注文住宅の節約ポイントは?削れるところ・削ってはいけないところを紹介

家づくり
注文住宅の節約ポイントは?削れるところ・削ってはいけないところを紹介

注文住宅を建築する際、悩みの種となるのが「費用」問題です。理想を現実化させるためには、機能性に優れた設備を導入する必要があります。

しかし、こだわりを盛り込みすぎてしまうと予算オーバーを招く可能性が高いです。希望どおりの住まいを手に入れたくても予算に見合わなければ建てられません。

そこで本記事では、注文住宅における節約ポイントや削るべき部分を解説していきます。新築費用で削ってはいけない箇所についてもご紹介していくので、後悔のない家づくりをするためにもぜひ参考にしてください。

注文住宅を建てるときの9つの節約ポイント

注文住宅を依頼する際に、できるだけコストを抑えようとした場合、どういった部分を工夫すれば節約できるのでしょうか?ローンの返済負担を軽減するためにも、注文住宅を建築する際の節約ポイントをご紹介します。

郊外も含めて土地探しをする

注文住宅を建築する際、建てる土地がなければ建物費用だけではなく土地代も発生します。土地代は一般的に都心部になるほど高額になる傾向にあります。

たしかに、「駅から近い」「ショッピング施設が豊富にある」など、都心部にはさまざまなメリットがあるでしょう。しかし、一度土地のエリアを限定せず郊外も含めて土地探しをすると、駅から近い都心部の土地よりお手頃な土地が見つかるかもしれません。

また、郊外には広い土地もあるので、庭付き住宅の建築や自家用車を駐車するスペースも確保しやすいです。仮に駅から遠くても、自家用車を所有できれば買い物や通勤の不安も解消できます。一度郊外にも目を向けて、土地探しをしてみましょう。

古家付き土地も候補にする

土地を探す際には、更地だけではなく古家付き土地も候補に入れて探すことで節約につながります。更地の土地はすぐに利用でき、需要もあるため費用は上がりがちです。

一方、古家付き土地の場合は土地の全容がわからず、古家を解体する手間もあるので選択肢に含めない方もいます。しかし。同じ土地の広さの場合、更地よりも古家付きの方が安価になっているケースもあるため、土地を探す際には一度古家付きの土地も含めて検索してみてください。

地主と交渉すれば、古家の解体分を値引いてくれる可能性や更地にしてから引き渡すように取り決められているケースもあります。費用を節約するためにも選択肢を広げることは重要です。

形や方角が悪い土地も検討する

「南に前面道路がある方がよい」「土地は正方形がベスト」など、土地の形や方角を気にする方も多いでしょう。たしかに正方形の土地は設計の自由度が増します。前面道路が南側にある場合も日当たりがよくなるので明るい家づくりが可能です。

しかし、東西南北のどの方角に面している家でも、それぞれメリットやデメリットがあります。正方形の土地にもデメリットはあるので、大きく気にする必要はありません。

そして、それらのデメリットは設計を工夫することで補える可能性もあります。予算の関係で希望に見合う土地が見つからない場合は、形や方角を気にせずに土地を探してみてください。希望のエリアでも安価で購入できる土地が見つかる可能性が広がります。

予算をベースにハウスメーカーと相談する

ハウスメーカーといっても種類は豊富にあります。中には坪単価が高く、予算をオーバーしてしまうメーカーもあるでしょう。そのため、ハウスメーカーや工務店選びでは慎重さが大切です。

予算が少ないのであれば、「コストを抑えて建築したい」「予算内で建てられる家づくりがしたい」という方針を明確に工務店やハウスメーカーに伝えましょう。快く受け入れてくれる会社であれば、予算をベースにして希望に見合う家づくりを提案してくれるはずです。

しかし、メーカーによってコンセプトや建築デザインに違いがあるので、予算内に収まったものの、希望どおりの家は実現できないといった可能性もあります。そのため、理想に近い家づくりができるよう、さまざまなメーカーや工務店に出向いて内覧することが大切です。

バーチャル展示場を展開している「LIVRA WORLD」では、ネットを活用してモデルハウスの内覧が行えます。さまざまなモデルハウスをチェックでき、予算に関しても価格シミュレーションを活用すれば手軽に見積もりの依頼が可能です。予算内に収まるハウスメーカー探しにも使えるので、家づくりを行う際には一度チェックしてみると、自分の理想を実現できるメーカーに出会える可能性が高まるでしょう。

シンプルな形状の住宅にする

建築費用を抑えたい場合、住宅の形状をシンプルにすることも効果的です。家の形が複雑化するほど工事の手間が増えるので、その分建築費用が増えてしまいます。建物の造りをシンプルにすれば、工事を減らせるのでコスト削減が可能です。

建物を平面図で見た際に正方形に近い形であれば、1階と2階の床面積が同程度になるため壁や建材を多く用意する必要がなくなることから、費用の節約ができます。建物の形がシンプルになれば、構造も安定するので災害にも強い家づくりが可能です。安全に暮らせる家を手に入れたい場合にもシンプルな形状の住宅はおすすめといえるでしょう。

木造在来工法を選択する

木造在来工法は、古くから日本で用いられてきた工法の1つです。コンクリートの基礎に柱を立て、梁を組み合わせて骨組みをつくっていき、屋根を張った後に壁などを設置していく方法となります。屋根が先にでき上がるので、構造内部や資材を雨から守れるといったメリットがあり、日本の気候にも適した工法です。

木造在来工法以外の工法には、ツーバイフォー工法や鉄筋コンクリート造、プレハブ工法などがあります。どの工法もメリットがありますが、木造在来工法はコストを抑えやすいといった特徴があります。費用をかけたくない場合は、木造在来工法を用いた家づくりを行っているメーカーに依頼してみてください。

標準的な設備・仕様を選択する

注文住宅を建築する際、メーカーによって標準仕様やオプション仕様の内容が異なります。標準仕様とは、基本となる設備や素材を指し、標準仕様の中から選択をすることで、追加費用をかけずに設備が導入できる仕組みです。反対に、オプション仕様は追加料金がかかり、標準からオプションに変更する箇所が多くなれば、その分費用もかかってしまうので予算オーバーになってしまう可能性が高まります。

理想を実現するためには、希望する壁紙や床材など、設備面でさまざまな要望が出てくるはずです。しかし、そのすべてを希望どおりにしてしまえば、予算内で収められなくなってしまうこともあるでしょう。節約したい場合はできる限り標準仕様の範囲内で家づくりを行うようにしてください。

また、標準仕様の中でも不要なものがあればカットすることも可能です。たとえば、標準仕様で食器乾燥機が付いている場合、不要であればカットするとその分の費用が抑えられます。必要な設備だけを導入すれば、さらなる節約にもつながるでしょう。

延床面積をできるだけ小さくする

延床面積を小さくすることでコストカットが可能となります。延床面積とは、住宅の各階の合計面積を指し、床面積を合計すると算出可能です。延床面積が大きければ広い家となり、小さければ狭い家となります。

広々とした家は快適性があるものの、広すぎる家づくりをしてしまうと、かえって部屋が余ってしまうほか、掃除やメンテナンスの手間も増えてしまいます。今現在の家族に必要な広さや間取りを考え、将来についても考慮しながら広すぎず窮屈すぎない家づくりを進めていきましょう。

水回りを集約する

キッチンや浴室、トイレや洗面所など、水回りの設備は必要不可欠です。しかし、それぞれの設備を離れた箇所に設置してしまうと、給排水管を伸ばす工事をする手間が増えるので、コストも増加してしまいます。そのため、水回りの設備はできるだけ一箇所にまとめた方がコストダウンにつながるでしょう。

また、2階建ての住宅の場合、2階部分にもトイレの設置を検討する方も多いかと思います。しかし、コストカットという点でいえば、前述したようにトイレを一箇所のみにすることでも節約可能です。水回りの位置や数にも考慮して間取りを考えてみてください。

新築費用が予算オーバー…削るところは?

注文住宅を検討して費用が予算を超えてしまった場合、以下で紹介する項目を再検討すれば費用を削減することが可能です。カットできる部分はカットし、予算内での建築を目指してみてください。

バルコニーや窓を減らす

バルコニーがあれば洗濯物を干せるだけではなく、ガーデニングを楽しんだりアウトドアリビングとして活用したりできます。ハンモックや椅子を置けば、くつろげるスペースにもなるでしょう。

しかし、バルコニーを広くすれば材料費がかかってしまうので費用もアップしてしまいます。建築費用を抑えたい場合は、必要以上のバルコニーはつくらず、広さも適度な大きさのものを設置するようにしましょう。

また、窓の配置にも注意が必要です。大きい窓は日の光を室内に多く採り入れられる一方で、窓のサイズが大きいとガラス代やサッシ代もかかってしまうので、費用アップにつながります。窓のサイズを小さくし、数を減らすことで費用のカットができるため、予算を超えた場合には窓にも注目してみてください。

ただし、窓を減らしすぎると室内の明るさに影響を与えます。採光に問題があれば住み心地にも影響を与えるので、ハウスメーカーや工務店と相談しながら決めていきましょう。

和室をつくらない

住み心地のよい家にするために和室を採用する方もいます。しかし、和室には必ず畳の設置が必要です。

その分費用がかかってしまうため、洋室よりも建築コストが増加してしまいます。洋室のみにすることでコストダウンが期待できるので、費用を考慮した新築住宅を検討している場合は、部屋の構成を洋室のみにしてみましょう。 

エアコン・照明など自分で用意できる設備は別途購入する

エアコンをネットショップやディスカウントストアなどで安価で手に入れれば、メーカーに用意してもらうよりも価格を抑えられる可能性があります。ただし、設置の際には工事費が発生するケースもあるので、メーカーに依頼した方が安いか、購入したショップに任せた方が安いか必ず比較をしてから購入を検討しましょう。

また、照明も種類が豊富なので、費用削減を目指せるアイテムの1つです。エアコンと同様にネットショップでもさまざまな種類の照明が販売されています。お手頃価格なアイテムやセール品もあるので、費用を削減するためにもチェックしてみましょう。

部屋の数を少なくする

部屋の数が増えると、その分壁や柱が必要になるのでコストがかかります。費用削減をしたい場合は、部屋の数を少なくすることを検討してみてください。家族の人数に合わせて不要な部屋はつくらないようにし、書斎や趣味のための部屋も本当に必要なのかじっくりと考えてから設置しましょう。

間仕切りを少なくする

間仕切りとは内壁とも呼ばれ、建物の内部を仕切るために設置します。部屋を区切る際に使いますが、間仕切りが増えればその分建材が必要になるので費用がかかります。必ず独立させたい場合は別ですが、間仕切りがなくなれば独立している部屋を1つの空間にできるので費用が抑えられるだけではなく、部屋に広さをもたらすことも可能です。

子ども部屋をつくる場合は壁で仕切るのではなく、家具の配置で仕切りをつくるだけでもそれぞれのスペースをつくり出せます。費用を削減したい場合は、間仕切りを減らすことも検討してみてください。

設備のグレードを下げる

家を建てるなら、「最新の設備を導入したい」「さまざまな設備を導入したい」などと考える方もいるでしょう。しかし、最新の設備や多くの設備を導入すれば、その分費用がかかってしまいます。

たとえば、床暖房は寒い冬に便利な機能ですが、夏場は使用しません。同様に、浴室乾燥機も洗濯物を干せるので一見便利に感じられますが、家族が多い場合は干せるスペースが限られるだけではなく、家族がお風呂を利用する頻度も多くなってしまうので、浴室乾燥を使う時間が限定的になってしまいます。

そのほかにも、「洗面所に造作の洗面台を設置する」「アイランドキッチンを設置する」「キッチンの水栓に浄水機能を付ける」など、便利に感じられる機能は予算を超えてしまう原因になりえます。設備のグレードを下げ、使う機能だけを搭載した注文住宅の建築を行ってみてください。

注文住宅の新築費用で削ってはいけないところは?

建築費用を削れば予算オーバーを防げますが、削ってはいけない部分まで削減すれば後悔する可能性があります。どういった部分を削るべきではないのか、解説していきます。

安全性に関わる部分

防犯ガラスやカメラ付インターフォンの設置、防犯カメラの導入など、セキュリティ対策として新築に備えようと考える方もいます。防犯面を万全にしていれば安心・安全にすごせるので、子どもを持つ家庭も不安を解消できるはずです。

しかし、予算が超えてしまった場合にコストを減らそうとセキュリティ対策を最低限にしてしまうと、安全性が下がることで不安を感じて落ち着けない住空間となってしまう可能性があります。安全性に関わる部分に関しては、削減をしても問題のない部分のみを削るようにしましょう。

省エネ性能に関わる部分

春夏秋冬、どの季節でも快適にすごせる空間にするためには、断熱性や気密性のよい家づくりが重要です。たとえば、熱の伝わりを遅らせる断熱材を床や壁に施工し、二重窓を設置するなどが当てはまります。

断熱性や気密性がよい家づくりをすれば、冷暖房の効きがよくなるので、光熱費の削減が可能です。しかし、断熱や気密といった省エネ性能に関連する部分を削減してしまえば、夏の暑さや冬の寒さを防げない家になってしまいます。

冷暖房の効きも悪くなってしまうので、ランニングコストに悪影響を及ぼすため注意が必要です。初期費用が抑えられたとしてもランニングコストが多くかかってしまえば意味がないので、省エネ性能に関わる部分の削減は控えた方がよいでしょう。

耐久性に関わる部分

耐震性や耐火性など、耐久性に関連する部分を削減すると、安全性の低い家になってしまいます。地震や火事が起こった際、耐久性の悪い家では大切な家族を守れません。災害はいつ起こるかわからないので、万が一のためにも備えておくことが肝心です。

予算内に収めるためにコストカットを図る際には、耐久性に関わる部分のカットはできるだけ避けましょう。

ここだけはこだわりたい!という部分

予算オーバーを防ぐためには、使用する素材や設備の変更が必要です。標準仕様のものを使用し、不要な機能を削減すると予算内に収められますが、コストカットをすればするほど個性のない家になってしまいます。

「ここだけはこだわりたい」といった譲れない希望があれば、諦めずに最後まで導入を検討しましょう。こだわりのある部分にはお金をかけ、ほかの部分でコストダウンをすれば、予算内に収められる可能性があります。後悔しないためにも、譲れない部分は採用して愛着を持てる家づくりをしていきましょう。

まとめ:削れるところは削って注文住宅の建築コストを節約しよう!

今回は、注文住宅の節約ポイントについて解説しました。新築住宅を建てる際には、予算オーバーをしないためにもカットできる部分はカットし、必要な機能や設備のみを採用した家づくりが大切です。しかし、予算のみを考えて建築しようとすると、場合によっては後々後悔してしまう可能性があります。

安全性や省エネ性能、耐久性に関わる部分については削減せず、こだわりたい部分に関しても、できる限り取り入れれば愛着のある家が建築できるはずです。その際に、バーチャル展示場の「LIVRA WORLD」の活用を検討してみてください。自宅にいながらさまざまなモデルハウスを内覧でき、カスタマイズも可能なので、理想の家をシミュレーションできます。

マイページを作成すれば、来店や商談予約もでき、予算に関しても価格シミュレーションを活用した見積もりが可能です。予算内で建てられる理想の家づくりの参考になるので、「LIVRA WORLD」を活用してお気に入りのモデルハウスを探してみましょう。



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