注文住宅とは異なり、使用する建材や設備などが決まっていることからコストを抑えやすくなります。
ただし、平屋住宅の規格住宅を提供しているハウスメーカーは少なく、限られてしまうでしょう。多くの選択肢から自分に合った平屋住宅を建築するなら、セミオーダーでの家づくりを検討してみてください。
各ハウスメーカーにはそれぞれ標準仕様が設けられています。ローコストで家を建てたい場合、オプションをつけなくても満足できる標準仕様を用意しているハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。
たとえばローコストが強みのハウスメーカーでも、標準仕様があまり充実しておらず結局オプションをつけてしまったことで建築費用があがってしまう場合もあるでしょう。逆に標準仕様でも十分に理想的な住まいづくりができる場合もあります。なるべく標準仕様の範囲内で建てることを考え、各ハウスメーカーの標準仕様を比較するようにしましょう。
平屋住宅を広くつくろうとするとその分土地代や施工費が増えてしまいます。そのため、少しでも費用を抑えたい場合はコンパクトな家づくりを検討してみましょう。
コンパクトな家にすることで、コストを抑えられる以外にもさまざまなメリットがあります。たとえば掃除や移動が楽になる、家族とコミュニケーションが取りやすくなるなどです。家づくりを検討する際に、家族にとってどれくらいの広さがあれば十分住みやすいのか考えてみましょう。
屋根の勾配とは、屋根の傾き具合を示すものです。平屋住宅の場合、屋根の勾配が大きくなるとその分屋根の面積も増えてしまうため、建築費用を抑えるなら低勾配のものを選ぶとよいでしょう。
低勾配にするメリットは他にもあります。たとえば屋根塗装などのメンテナンスや葺き替えが必要になった場合、屋根面積が狭いため費用を抑えられるのです。また、屋根に風圧がかかりにくく、台風にも強いといった特徴もあります。ただし、排水設備が十分に設置されていないと屋根面に雨水がとどまってしまい、雨漏りになる危険性もあるので注意してください。
多くの部屋をつくってしまうと、その分必要な坪数も増えてしまいます。ローコストに抑えるなら、シンプルな間取りを意識することが大切です。シンプルな間取りに設計すると、時代が変化しても古臭くならず、長く住みやすい家に仕上がります。
独立した部屋をつくる場合、壁やドアなどの間仕切りを設ける必要があります。平屋住宅でコストを抑える際には、極力間仕切りを減らすような設計プランにするのがおすすめです。
たとえばリビング・ダイニング・キッチンなどを用途別にスペースを確保するのではなく、LDKをひとつの空間にしてみましょう。ひとつの空間にすることで開放感が生まれ、坪数が少なくても広さを感じられます。
ただし、冷暖房効率の低下やプライバシーの配慮が難しくなるなどのデメリットもあるので注意が必要です。状況に応じて空間を仕切れるよう、ロールスクリーンやパーテーション、カーテンの設置なども検討してみてください。
平屋住宅は2階建て住宅と比べて坪単価が高くなる傾向にあります。しかし、家づくりをする上で重要なのは坪単価よりも「総費用」です。
坪単価はあくまで建築費用だけを使って1坪あたりの単価を算出しています。そのため、建築以外にかかる費用については考慮されていないのです。土地の購入費や建築費、外構工事費、諸費用などすべての費用を考慮し、家づくりと予算のバランス、これからのライフスタイルなども含めて計画を立てるようにしましょう。
日本には数多くのハウスメーカーが存在しますが、すべてのメーカーがローコストの平屋住宅に対応しているわけではありません。それぞれのメーカーで強みが異なっているため、ローコストを得意とする会社もあれば、フルオーダーの注文住宅を得意とする会社もあるのです。
これまでにローコスト平屋住宅を建てたことがないハウスメーカーに依頼してしまうと、ノウハウがないため抑えられるコストが抑えられていなかったり、逆に必要な設備が削られていたりするなど、最終的に後悔が残る家づくりになってしまう可能性があります。そのため、ローコストで平屋住宅を建てる際は、ローコスト平屋住宅を建てた実績とノウハウを兼ね備えたハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
都心部と郊外では土地代に違いが出てきます。なるべくコストを抑えて平屋住宅を建てるなら郊外エリアがおすすめです。土地代が安くなる分、平屋住宅の建築費用にお金をかけられます。
また、郊外エリアには都心部よりも広めの土地が売り出されていることも多いです。平屋住宅の空間を広げてもよいですし、庭や家庭菜園をつくって趣味の場にするのもよいでしょう。
ただし、郊外は都心部よりも公共交通機関が十分に整備されていない場合もあります。土地探しを行う際はコストだけでなく、周辺環境をチェックして利便性についても確認しておきましょう。
上記でもご紹介したように、ローコスト平屋住宅を建てるなら実績とノウハウのあるハウスメーカーを選ぶことが大切です。ここではローコスト平屋住宅が得意なハウスメーカーを5社ご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ネクストイノベーション株式会社は、戸建ての新築・増改築事業から不動産売買仲介事業、建物診断事業まで不動産に関するさまざまな事業を手掛けている企業です。家づくりではさまざまな減税やローン優遇制度が適応できる長期優良住宅標準仕様の住まいである「ブルージア」を提供しています。
ブルージアの家はデザイン・性能・コストをバランスよく取り入れ、こだわるところはこだわり、コストを抑えるところはしっかり抑えられるのが特徴です。高断熱・高気密性能を誇り、長期優良住宅標準によってランニングコストを抑えつつ1年を通して快適な暮らしを実現できます。
株式会社アイ建築工房は「人生応援住宅」をコンセプトに、未来につながる住まいがつくれる北海道帯広市の工務店です。自由設計でありながら、毎月無理のない支払いで理想のマイホームが実現できます。
家族のつながりを重視した平屋住宅をメインに手掛けており、ノウハウ・実績を豊富に有しているのが特徴です。コンパクトかつシンプルなデザインの家は、いつまでも飽きずに長く住みやすい家になっています。
株式会社協和ハウジングは、1977年に創業してから約3,800棟もの注文住宅を建築してきた千葉県茂原市の企業です。下請けや外注業者に任せず、自社設計・自社施工で対応してくれるため、余計な中間マージンも発生しません。
株式会社協和ハウジングには平屋住宅のモデルハウスもあり、見学することで実際にどのような平屋住宅を建てるかイメージもつきやすくなるでしょう。
郡建設株式会社(ワールドハウス)は、千葉県・茨城県で注文住宅の設計から施工、メンテナンスまでを手掛けています。郡建設株式会社で大切にしているのは、住み出し価格・適正価格での提案です。坪単価や本体価格などわかりにくい表現は一切省き、細かい内訳を出してどこに・どのくらいのコストがかかっているのかをきちんと説明してくれます。
また、モデルハウスの中にはロフトつきの平屋住宅も展示しているため、ロフトつきを検討されている方はぜひチェックしてみてください。
北海道(札幌・旭川・苫小牧)と福岡に拠点を持つ株式会社アーキテックプランニングは、長期優良住宅が標準仕様になっている企業です。長期優良住宅は高気密・高断熱性能や省エネ性能など、一定の規準を満たした家で、快適な暮らしを実現しつつ生活のランニングコストを抑えられます。性能だけでなくデザインにもこだわっており、一人ひとりに合ったオンリーワンの住宅をつくることも可能です。
今回ご紹介した以外にも、費用を抑えて平屋住宅を建てられるハウスメーカーはあります。バーチャル住宅展示場「LIVRA WORLD」には平屋住宅を得意とするメーカーもそろっており、自宅にいながらモデルハウスの内覧が可能です。費用のシミュレーション・比較も行えるため、ぜひ活用してみてください。
平屋住宅はどこまでローコストに抑えられるのか疑問に感じている方もいるでしょう。たとえば予算300~500万円でも建てられるのでしょうか?
予算300万円で平屋住宅を建てようとすると、広さや建築に使用する建材、間取りなどが大きく限られてしまいます。とくに間取りを増やすのが難しく、1LDK程度になってしまう可能性が高いです。もしもハウスメーカー側で平屋の規格住宅がある場合は、そちらを参考にして家づくりを行ってみましょう。
予算500万円の場合は300万円の住まいに比べてもう少し居住性がアップします。土地も地価によっては広めにとれるので、リビングダイニングなど家族が集まる空間を広く確保することも可能です。
ローコストの平屋住宅を建てるなら、以下4つのポイントに気をつけましょう。具体的にどのような注意点があるのか解説していきます。
家を建てる場合、建ぺい率の制限を超えないようにつくらなくてはなりません。建ぺい率とは、敷地面積に対して建物を真上から見たときの建築面積の割合を指します。たとえば敷地面積が140平方メートル、建ぺい率50%の土地に平屋を建てる場合、住宅の建築面積は70平方メートルです。
2階建てだと建ぺい率が低くても縦に空間を伸ばせば、ある程度の居住スペースを確保できます。しかし、平屋住宅は建ぺい率が低いと建築面積にも大きく影響し、居住スペースが狭くなってしまう可能性が高いです。
ローコストで平屋住宅を建てる際には、土地選びの段階で建ぺい率は必ず確認しておきましょう。
平屋住宅もさまざまな部分でコストを抑えることは可能です。しかし、家づくりにおいてコストを抑えない方がよい部分もあります。たとえば耐震性と断熱性です。平屋は高層の建物と比べて地震が発生したときの揺れは小さいものの、家族の安全を守るためにもコストを抑えない方がよいでしょう。
また、断熱性でコストを抑えすぎてしまうと室内の冷暖房効率が悪くなってしまいます。冷暖房効率が悪くなればその分毎月の光熱費にも影響してくるでしょう。さらに湿気がこもりやすく、建材の傷み・劣化につながってしまうため、断熱性能も妥協してはいけません。
平屋住宅でコストを抑えようとした結果、収納スペースを削ってしまう場合があります。収納スペースを削った分、居住空間を広げられますが、荷物を収納できずに家の中が片づきにくくなってしまう可能性が高いです。そのため、設計の段階で収納が十分かどうかチェックしておきましょう。
家族の生活動線に考慮しながら、それぞれの場所に合った収納スペースをつくるのがおすすめです。また、デッドスペースを活用して収納が設けられないかも考えてみてください。
ローコストな平屋住宅にする際、住まいの面積が小さくなることでひとつの空間に多くの動線が重なってしまうこともあります。動線が重なると家族が移動するときに邪魔になってしまい、不満を抱いてしまうかもしれません。
こうした問題を回避するために、家事動線と家族が移動するときの動線を分けてみましょう。また、家事動線をつくる際は極力短くすることで、家事の効率化につながります。
今回はローコストで平屋住宅を建てるためのコツやおすすめのハウスメーカー、建てるときの注意点などをご紹介してきました。2階建てと比べて平屋住宅は費用が高くなる傾向にありますが、今回ご紹介したコツを抑えながら家づくりを行えば、コストを抑えて平屋住宅を建築できます。
平屋住宅の新築を検討されている方は、バーチャル住宅展示場「LIVRA WORLD」で具体的な間取り・外観のイメージを膨らませていきましょう。「LIVRA WORLD」で公開しているモデルハウスの中には平屋住宅も複数あるため、気軽に見学してみてください。