間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
賃貸では「ペット禁止」の物件もあるため、飼いたくても飼えなかった方もいるでしょう。
そのため、新築住宅を建てる際に、これまで飼えなかったペットが飼えるように考慮して家づくりをしたいと考えている方もいるはずです。
そこで今回は、新築住宅で犬を飼いたい人向けに愛犬と快適に暮らすための後悔しない家づくりを解説していきます。必要な対策や便利な設備、気を付けたいポイントなどをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
家づくりをきっかけに、初めて犬を飼おうと考えている方もいるでしょう。
しかし、犬を飼うことは大切な命に寄り添うことでもあります。後悔しないためにも、まずは新居で犬を飼う前に確認すべきことをチェックしておきましょう。
日本動物愛護協会では『飼い主に必要な10の条件』を設けています。以下の条件すべてをクリアしているか、まずは確認してみましょう。
衝動的に犬を飼ってしまうと、飼い主と犬どちらにとっても苦しい状況に陥る可能性があります。条件をクリアしているか確認し、犬を飼える状況にあるのか冷静に考えることが大切です。
犬を飼った場合、飼い主にはさまざまな義務が発生します。主な義務は下記のとおりです。
飼い犬を登録することで犬の所有者が誰かを明確にします。生後91日以上で登録手続きが済んでいない場合、居住の市区町村窓口で手続きを行ってください。
狂犬病は感染し発症すると治療が困難になります。
しかし予防注射によって、感染は防げないものの発症を予防することは可能です。飼い主や家族、近所の方、ほかの動物への感染を防ぐために、年1回(4~6月)接種しましょう。
飼い犬の登録をすると鑑札が、狂犬病の予防注射を接種すると注射済票が交付されます。登録されていること、予防注射を接種したことを証明する大切な印となるため、飼い犬に装着させましょう。
いずれも法律で義務付けられているため、必ず行うようにしてください。
犬にはモノを噛む習性があります。
たとえば、子犬は歯が生え変わる時期になると歯茎が痒くなり、モノを噛んで痒さを紛らわせようとします。
また、過剰なストレスがかかることで、ちょっとしたことでも攻撃行動の引き金となってしまい、噛んでしまうこともあるでしょう。しつけを行うことで噛み癖を直すことは可能ですが、しつけるまでにある程度の時間はかかってしまうものです。
せっかく新築住宅のために揃えたソファや家具などを、ボロボロにされてしまう可能性があることも認識しておかなければなりません。
愛犬も安全かつ快適に過ごせる我が家を作るためには、家づくりにおいてどのような工夫を取り入れるとよいのでしょうか?
続いては、犬の安全と快適性を守るために必要な対策についてご紹介します。
小型犬はとくに室内でも駆け回ることが多く、場合によっては転倒してしまうこともあります。そのため、ケガをさせないためにも、丈夫で滑らない床材を選ぶことが大切です。滑りにくい床材にはコルクやクッションフロア、フロアタイル、タイルカーペットなどがあります。
また、フローリングでも防滑性を高めるために加工を施した床材も登場しているため、愛犬と飼い主がどちらも満足できる床材を選ぶようにしましょう。
家の中に犬がリラックスできるテリトリーをあらかじめ確保しておくことも大切です。専用のテリトリーを作っておけば犬のストレス軽減にもつながります。
また、衛生面が不安な箇所には立ち入らせないことも重要です。日当たりがよいインナーテラスやサンルーム、リビングに土間を設けるなど、間取りを決める際に検討してみてください。
家の外に走り回れるようなスペースを確保できない場合、室内でもある程度運動ができるように、回遊動線を確保しておきましょう。回遊動線であれば、室内に運動スペースを用意しなくても走り回れます。
また、回遊動線だと部屋から別の部屋に移動する際の距離・時間が短くなりやすく、家事が楽になることもメリットです。
しかし、通路スペースが増えると、その分扉や開口部も増え、材料費・施工費が掛かってしまう可能性もあるため、予算も考慮しながら間取りを作ってみましょう。
犬を立ち入らせたくない場所にはペットゲートを設けることもおすすめです。
たとえば、ペットゲートを設置することでキッチンは抜け毛による衛生面的な問題だけでなく、調理で包丁や火を扱っているときの危険から犬を守れます。また、出しっぱなしにしていた食材を犬が誤って食べてしまうことも防げるでしょう。
ペットゲートは犬がジャンプできる高さも考慮して、最低でも150cm以上のゲートを準備する必要があります。
犬は外の世界に興味を持っており、ドアが開いているとそのまま飛び出してしまう恐れがあります。性格が大人しい犬でも、たとえば雷の音に驚き、外へ逃げてしまうことがあるかもしれません。外に飛び出すと事故やケガを負わせてしまう可能性もあるため、飛び出し防止用の柵を設置しておくと安心です。
また、玄関にはペットフェンスを取り付けておくとよいでしょう。
新居を建てるなら、犬との暮らしに便利な設備も設置してみませんか?具体的にどのような設備があると便利なのか紹介していきます。
犬は走り回ることで運動不足やストレスを解消できます。
しかし、飼い主の仕事や子育て、親の介護などが忙しく、散歩に連れて行けないときがあるかもしれません。そのようなとき自宅にドッグランを作っておけば、気軽に走り回れるので安心です。
ドッグランを作るときは、犬にとって走り回りやすい天然芝、または人工芝などの素材を選びましょう。ただし、どの素材でもメンテナンスは定期的に行う必要があるので注意が必要です。
また、犬は元々巣穴を掘って暮らす習性を持っており、穴掘りが好きな子もいます。そこでドッグランの敷地内に穴掘りができるスペースを用意しておくこともおすすめです。
散歩帰りに足元が汚れてしまっても、ペット専用の足洗い場があれば室内を汚す心配もありません。足洗い場は玄関の脇に設置すると、綺麗にしてからすぐに室内へ犬を入れられます。
ただし、厳しい寒さが想定される地域だと、外で洗うよりも屋内で洗ってあげた方がよい場合もあります。
玄関に水栓を設置できるか、ある程度広めのスペースが確保できるかなどを考えながら、専用の足洗い場をどこに設置すべきか考えてみましょう。
ペット用のアイテムは専用の収納スペースにしまっておくと、取り出すときにも便利です。
たとえば、ドッグフードやペットシーツ、ボールなどの外遊び用グッズがあります。外遊び用グッズは室内に収納する場合に汚れが気になってしまうため、なるべく玄関から直結した土間に収納スペースを設けることがおすすめです。
土間に収納スペースを作っておくことで、ペット用品だけでなく、室内に入れるとかさばるようなものや室内に置きたくないものを置けるようになります。
ベビーカーなども収納できるため、生活するうえで便利なスペースとなるでしょう。
ペットを飼う家庭の悩みに「臭い」があります。これは犬だけでなく、ペットを飼っている家庭ではよく起こり得る問題です。臭いを消すためには毎日の掃除に加えて、消臭機能が備わった機器を導入することで臭いに関する悩みが解消される場合があります。
消臭機器にもさまざまな種類がありますが、天井に取り付けるタイプであればスペースの邪魔にもなりません。
また、自動センサー付きの天井換気扇だと、ペットの動きを感知して換気扇が自動でオンになるため、わざわざスイッチを操作する手間も省けます。
都市部だと敷地面積が限られていることから、隣家との距離が近いこともあります。そのため、戸建てに住んでいるのに隣家からの生活音に悩まされている方もいるでしょう。生活音程度であれば問題ないかもしれませんが、犬を飼った場合は鳴き声でトラブルになってしまう恐れもあります。
とくによく吠える犬種がいる場合は、吠えても音漏れしないように防音設備を施しておくと安心です。
専用のトイレスペースを設置するのもおすすめです。トイレトレーなども販売されていますが、足を上げても用を足せるようにトイレスペースを用意して、壁と床にトイレシートを固定させておけば掃除もしやすくなります。
また、トイレスペースの天井に消臭機器を取り付けることで、臭いも気になりにくいです。ペット専用のトイレスペースを作るなら、あまり人の動線に交わらない場所に設置しましょう。
階段は犬にとってさまざまなリスクが潜む場所です。通常より足腰への負担は大きく、毎日負担が加われば椎間板ヘルニアを発症する可能性もあります。また、落下する危険性もあるため注意が必要です。
愛犬が上り下りしやすくするには、段差を低くした緩勾配の階段がおすすめです。表面には滑りにくい加工・コーティングを施しておくと、より安心感が高まります。
緩勾配階段は犬だけでなく、子どもや高齢者も安心して上り下りがしやすくなるため、設置を検討してみてください。
住まいの中で人間にとっては問題なくても、犬にとっては危険な箇所も存在します。
これから愛犬と一緒に新居で暮らすためにも、気を付けたいポイントを事前に知っておくことが大切です。
人間には無害な植物も、犬にとっては毒になり得る植物は意外と多いです。庭でガーデニングをしようと考えている方は、とくに植える植物に注意してください。
たとえば、
などです。
これらは庭で育てている家庭も多いですが、犬が食べてしまうと中毒症状を引き起こす恐れがあります。犬が万が一食べてしまってもいいように安全な植物を選ぶか、もしくは犬が近づかないようにフェンスを立てるなどの対策は必須です。
人間はエアコンなどの空調機器や服を着替えることで、温度管理ができます。
しかし、犬は飼い主が温度管理をしなければ適切な温度環境で暮らしていけません。犬が快適に過ごせる室内温度は、21〜25℃※1と言われています。年齢や体格、毛の長さによって適温は異なるため、愛犬に適した温度調節を実施しましょう。
また、人間と違って床に近い場所で過ごしていることも考慮し、温度差を極力なくしてあげることも大切です。サーキュレーターなどを使って空気を循環させ、犬が快適に過ごせる室内温度を保ちましょう。
※1:エアコンの設定温度と実際の室温は異なります。実際の室温で21〜25℃が目安です。
バルコニーに目隠し板を設置する家庭もありますが、そこに隙間が生じていると犬が落下してしまう恐れがあります。そこで、隙間ができないよう目隠し用パネルの設置や、隙間があっても犬は通れないラティスの設置がおすすめです。
目隠し用パネルであれば愛犬が落下するリスクを抑えられる以外に、通行人や近隣の人の目を気にせずに済むメリットもあります。
また、ラティスは目隠し用パネルに比べて視線は気になるかもしれませんが、その代わり日差しが入りやすいためおすすめです。
コンセントはちょうど犬と同じ目線にあるもので、場合によってはかじったり引っかいたりするかもしれません。万が一通電中のコードを犬が噛んでしまった場合、感電する恐れがあります。最悪の場合、犬が死亡してしまったり火事の原因になったりすることもあるため、注意が必要です。
対策としては、コンセント口を覆うコンセントカバーや、コンセントの穴に直接挿入するコンセントキャップ、噛みついても安心な電気コード用カバーを活用しましょう。
また、新築住宅ならペットが噛めないようにコンセント口を高い位置に設置することもおすすめです。
犬は春と秋に換毛期と呼ばれる時期を迎えます。春になると暑い夏を乗り越えるために被毛を減らし、秋になるとこれからの寒い季節に備え夏毛を落として保温性が高い被毛に生え変わるものです。
換毛期はとくに抜け毛が多くなるため、こまめな掃除が必要となります。とくに、上毛と下毛の二層構造を持つダブルコートの犬種(柴犬、チワワ、ポメラニアン、ミニチュアダックスフンドなど)は抜け毛が多くなりやすいので注意してください。
犬のエサ置き場や水飲み場は、人の動線からずらした方がよいです。
たとえば、エサで興奮状態にある犬に、子どもが手を出してしまうことで噛まれるリスクがあります。
犬にとっても安心してエサを食べられる・水が飲める場所を作ってあげるためにも、人の動線からずらした場所にスペースを確保しておきましょう。
また、エサ・水飲み場は壁際への設置がおすすめです。近くにエサやペット用品を収納できる場所を作っておくと利便性も高まります。
犬は習性として何でもかじってしまいます。そのため、柱や家具がボロボロになることもあるでしょう。
また、穴を掘る習性から床を傷つけてしまう場合もあります。
大人しい性格の犬でも習性から床や家具をボロボロにしてしまうことがあるため、なるべく傷つけたくないときは下記のような対策を講じましょう。
新築住宅で新しく犬を飼うためには、事前にさまざまな配慮・対策が必要です。今回紹介してきた便利な設備は、犬と人間にとって快適に過ごせる家づくりにもつながります。
もしペット向けの設備を新築住宅に取り入れたいのであれば、ノウハウのある専門業者に相談してみましょう。また、モデルハウスに訪れ、犬との生活を考慮しながら家具などの配置を考えることもおすすめです。
しかし、仕事の都合などでなかなかモデルハウスに訪れることが難しい方もいるでしょう。
そこでおすすめなのがLIVRA WORLDです。LIVRA WORLDは、いつでも・どこでもスマートフォンやタブレット端末を用いて住宅の内見ができるオンライン住宅展示場となります。家にいながらモデルハウスの見学ができるため、お家にいながら新居での犬との生活をイメージできますよ。
今回は、新築住宅で犬を飼うために必要なポイントや対策、便利な設備などを紹介してきました。新築住宅を手に入れる際に、新しい家族として犬を迎え入れたいと考える方もいると思います。
ただし、犬を飼うためには必要な手続きと年1回の予防接種を行い、さらに愛犬が安心して住める家づくりも重要です。人間と犬が一緒に安心して暮らせる新築住宅を作りたい方は、住居のプロに相談してみましょう。