新築の家にシャッターは必要?メリットやデメリット・対策法を紹介

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新築の家にシャッターは必要?メリットやデメリット・対策法を紹介

新築で家を建てるときに、シャッターを設置すべきか迷う方は多いでしょう。シャッターは家に必ずしも必要な設備ではないため、本当に必要なのか慎重に検討している状況ではないでしょうか。

そこでこの記事では、新築の家にシャッターの設置を検討している方に向けてメリット・デメリット、シャッターの種類別の特徴、設置に迷うときの判断材料を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

新築の家にシャッターを設置するメリット・効果

まずは、新築の家にシャッターを設置するメリットや効果を解説します。シャッターを設置することでさまざまな利点があるので、ぜひ最後までお読みください。

火災が発生した際の防火対策になる

シャッターは、火災が発生した際の防火対策の役割を果たします。自宅で火災が発生したときに周辺に燃え広がるのを防ぐのと同時に、近所で火災が発生したときに自宅への延焼を防ぐ効果が期待できるでしょう。

また、地域によっては防火設備としてシャッターの取付が法律で定められていることがあります。どの製品が適切であるかは、家の建築を依頼するハウスメーカーや工務店に相談しながら検討を進めてください。

空き巣を防ぐなど防犯面で安心

シャッターを設置すると、防犯面での安心感が高まります。警視庁が公表している「令和元年の刑法犯に関する統計資料」によると、2019年の空き巣の侵入手口として「ガラス割り」が最も多くなっています。無締り(戸締りしていない)よりも多く、空き巣の認知件数の約65.1%を占めている状況です。

つまり、ガラス割りの対策が防犯面では重要だといえるでしょう。シャッターを設置するとシャッターを開けたり壊したりする余計な時間と手間がかかるため、泥棒の侵入を防げます。また、シャッターに触ると周囲に聞こえるほどの音が鳴ります。

泥棒は侵入できそうな家を事前にチェックする傾向があるため、シャッターを見た時点で侵入が難しいと思う可能性があります。

参考:警視庁「令和元年の刑法犯に関する統計資料」

遮光や防音効果により快適に生活できる

シャッターを設置するとカーテンだけでは防げない太陽光や街灯などの光を遮断できます。とくに道路や商業施設に面している場合は夜間の街灯や車のライトを遮り、快適な環境を維持できるでしょう。

また、シャッターには防音効果があります。30db程度の低減が期待できるため、外部の騒音を遠ざけ静かな環境を作れます。ペットや子どもの泣き声が気になる場合には、外部へと

漏らさない効果も期待できるでしょう。

遮熱・防寒効果により室温をコントロールしやすい

シャッターを1枚挟むことで窓やサッシから熱や冷気が侵入しにくくなるため、室温をコントロールしやすくなります。

夏の暑い時期には昼間の強い日差しや熱気を遮断し、冬の寒い時期には窓ガラスやサッシの冷えを防げるでしょう。快適な室内空間が維持できると冷暖房設備の使用頻度を減らせるため、光熱費の節約などにも一役買ってくれるでしょう。

台風や強風の被害を予防できる

一般的な窓ガラス1枚だけでは強風により飛んできた飛来物を防げず、窓ガラスが割れて室内が吹きさらしになることがあります。

割れた窓ガラスや飛来物によって、けがをする危険性もあるでしょう。シャッターがあれば、災害や雨風によるリスクを軽減できます。台風による影響が大きい地域では、積極的にシャッターの設置を進めると安心でしょう。

新築の家にシャッターは必要ない?デメリットは?

シャッターの設置を検討する上では、デメリットの把握も大切です。先ほど解説したメリットと照らし合わせながら参考にしてみてください。

設置や修理に費用がかかる

シャッターの設置や修理にかかる費用は決して安くはありません。家を建てるときにシャッターを設置すると、その分余分に費用がかかります。場合によっては予算オーバーとなり、間取りや設備の見直しが必要となるかもしれません。

また、設置したシャッターが故障した場合や劣化した場合には、当然修理が必要です。複数所にシャッターを取り付ける場合は、高額になる場合があるため注意が必要です。

手間がかかって使わなくなる

手動式のシャッターを選ぶと毎回窓を開けてシャッターを開け閉めする必要があるため、負担を感じて使用しなくなることがあります。

そのため、まずは設置の目的を明確にすることをおすすめします。どの場面で開閉する必要があるのか事前に想定しておきましょう。一度シャッターを設置すると、住宅と同様に長く付き合うことになりますので、冷静に見極めることが大切です。

手間の部分が気になるけれどシャッターの設置は必要だと判断した場合は、電動式のシャッターを選ぶとよいでしょう。手動式のシャッターより高額にはなりますが、開閉の手間をカットできるメリットがあります。

開け閉めするときの音がうるさい

シャッターを開け閉めするときの音がうるさいのも、デメリットの1つです。仮に本人は気にならなかったとしても、近隣住民が気にする可能性があります。

商店街の店舗などでシャッターを開け閉めしている様子を思い浮かべると分かりやすいですが、特に手動式のシャッターを開け閉めする場合は注意が必要です。

そのため、近隣の環境によってはシャッター以外の方法で防犯対策を講じるか、なるべく音が出にくい製品を選択することも視野に入れておきましょう。

設置が不可能な家もある

実は、シャッターの設置が不可能な家もあります。例えば、以下のような場所にはシャッターが設置できません。

  • 出窓
  • 外開きの窓
  • シャッターのサイズが窓に合わない

このように、住宅の設計や間取りによってはシャッターが設置できず、希望通りにいかないケースも考えられます。新築住宅にシャッターの設置を検討する際は、家を設計する段階から想定しておきましょう。

デザイン性が高くない

デザイン性が高くないのもデメリットの1つです。デザインについては人それぞれ感性が違うため一概にはいえませんが、外観のデザイン性が損なわれる傾向があります。

外観のおしゃれさにこだわった家づくりをする場合は、シャッターによりデザインや雰囲気が損なわれることも念頭に置いておきましょう。

家用シャッターは手動?電動?それぞれの特徴を解説

家用シャッターは手動式と電動式があり、それぞれ特徴が異なります。シャッターを設置した後の暮らしを想像し、どちらが適切なのか検討してみてください。

手動式|価格や設置費が安い

手動式のシャッターは、電動式シャッターと比べて価格や設置費用が安いです。また、メンテナンスや修理にかかる費用も安く抑えられる傾向があります。

一方で、自分の手で開け閉めするので面倒だと感じやすいです。製品との相性が悪かったり設置から年数が経っていたりすると開閉作業に強い力が必要になることもあるでしょう。また、開閉時にガラガラと大きな音が鳴るため、周辺環境によっては苦情を受けるリスクがあります。

電動式|窓ガラスを閉めたままでも簡単に開閉可能

電動シャッターはリモコンで開閉操作を行うため、窓ガラスを閉めたままでも簡単に開け閉めができます。また、手動式シャッターと比べて開閉時の音が静かなのも特徴の1つです。

ただ、手動式シャッターと比べて価格や設置費用は高くなります。メンテナンスや修理にかかるコストも割高になる上、毎月電気代が発生することも認識しておきましょう。

家用シャッターには種類が3つある

ここまで手動と電動の違いを中心に解説してきました。ここからは、家用シャッターの種類を3つ紹介しますので、目的によって最適なものを選んでみてください。

ブラインド|風量や採光を細かく調整できる

1つ目は、ブラインド式のシャッターです。シャッターにもブラインド式があるのはあまり知られていないかもしれませんが、羽根の角度を調整して風通しや明るさを調整できます。風通しや明るさを細かく調節したい方にはおすすめの仕様です。

スリット|ほど良い自然光や風が通る

2つ目は、スリット式のシャッターです。スリットとは切れ目や隙間のことを指し、通気孔があるシャッターを指します。

通気孔があることでほどよい自然光が室内に入り、風通しもよくなるのが特徴です。遮熱効果も得られるため、夏場でも快適な室内環境が保たれるでしょう。

クローズ|遮光や目隠しが目的の人におすすめ

3つ目は、クローズ式のシャッターです。クローズ式とは、商店街の店舗などでよく見かけるものと同様で、窓が完全に覆われるタイプのシャッターのことを指します。遮光や防犯対策、災害対策が目的の場合におすすめの仕様だといえるでしょう。

家にシャッターを付けるか迷ったときにおすすめの方法

家にシャッターを付けるか迷う場合は、幅広く情報収集する必要があるでしょう。ここでは、迷ったときに検討材料を広げるおすすめの方法を解説しています。

シャッター代わりになるものを設置する

シャッターの設置に対して慎重になっている方に向けて、代わりになるものを紹介します。シャッターを設置するメリットの一部も盛り込まれている方法ですので、検討してみるとよいでしょう。

防犯ガラス

1つ目は、窓ガラスに防犯ガラスを使用することです。防犯ガラスは特殊なフィルムなどを2枚のガラスで挟む構造になっているため、バールやドライバーを使った空き巣の侵入を防げます。

また、飛来物による被害も軽減できるため、防犯対策と台風対策の双方で活躍します。一般的なガラスと見た目が変わらないため、外観を損ねる心配がないのも防犯ガラスの利点だといえるでしょう。

面格子

2つ目は、面格子を設置することです。面格子というと屈強なアルミなどで覆われた防犯対策のみに使用されるイメージが先行しますが、実はデザイン性の高い木製の製品もあります。

面格子には隙間があるためシャッターほど頑丈ではありませんが、防犯性能の面でも台風対策の面でも機能を果たしてくれるでしょう。

また、お風呂やキッチンなどは外からの視線を遮断したいけれど、適度な明るさと風通しは保ちたいケースにもおすすめです。

マイホームを持つ知人や友人に体験談を聞く

シャッターの設置は家づくりの必須事項ではないため、本当に必要かどうかを慎重に見極めたい方も多いでしょう。このときに、知人や友人からマイホームを持ってみた感想などを聞くと参考になる場合があります。

体験談を聞く相手は実際にシャッターを設置している知人や友人が望ましいですが、シャッターを設置していない方の感想でも十分判断材料になるでしょう。後から後悔しないように多くの事例を参考にすることをおすすめします。

モデルルームや住宅展示場などで実際に見てみる

ここまで家用シャッターを設置するメリット、種類・タイプ別の特徴などを解説してきましたが、実際に家にシャッターを設置した様子を見てイメージを膨らませたい方も多いでしょう。

とはいえ仕事が忙しくて住宅展示場までなかなか出向く時間がない方には、スマートフォンやタブレットから見学できるオンライン展示場の「LIVRA WORLD」がおすすめです。

写真上で見学できるだけではなく、VR技術を利用して実際にその場にいるような感覚で見学できるところが特徴です。

また、モデルハウスをネット上でカスタマイズしてシミュレーションしてみたり予算に合わせた簡単見積もりを取得できたりと、オンライン展示場ならではのサービスが利用できます。

LIVRA WORLD」のバーチャル展示場を利用して、シャッターを設置したイメージを固めてみてはいかがでしょうか。

家用シャッターに関してのよくある質問

最後に、家用シャッターに関するよくある質問と回答を紹介します。

シャッターは新築の家でなくても後付けできる?

シャッターは、リフォームでの後付けが基本的には可能です。家の設計やシャッターを設置したい場所によって費用が異なるため、リフォーム会社や工務店、ハウスメーカーに相談しながら進めるといいでしょう。

シャッターのメンテナンス方法は?

シャッターのメンテナンスは、主に汚れが溜まりやすいガイドレールの清掃などが挙げられます。埃などで目詰まりを起こすとシャッターの開閉がスムーズにできなくなるため、歯ブラシやつまようじなどで埃を掻き出しましょう。

また、しつこい汚れは中性洗剤を使用して、タオルや雑巾で拭き取るときれいになります。最後に潤滑剤を吹き付けることでシャッターの開閉が円滑になるでしょう。スラットは基本的に水拭きで十分ですが、しつこい汚れには中性洗剤を使用するのも効果的です。

まとめ

今回は、家用シャッターを設置するメリットやデメリット、対策方法についてご紹介しました。新築一戸建ての家にシャッターの設置を検討するときは、設置後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも地域性や周辺環境、予算、用途などをしっかりと吟味することをおすすめします。

また、具体的なイメージを持つためには、文中でもご紹介した「LIVRA WORLD」のバーチャル展示場を活用することが効果的ですので、ぜひご検討ください。



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