間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
注文住宅を建てる際は、必ずしも大きな家を建てるだけでなく、中には比較的規模が小さい家を建てるケースもあります。小さい家を建てる際にはさまざまなメリットがありますが、デメリットも伴うため、建てる前に把握しておくことが大切です。
ただ、小さい家には定義がないため、どこからが小さい家なのかイメージしづらい方もいるのではないでしょうか。一般的に狭小住宅は20坪以下の土地に建てられた住宅を指すため、20坪以下の土地に立っている家は小さい家と考えてよいでしょう。
そこで今回は、規模が小さい注文住宅を建てる際のメリットやデメリットを踏まえ、小さい家でも住みやすくするためのコツについて紹介します。小規模な注文住宅を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
まずは、小さい家の注文住宅を建てる際のメリットについて紹介します。
小規模の注文住宅を建てる際のメリットはさまざまありますが、主なメリットは以下の通りです。
小さい家の注文住宅を建てる際のメリットとして代表的なのは、費用の安さです。
一般的に家を建てる際には、居住スペースを踏まえた土地の広さや規模の大きさによって建築費用が上下します。規模の大きさとは、坪数や敷地面積だけでなく部屋数もかかわるため、2階建てや3階建て、3LDKや4LDK、部屋数が多いのかなどによって左右されるのです。
その点、小規模の家であれば部屋数にも限界があり、建築面積が小さくなるため、ローコストで建築できます。
都心部や主要都市では、多くの住宅や店舗が建てられていることから、空いている土地が少ない傾向にあります。そのため、たとえ土地が空いていたとしても狭小地であるケースも少なくありません。
しかし、注文住宅を建てようとしている方の多くは、自身の理想のマイホームを実現させるためにある程度大きい住宅を建てようと考えるため、希望条件とは合わず、土地探しが難航することがあるでしょう。
その点、狭小でも問題ないという場合は、都心部などの好立地な物件でも選べるようになり、家を建てる場所の選択肢が増える点がメリットです。
狭小住宅の場合、家族同士でのコミュニケーションが取りやすいことも魅力の1つです。
家が広すぎると、家族が同じ部屋にいる時間が少なくなりやすく、家族同士で十分なコミュニケーションが取れなくなってしまう可能性があります。その点、規模が小さい家に住み、家族同士が同じ空間にいる時間が長くなることで、家族内で円満なコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
規模が小さい住居の場合、家事動線の効率が良くなりやすいです。広い家の場合、部屋ごとの移動が遠くなりやすく、家事をする際に部屋から部屋への移動が必要になり、効率が悪くなってしまいがちです。
その点、小さい家であれば部屋数が少なかったり、部屋ごとのスペースがコンパクトになったりすることで、家事の時短が実現でき、利便性の向上につながるでしょう。
長期間生活する住宅では、日々の掃除だけでなく、定期的なメンテナンスが必要です。戸建ての住宅を掃除する際やメンテナンスを行う場合、広い家であればあるほど対応する範囲が広くなり、かなりの苦労やコストがかかります。
その点、小さい家であれば、掃除やメンテナンスの対応範囲が狭くなり、負担の軽減だけでなく、メンテナンス費用がローコストになりやすいのです。
小さい家に住む際は「収納スペースが狭い」「快適な暮らしができなさそう」と思われがちですが、無駄なスペースが生まれにくいというメリットがあります。
広い家の場合、スペースを広々と活用できますが、その分無駄なスペースやデッドスペースが生じやすいです。また、スペースを有効活用しようとすると、配置や収納の工夫など試行錯誤をしなければいけません。
その点、小さい家であれば、そもそも無駄なスペースが生じにくく、家全体を有効的に活用できます。
戸建てで抱えやすい悩みの1つが、老後の使用についてです。
広い家に住む場合、老後でも広い家の中を移動しなければいけなくなり、身体に負担がかかりやすいでしょう。
また、注文住宅を建築する際には「将来資産になって子どもに引き継げる」と考える方もいます。しかし、将来子どもが必ず家を継いでくれるとは限らず、遠くへ引越してしまう可能性もあります。
そんな時、広い家に住んでいた場合、夫婦2人で3LDKや4LDKなどに住まなければいけなくなり、使わないスペースがかなり増えてしまいます。その点、事前に小さい家に住んでおけば、たとえ子どもに家を引き継がない場合でも自分達で丁度いい広さの住宅を使用できるのです。
小さい家の注文住宅を建てる際にはさまざまなメリットがありますが、デメリットも伴います。
主なデメリットは以下の通りです。
注文住宅を建てる際、規模が小さければ小さいほど費用が安くなりやすいと記述しましたが、狭小地の場合費用が高くなるケースがあります。狭小地の場合、床面の面積が狭いため縦の空間活用が必要です。そのため、2階、3階建てにするだけでなく、家庭によっては地下をつくることもあります。
また、建築の際に、土地の幅が狭いことで大型の機器が入らず、作業員が手作業で行う作業が多くなり、人件費や建築費が高くなることもあります。
小さい家の場合、とくにデメリットになりやすいのが収納力の低さです。広い家に住む場合、家全体のスペースが広いため、荷物を置くスペースや収納スペースに余裕が持てます。
しかし、小さい家の場合はそもそもの収納スペースがなく、満足のいく収納ができないケースがあるでしょう。そのため、置ける荷物や家電製品が最小限になりかねません。
小さい家だとしても、家族の人数が少ない場合は生活に支障が出にくく、不便さを感じない方もいるでしょう。しかし、将来的に子どもが生まれたり、親と同居したりする場合、一人ひとりの生活スペースが狭くなるといった支障が出てしまうことで、お互いのライフスタイルを確保するために引越しを余儀なくされかねません。
そのため、注文住宅を建てる際は、その時の状況だけでなく、将来のことも見据えた設計や物件購入が必要でしょう。
小さい家の場合、旗竿地に建てるケースもあり、周りを住宅に囲まれているケースが多いです。
周りを住宅に囲まれていると、開放感を得られなかったり採光が悪かったりして、居室空間の心地良さが薄れてしまいます。近隣との距離が近いことで、洗濯物が干しにくくなったり、部屋のカーテンを開けっぱなしにしにくくなったりするでしょう。そのため、周りからのプライバシーが守りにくく、ストレスにつながりかねないため、注意しましょう。
快適な暮らしを送るためには、ある程度のゆとりが必要です。しかし、居住スペースが狭いと圧迫感を感じやすいです。とくに家族が多ければ多いほど居住スペースが狭くなるため、ゆとりのある家づくりが困難になってしまいます。
私生活で圧迫感を感じてしまうと、ストレスの蓄積につながりかねないため、家族内での円満な暮らしに支障が出てしまうことがあるでしょう。
家族で同居する際には、お互いのライフスタイルやプライバシーを確保するための住環境づくりが大切です。
しかし、狭い家の場合は多くの部屋やスペースを造る余裕がないため、お互いのプライバシーが確保しづらくなってしまいます。
小さい家にはさまざまなメリット・デメリットがありますが、そのうえで住みやすくするコツがいくつかあります。
今回はその中でも主なコツを4つ紹介します。
1つ目のコツは、デッドスペースの有効活用です。
狭くて小さい家の場合、わずかなデッドスペースでも有効活用することが大切です。とくにデッドスペースになりやすいのが、階段下や玄関、小屋裏やロフトなど。
荷物をただ床に置くのではなく、100円ショップやホームセンターなどで購入できる収納ボックスの活用や壁に設置できる収納用具なども活用すると良いでしょう。
とくに新築の注文住宅の場合は、工務店や住宅会社で間取りを作成する際に、デッドスペースを有効的に活用する方法を相談することをおすすめします。
施工を始める前に作成した間取りは、見返すと無駄に感じるスペースがあったり、なくても良いと感じたりするケースがあります。もし無駄だと感じるようなスペースがあるまま工務店が施工を始めてしまうと、家が完成してからの後悔につながりかねません。
間取りに関して不安がある場合は、カタログなども活用しながら工務店や住宅会社に相談し、プロならではの意見を聞いたうえで決めていきましょう。
圧迫感をなくすための有効な手法として、天井を吹き抜けにすることで開放感を生み出すこともおすすめです。
昨今の注文住宅では、1つの階層にさまざまな高さの階層を設けるスキップフロアを設置することで、ワンフロアの中でもさまざまな天井の高さを再現し、圧迫感をなくしたりおしゃれに見せたりする住宅も増えています。
また、ロフト付きの住宅にして空間をうまく活用することで、居住スペースを広くする工夫も検討してみると良いでしょう。
小さい家の場合、大型の家具・家電にすると余分に居住スペースが奪われてしまうため、適度な大きさの家具・家電にすることをおすすめします。
また、前の住居よりも小さい注文住宅に住む場合は、もともと使えていた家具・家電が新居では大きすぎて使いにくいというケースもあるため、注意しましょう。
そのため、とくに家具や家電を設置する付近の広さは念入りな確認が必要です。
注文住宅を建てるためには、少なくとも1,000万円以上の多額の費用だけでなく、完成までに1年近くの長い月日を費やさなければいけないため、決して失敗は許されないといっても過言ではないでしょう。
とくに、注文住宅のように自由度が高い家を建てる場合、後々から追加したい設備や設備が増え、当初に想定していた間取りやレイアウトと異なりやすいです。
注文住宅の失敗を回避するためには、事前のイメージを明確にできているかが重要となります。少しでも失敗する確率を減らしたいという方には「LIVRA WORLD」の活用がおすすめです。
「LIVRA WORLD」は、バーチャルで体験できる住宅展示場になっており、事前に完成形が見えにくい注文住宅の完成予想図が明確に把握しやすくなるのです。
そのため、小さい家でもどのようにスペースを活用することで、住みやすいマイホームが建てられるのかという点で参考になります。
今回は、注文住宅の中でも規模が小さい家づくりに焦点をあてて解説しました。
注文住宅は規模の大小やこだわりに応じて大きく費用が上下します。また、夢のマイホーム実現のためには決して失敗できないビッグイベントです。
そのため、事前に工務店や住宅会社と連携を取り、面積の広い・狭いに囚われずにより自身の理想とする家づくりを実現していきましょう。