間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
せっかく家を建てるのであれば「希望を取り入れた満足のいく住まいにしたい」と考える方が多いでしょう。しかし、自分たちの希望ばかりを取り入れると、その分費用がかかってしまいます。ローコストでも満足できる家づくりをするためには、どういったポイントに気をつければいいのでしょうか?
今回は、安く家を建てるためのコツやハウスメーカー選びのポイント、おすすめのハウスメーカーなどをご紹介します。「できる限り費用を抑えて家を建てたい」「安く建てる方法があるなら知りたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
家を建てる費用を少しでも抑えるためにも、以下の9つのポイントに意識して家づくりを行っていきましょう。
予算内に収めるために費用をかけない家づくりのコツとしては、2階建て住宅がおすすめです。
「1階建てとなる平屋住宅の方が費用を抑えられるのではないか」と考える方もいるでしょう。しかし、平屋を建てるためには屋根面積が広くなってしまい、多くの材料が必要となり、2階建て住宅よりも割高になってしまうケースが考えられます。
土地もある程度の広さがないと部屋数が少なくなってしまうため、狭い土地では希望どおりの住まいを建築できません。平屋で理想の住宅を建てるとなると、広さのある土地を用意する必要があるのでコストがかかってしまいます。
3階建て住宅だと、階数が多くなるので1階あたりの床面積が減らせるため、狭い土地でも建築が可能です。屋根材も2階建てより少ない数で建築できる可能性があります。しかし、木造や鉄筋コンクリート造の住宅を問わず、3階建て以上であれば構造計算が必要です。3階の重さを支えるためにも柱や梁は太くする必要性があるため、材料費もかかってしまいます。地盤改良が必要になるケースもあるでしょう。
そのため、3階建て以上の住宅は2階建てよりもコストがかかってしまいます。費用を抑えたいなら2階建て住宅を選んで家づくりを行いましょう。
間取りやデザインを自由に決められる注文住宅とは違い、ハウスメーカーが用意した規格にそって建築する住宅を「規格住宅」といいます。ある程度決められた間取りやデザイン、仕様の中から選んで家づくりを行う仕組みです。規格住宅は注文住宅よりも費用が抑えられることが多く、プランの作成時間を短縮できるといったメリットがあります。
また、各ハウスメーカーで標準仕様やオプション仕様なども決まっているのが一般的です。標準仕様は基本となる設備や素材を指し、たとえばシステムキッチンであればA社の○型と△型は標準仕様、C社の◇型はオプション仕様といったようにハウスメーカーや工務店によって決まりがあるのです。
費用を抑えたい場合は、追加費用のかからない標準仕様から選択しましょう。オプション仕様は基本的に追加費用が必要になり、選びすぎてしまうと予算をオーバーしてしまいます。
複雑な形をした住宅は費用が高額になりがちなので、シンプルな形状の家づくりを行いましょう。複雑な住宅の費用が高くなってしまう理由としては、角の処理作業が増え、使う資材の量も増えるためです。
たとえば1階と2階がともに20坪で、凹凸のない造りであれば使用する資材の数を最小限に抑えられ、なおかつ作業の手間も少なくなるため費用を抑えられます。
費用を抑える際には、正方形や長方形の形をした家づくりにこだわってみてください。
予算内で家づくりをするために屋根の形状にも注意しましょう。とくに屋根の傾きを意味する勾配は、急勾配・並勾配・緩勾配などがあり、それぞれメリットやデメリットがあります。
急勾配は6寸勾配以上の屋根を指し、角度があるので雨水が屋根に溜まりにくいだけではなく、雪が積もりにくい特徴もあるため雪の降る地域に住んでいる方におすすめの屋根です。しかし、屋根の面積が大きくなるため、使用する材料が多く必要になります。コスト面では不利になってしまうので、費用を抑えたい場合は低勾配の屋根を選んで家づくりを行ってみてください。
住宅の価格が高くなりそうなときには、壁の量を減らすことも検討してみましょう。凹凸の少ない住宅であれば、必要な外壁材も少なくなるので費用を抑えられます。部屋の数や収納を少なくすれば、内壁(間仕切り)が少なくなるのでコスト削減が可能です。
一見すると不便に感じられますが、内壁が少なくなったとしても襖やカーテン、家具などを使用して間仕切りは自在につくり出せます。家族の人数やライフステージの変化にも柔軟に対応できる点が魅力です。また、内壁が少ないと開放的な空間になります。坪数が少なくても広さを出せるので、開放感を出したい場合は内壁を減らし、コストも削減しましょう。
和室は畳のい草の香りによるリラックス効果があるだけではなく、湿気を吸い取る作用もあります。和室のある住宅に憧れを抱いている方も中にはいるはずです。しかし、畳を設置するのには費用がかかります。
洋室をつくるよりもコストがかかってしまうため、安く家を建てたい場合は和室をつくらずに洋室のみの構成で家づくりを行ってみてください。
キッチンや浴室、トイレや洗面所といった水回りは、できる限りまとめて設置すると費用を抑えられます。水回りの設備を配置する際、配管が必要になるのでバラバラの場所に配置してしまうと資材が多く必要になるだけではなく、作業も複雑化しがちです。ローコスト住宅の建築をしたいのであれば、なるべく一か所に集中して配置し、コストを抑えてみてください。
費用を削減するためには間取りや構造に着目するだけではなく、打ち合わせの回数にも注目してみましょう。ハウスメーカーとの打ち合わせを少なくすれば、人件費を抑えられます。
家づくりでは、プランの擦り合わせや希望の相談などを実施します。そのため、できる限り打ち合わせの回数を多くして後悔のない家づくりをしたいと考える方もいるはずです。しかし、打ち合わせの回数が増えれば増えるほど、人件費もアップしてしまうため、住宅の価格にも大きな影響を与えてしまいます。
住宅完成までのスケジュールにも影響を与えることから、希望する時期に引き渡しができない可能性も発生するため注意してください。ただし、打ち合わせの回数を減らしすぎると、希望の相談や家づくりへの不安を相談できなくなってしまいます。
満足できる家づくりを行うためにも、事前に家族で十分な話し合いをして間取りや設備などを決めておきましょう。
安く家を建てるためにはハウスメーカー選びも重要です。ハウスメーカーによって費用に違いがあり、コストを優先しているのであればコストカットが得意なメーカーへの依頼で後悔しない家づくりを実現しましょう。
ハウスメーカーを選ぶ際には、標準仕様に着目してみてください。前述したように、標準仕様を選択すれば安く家を建てられます。そのため、自分の好みにあう標準仕様が多数あれば、別途費用がかかるオプション仕様を追加せずに理想の家づくりが可能です。
家づくりをする際には、展示場のモデルハウスに足を運ぶ方もいるでしょう。しかし、モデルハウスでは標準ではなくオプション仕様が使われていることがあります。
「いいな」と思っても、それがオプション仕様で追加費用が発生してしまえば予算オーバーを招く要因となるでしょう。仕様については、ハウスメーカーのホームページやパンフレットで確認してみてください。
間取りやデザインをフルオーダーできる注文住宅はこだわりのある理想の住宅を建てられるメリットがありますが、費用が高額化しがちです。安く家を建てるためには、セミオーダープランがあるかチェックしてみましょう。
セミオーダープランとは、ハウスメーカーが用意した選択肢の中から好みにあった間取りやデザインを組み合わせて家づくりを行っていく方法です。用意されたパターンから選択できるので、打ち合わせがスムーズに進むメリットもあります。人件費も抑えられるので、コストカットが可能です。
ハウスメーカーごとに費用を抑えるポイントがあります。
こうしたメーカーが手がけているコストを抑える工夫などはカタログやホームページからチェックすることが可能です。とくに工夫を凝らしていないにもかかわらず、「ローコスト」を打ち出しているハウスメーカーは、低水準の設備や資材を使用している可能性もあります。安全性にも影響があるので、チェックしてみましょう。
安く家を建てたいからと価格にばかり気を取られていると後悔を招いてしまう結果につながるので注意してください。価格が低い分、保証内容が乏しいと満足できない結果になってしまいます。保証が充実しているメーカーであれば、急なトラブル時にもすぐに対応してくれるため安全な暮らしを手に入れられるでしょう。
ただし、保証が充実していたとしても適用される条件が厳しければランニングコストがかかるので、条件を事前に確認することが大切です。
理想の家づくりと安い家づくりの両方を叶えるためにも、複数のハウスメーカーを比較してから依頼する会社を決定しましょう。ハウスメーカーによって人件費や工法、使用する建材などが異なります。同じような住宅が建てられる場合でも、メーカーによって費用に違いが発生するので、見積もりをもらって仕様や費用を調査してください。
さまざまなローコストハウスメーカーに見積もりを依頼し、比較をして納得のいく家づくりを行いましょう。
ローコストを打ち出しているハウスメーカーは複数あります。その中でも安く家を建てられるメーカーを厳選してご紹介しましょう。
「よい家は高い」と誰もが考える常識を打破するため、価格だけではなく品質にも満足できるような家づくりを提供しているのがアイダ設計です。設備の一括仕入れや自社プレスカット工場の保有などによりコストカットを目指しています。住宅の建築費用としては、1,500万円~2,000万円程度です。
熟練の職人による現場管理や震度7クラスの耐震実験をクリアした建物、第三者機関による施工品質のチェックなど、品質や性能にもこだわりのあるハウスメーカーなので、安心して家づくりを依頼できるでしょう。
タクトホーム株式会社は性能とデザインを両立させた家づくりを実施しているハウスメーカーです。家づくりの費用としては、1,000万円~1,500万円が相場となっています。注文住宅も提供していますが、タクトホーム株式会社が提供している「マイセレクト」は、注文住宅と建売住宅のメリットをいいとこ取りしたプランで、用意されたプランの中から厳選した家づくりを行っていく仕組みです。
外観のデザインはそのままで、建物の内部の壁の位置やプランは自分好みに変更できます。マイセレクトプラスであれば、窓の位置や形もカスタムできるので、より希望に見合った家づくりが行えるでしょう。
株式会社ファイブイズホームは、不動産業者とハウスメーカーの機能を併せ持つメーカーで「土地と建物のプロ集団」と謳っています。住みたい場所に住みたい家を建てられるよう、コストを抑えた家づくりを提供しているハウスメーカーです。
社内検査部と第三者機関による検査を実施し、耐震や耐久性に優れた工法を採用した高品質な住宅を低価格で提供しているため、予算内で理想の暮らしが手に入ることでしょう。建築費用の相場としては1,500万円~2,000円となっています。
上記でご紹介した3つのメーカー以外にも、安く家を建てることができるハウスメーカーもあるので、気になる方は「LIVRA WORLD」を活用してチェックしてみましょう。「LIVRA WORLD」は、自宅にいながらネットを活用して住宅展示場を見学できるサービスです。複数のモデルハウスを内覧でき、気になる費用も比較できるので、安く家を建てたい方におすすめとなっています。
できるだけ価格を抑えた家を建てたいとき、以下のポイントに注意した家づくりを行ってください。
初期費用を安く抑えられてもランニングコストが多くかかれば意味がありません。設備や建材のグレードを下げればコストダウンは可能ですが、すぐに壊れてしまったり、不具合が起きたりする恐れがあります。その場合は、修繕する必要があるので保証対象外であれば修繕費を支払わなければいけません。
また、断熱性能が低い設備を選んでしまった場合、住宅建築費は抑えられたとしても光熱費がかかる住宅となってしまいます。長期的に考えると性能がよいものを選んだ方がコストはかからない可能性もあるので、ランニングコストにも注目して家づくりを実施してください。
コストだけにこだわってしまうと住み心地に問題が生じる可能性もあります。「収納場所が足りない」「リビングが狭すぎた」など、暮らしていくうちにさまざまな後悔が生まれてしまうので、金額だけではなく家族のこだわりや利便性を考えた家づくりが大切です。
家族の希望条件をあらかじめ洗い出し、優先順位をつけてからプランを練っていきましょう。
前述したように規格住宅は注文住宅よりも費用を抑えられる点がメリットです。しかし、土地によっては条件があるので規格住宅が建てられない可能性もあります。
規格住宅は正方形や長方形をした土地に建築することが前提のプランです。複雑な形をした土地や高低差のある土地の場合、建築が難しくなってしまうため、断られる可能性があります。
所有している土地に規格住宅を建築したい場合は、前もって建築可能かメーカーに相談しましょう。
安く家を建てるためのコツやハウスメーカー選びのポイントを解説してきました。規格住宅や標準仕様を選び、壁の少ない間取りを意識すると低予算でも希望を実現することは可能です。しかし、ランニングコストを考えず、安さのみにこだわってしまうと後悔してしまいかねません。
満足のいく家づくりを実施するためにも、さまざまなハウスメーカーを比較してから家づくりを行いましょう。「LIVRA WORLD」であれば、豊富なメーカーのモデルハウスをネット上で内覧でき、価格シミュレーションを活用した見積もりも行えます。来店予約や商談予約も簡単にできるので、安く家を建てるためにもぜひ活用してみてください。