間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
注文住宅で失敗をしないために大切なのは、打ち合わせでの注意点やコツを知ることです。これらを知らずに打ち合わせを進めてしまうとトラブルが続いたり、理想と異なった注文住宅が完成してしまったりするでしょう。
ここでは3カ月から6カ月の間の内に、10回から20回繰り返される注文住宅の打ち合わせの中で、何を決めるかや注意点、スムーズに進めるコツについて解説しています。
注文住宅の打ち合わせを上手に活用して、理想のマイホームを実現してください。
目次
注文住宅を建てるのに必要な打ち合わせ回数は一般的には10回から20回、期間は3カ月から6カ月くらいといえます。
とはいえ、納得いくまで行いたいのが打ち合わせです。中にはすべてを決めるのに2年ほどかかったという方もいるので、どれくらいの回数や期間が適当というのは難しいでしょう。
注文住宅の建築を着工前・着工後・引き渡し前に分けるなら、打ち合わせの回数が最も増えるのは着工前です。資金計画(予算)や間取り、デザイン、設備など、決めることが多い分、回数が増えて、打ち合わせに時間がかかると考えてください。
注文住宅の建築では3カ月から6カ月の間に、10回から20回の打ち合わせを重ねます。平均すると10日に1度、顔を合わせていることになりますが、なぜ、そこまでする必要があるのでしょうか。
打ち合わせ回数が多くなる主な理由や原因を見ていきましょう。
打ち合わせ回数が多くなる理由は、施主さんと施工する側のイメージを一致させるのに時間がかかるからです。施工する側が間違ったイメージを持って注文住宅を建て始めると、施主さんの希望とかけ離れたものが建ってしまいます。
建築の途中や完成後に修正するのはコストや時間がかかりますが、打ち合わせにはコストもかからず回数制限もありません。施主さんが理想とする注文住宅のイメージを施工する側と共有するために、何度も打ち合わせを繰り返す必要があるのです。
打ち合わせで何かを決めた後に他の影響を受けたり、失敗や後悔はしたくないと考えることで、施主さんの考えが変わったりすることはよくあります。
その場合、決まったはずの間取りを変更するとなると、設計者は図面を引き直さなければいけません。その結果、打ち合わせ回数が増え、着工までの時間もかかってしまうのです。
不本意な家を建ててしまわないよう、考えが変わったら遠慮せずに施工会社に伝えるのは大切です。しかし、あまりに考えが変わりすぎると、さまざまな部分で弊害が生じるため、一つひとつの選択を慎重に行うようにしましょう。
注文住宅の打ち合わせで決める内容は多岐にわたります。ここからは決めていく内容を、家づくりの流れである着工前・着工後・引き渡し前の3段階に沿って見ていきましょう。
着工前・着工後・引き渡し前の3段階の打ち合わせの内、決めることが圧倒的に多いのが着工前の打ち合わせです。打ち合わせ回数の半分以上が着工前に行われるうえ、注文住宅の土台となる部分を決めることからも、着工前の打ち合わせはとくに重要といえます。
着工前の打ち合わせで決まった内容に納得すれば建築請負契約へと進み、契約金を支払いするのが一般的です。
では、実際に着工前の打ち合わせで決める内容について解説していきます。
まず、注文住宅に必要なお金をどのように用立てるかを考えます。自己資金をいくら用意して住宅ローンでいくら借りるか、返済を含めて計画するのです。金融機関が公開している住宅ローンのシミュレーターは、注文住宅の予算立てに役立ちます。
営業担当者との打ち合わせでは資金計画に無理がないかや、予算内でどのような家が建つかを相談します。
資金計画については専門家のファイナンシャルプランナーや、住宅ローンを組む金融機関を紹介してもらうのもよいでしょう。予算内で提示される家のプランが理想とほど遠いなら、別の住宅メーカーや工務店も視野に入れてください。
営業担当者から提示されたプランを元に、間取りを具体化していきます。
「寝室をもっと広くしたいとか、家族が集まるリビングにしたいとか、洗濯の手間がかからない動線にしたい」などの希望を漏らさず伝えられるよう、あらかじめメモにまとめておきましょう。
しばらくたつと、打ち合わせた内容を元に具体的なプランがあがってくるので、希望が叶っているかをチェックします。希望が通らない場合は、代替案や妥協案を含めて検討してください。
外観のデザインや設備を営業担当者に伝えますが、打ち合わせをスムーズに進めるために、希望をはっきりさせておかねばなりません。住宅展示場のモデルハウスや、建築会社のHP、カタログの施工例などを見て、気に入ったものは撮影したり写真を保存したりしておきましょう。
打ち合わせを進めると、デザインや設備で希望が叶わないケースが出てくるかもしれません。どこまでなら妥協できるかを、あらかじめ決めておくと打ち合わせが進みやすくなりますが、場合によっては資金計画を含めて、プランの再考を検討してください。
建築請負契約を結んだら、地鎮祭を行い、いよいよ着工です。着工後の打ち合わせでは、より細かな箇所の決定に入ります。具体的には壁紙(クロス)の色やデザイン、照明器具などを決めていきます。
ここでも頼りになるのは営業担当者ですが、インテリアコーディネ―ターがアドバイスをくれることもあるでしょう。小さなサンプルや写真では決められない場合、壁紙や照明器具の実物をチェックしに、ショールームに出向くのも1つの手です。
また、この打ち合わせと同時に行うのが、希望通りに建築が進んでいるかのチェックです。このチェックを通して修正が必要になった場合でも、早い段階での修正であれば、施主側と施工する側、双方の負担が軽くすみます。
建物がほぼ完成したら、引き渡し前の打ち合わせになります。ここで決めることは新居に入れるカーテンや家具、家電などで、注文建築を建ててもらった住宅メーカーや工務店に依頼してもいいですし、量販店などに出かけて、施主さんが手配してもいいでしょう。
引き渡し前の打ち合わせ回数は5回くらいになりますが、このタイミングでも行いたいのが、希望通りになっているかのチェックです。注文住宅を設計する際にこだわったポイントは、より念入りにチェックしてください。
くわえて、建物完成後の最終確認で行いたいのが、キズや汚れのチェックです。引き渡し後の修正は不可能なので、念には念を入れて確認しましょう。
注文住宅で怖いのは、施主さんと施工会社の間に起こるさまざまなトラブルです。しかし、このトラブルは打ち合わせの進め方次第で未然に防ぐことが可能です。
ここからは、打ち合わせでの注意点についてお話していきましょう。
注文住宅の魅力は思い通りの家が建てられることですが、施主さんの要望が施工会社に伝わらなくては意味がありません。そして、伝えたはずなのに伝わっていないというトラブルはよく起こります
打ち合わせの内容をメモするのはもちろんのこと、同じメモの内容を営業担当者と共有しておくことで、伝えた・伝えてないのトラブルを防げます。
メモを取りながらの打ち合わせは、後からの振り返りにも役立ちます。施主さんの要望が叶えられない理由や、施工側からの代替案などを記録に残しておくことで、その後の打ち合わせがスムーズに進むようになります。
疑問や不明点が浮かんだらその場で質問し、できる限りその場で解決しましょう。疑問のままにしておくと、お互いの意思疎通が不十分なまま打ち合わせが進み、大きなトラブルに発展しかねません。
たとえば、間取り図に書かれている「WIC(WIC)」や「SC」という略称は、何を表しているかおわかりでしょうか。前者はウォークインクローゼット、後者はシュークロークですが、意味を理解していなければ希望とは逆に設置されていても、気づくことができません。
専門用語に限らず打ち合わせ中にわからない、おかしいと感じる点があるならば、その場で解決してください。
注文住宅を建てるのに必要な打ち合わせは10回から20回くらいとされていますが、何回が適当と一概にいうことはできませんし、回数制限もありません。
たとえば、間取り図では壁と干渉しているトイレのドアに対し、言わなくてもわかるだろうと打ち合わせでは指摘しなかったところ、そのまま工事が進んでしまうといった事例もあります。設計上明らかなミスがそのままになった注文住宅では、何のために打ち合わせていたのかがわからなくなってしまいます。
納得できないまま打ち合わせを進めることはせず、納得できるまで打ち合わせを重ねてください。
注文住宅は施主さんだけのものではなく、施主さんを含めた家族のためのものです。施主さんの思いだけで打ち合わせを進めてしまうと、家族のだれかが大きな不満を感じる注文住宅になってしまいます。
打ち合わせは家族全員で参加して、住む人だれもが不満のない家づくりを目指しましょう。
注文住宅の打ち合わせで、疲れたと感じる人も多いものですが、原因は回数や時間の増加だけではありません。決定すべきことが定まらず話が進まないことも、打ち合わせ疲れの大きな原因です。
以下では、打ち合わせをスムーズに進めるためのポイントについて解説します。
着工前の打ち合わせの前におおよその予算を決めておかなければ、住宅メーカーや工務店からの見積もりや提案が実現不可能なものとなり、意味のある打ち合わせができません。
細かな資金計画を立てるのは難しいとしても、おおよその予算の上限を決めておけば、最初の打ち合わせからリアリティのある話を進められます。
予算は自己資金とローンの借入額との合計金額で考えます。自己資金はすぐに用意できる現金のことで、手元の貯金や親からの援助などの合計です。ローンによる借入額と借入期間、月々の返済額の計算は、銀行などが公開しているシミュレーターを利用すると簡単に算出できます。
納得できるまで打ち合わせをおこなうために、余裕のあるスケジュールを立てましょう。確かに3カ月あれば注文住宅を建てられますが、入居したいタイミングの3カ月前から打ち合わせを始めるようでは、すべての工程を最短でこなさなければいけないため、ミスが許されなくなってしまいます。
余裕あるスケジュールを立てるためにも、まず完成させたい時期を明確にしましょう。賃貸住宅の更新や子どもの誕生、入学などが最適なタイミングになります。
次にそこから逆算で打ち合わせの開始時期を決めます。最短でも6カ月、こだわりが強いなら1年以上の余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
打ち合わせに行く前に、自分がどのような住宅に住みたいか、イメージを持っておくことが大切です。イメージがあれば、打ち合わせで具体的に話を進められ、設計士や工務店の提案にも対応しやすくなります。
イメージを持つためには、インターネットや雑誌などで住宅の写真やプランを見たり、モデルハウスや完成見学会に行ったりするとよいでしょう。また、バーチャル住宅展示場の「LIVRA WORLD」であれば、自宅に居ながらさまざまなモデルハウスを確認できるため、イメージ通りの住宅を見つけやすいです。ぜひ活用してみてください。
理想のマイホームを建てられるのが注文住宅のメリットですが、予算内で建てる以上、何らかの妥協が必要になるものです。妥協せずに理想ばかりを追求してしまうと予算オーバーとなり、打ち合わせが進まなくなってしまいます。
おすすめは打ち合わせ時の事前準備として、自分が妥協できる点とできない点をまとめておくことです。
サウナ付きバスルームや対面式キッチンなど、家族それぞれの妥協したくない点を聞いておいたり、実現したいことの優先順位を付けておいたりするのもよいですし、妥協せざるをえないなら、営業担当者に代替案をあげてもらうのもよいでしょう。
1回の打ち合わせでどこまで話を進めるか、あらかじめ決めておきましょう。ゴールを決めておくことで、実りのある打ち合わせになるものです。
ゴールを決めないで打ち合わせに入ると、話が脱線しやすくなります。打ち合わせが雑談に変わり、何の話をしていたのかさえわからなくなるかもしれません。
今回は間取りを決めるとか、外観を決めるとか、打ち合わせの冒頭にゴールを宣言すると、打ち合わせが脱線しにくくなるでしょう。
営業担当者にとっても施主さんにとっても時間は貴重なものです。打ち合わせをスムーズに進めて、時間を有効に活用してください。
自分が理想とする家のイメージを、営業担当者と共有するのは大切ですが、ハウスメーカーがそのイメージを得意にしていなければ、理想の注文住宅は完成しません。
たとえば南欧・プロバンス風の家を建てたいと思っていても、ハウスメーカーや工務店が理想のイメージを具体化できなければ、どれだけ打ち合わせを重ねても、思うような結果は得られないのです。
大切なのはハウスメーカーのHPやカタログ、モデルハウスを数多く見ることです。自分たちのイメージと合うものを手掛けているところを見つけて話を聞くのが、イメージが合うハウスメーカーの選び方になります。
完成形のイメージを把握するのに役立つのは、予算内で建つ家を多く見ることです。その際に、家にいながら3Dのモデルハウスを体感できるバーチャル住宅展示場「LIVRA WORLD」を活用してみましょう。
検索画面にある価格帯別のボタンをタップすると、自分たちの予算にあったモデルハウスが表示されるので、予算内での間取りやデザイン、内外装の質感などを細かくチェックできます。
また、「LIVRA WORLD」にある3Dのモデルハウスは、そのまま商談に進むことも可能です。気に入ったものを見つけたら、手掛けている住宅メーカーや工務店まで問い合わせてみましょう。
思い通りの家を建てられることが、建売住宅にはない注文住宅の魅力です。そのために欠かせないのが打ち合わせ。内容をメモしながら、疑問や不明点を残さず、納得できるまで打ち合わせを重ねましょう。
打ち合わせをスムーズに進めるには、事前準備が大切です。
これらの情報を事前にまとめたうえで打ち合わせ重ねることにより、理想の注文住宅に近づいていることが実感できるでしょう。
あわせて大切なのが、ハウスメーカーを選びと理想のイメージを明確にすることです。バーチャル住宅展示場「LIVRA WORLD」やメーカーのHP、カタログなどを活用して、理想の注文住宅のイメージを具体的に想像できるようにしておきましょう。