住宅展示場は見るだけでもいい?見学のポイントも紹介!

家づくり
住宅展示場は見るだけでもいい?見学のポイントも紹介!

住宅展示場は、注文住宅を考えている方だけでなく、誰でも気軽に訪れることが可能です。見学だけでも大丈夫ですし、じっくり見学してから営業担当者と話をしても問題ありません。

ただし、ただ漠然と見るだけでは、家づくりが前進しないことも事実です。そこで、今回は注文住宅を検討している方が、住宅展示場を訪れる際に注意すべきポイントを詳しく解説していきます。

住宅展示場は見るだけでも大丈夫?

家を建てる時期は未定だが、ただ見学したいといった方も住宅展示場は大歓迎です。

住宅展示場を訪れた方々に行った、家の建築予定についてアンケート結果によると、「家の建築予定は2年以上先または未定」と回答した方が全体の43.9%を占めていました。多くの来場者が、まだ具体的なマイホームの建築計画を持っていない状態で展示場を訪れていることがわかります。

参考:住宅生産振興財団・住宅展示場協議会「総合住宅展示場来場者アンケート 2022調査報告書」

このことは、展示場の営業担当者もよく理解しています。自社で住宅を建築していただくことが一番望ましいとはいえ、ただ見学をするために訪れた方に対しても、真摯に対応してくれるでしょう。

見学者の中には、カタログを手に入れたり、学生の方が業界研究の一環として訪れたり、週末に行われるイベントを楽しみにして訪れる方々もいます。どのような目的であっても、気軽に訪れていい場所が住宅展示場なのです。

持ち家があっても行っていい?

住宅展示場には、新築の建築予定がない方やすでに持ち家を持っている方々も訪れています。

モデルハウスの外観や内観は、リフォームやリノベーションの際の参考になるでしょう。また、展示されているインテリアは新しい家具を購入する際のヒントとなることもあります。展示場で開催されるセミナーのテーマが収納なら、収納に関する知識を得たい人も参加するでしょう。

なので、持ち家があっても問題なく住宅展示場に訪れていいのです。モデルハウスの見学やセミナーに参加する際に、担当者に目的を伝えることで、コミュニケーションもスムーズになるでしょう。

アンケートには応じなくても大丈夫?

モデルハウスでは、アンケートへの記入を求められることがありますが、断っても問題ありません。見学だけしたい、時間がない、新築の予定がない、営業を受けたくないなど、正直に理由を伝えれば、担当者も強制的にアンケートを求めることはありません。

中にはアンケートの記入がないと入場できないモデルハウスもまれに存在するようですが、それはごく一部のケースです。大多数のモデルハウスでは、見学だけでも大歓迎とされていますので、ぜひ存分に活用してください。

住宅展示場は見るだけでもOK!住宅展示場に行くメリット3つ

住宅展示場にはモデルハウスが建ち並ぶ様子を見るだけでも楽しいものですが、利用の仕方によっては以下のようなメリットも得られるのです。

  • 複数のモデルルームを見学・比較できる
  • 住宅に関するセミナーに参加できる
  • イベントやサービスが充実している

それぞれ詳しく見ていきましょう。

複数のモデルルームを見学・比較できる

住宅展示場を訪れることには、数多くのモデルハウスを気軽に効率よく見学し比較できるというメリットがあります。それぞれのモデルハウスを比較することで、ハウスメーカーごとの強みや特徴を把握できます。これにより、理想のマイホームのイメージも具体化されるでしょう。

事前にハウスメーカーの情報収集を行ったり、営業担当者と話をしたりすることで、ハウスメーカーごとの特徴をより深く理解できます。モデルハウスの見学や比較を重ねることで、信頼できるハウスメーカーも見つけられるでしょう。

住宅に関するセミナーに参加できる

住宅展示場で開催されるセミナーに参加することで、家づくりに役立つ知識を得られます。

家づくりには住宅ローンや税金、補助金など、さまざまな知識が必要です。また、自身のライフプランも考慮しなければなりません。住宅展示場のセミナーでは、ファイナンシャルプランナーや他の専門家を招いて、これらのトピックについて学ぶ機会が提供されています。

ただし、セミナーへの参加には予約が必要な場合も多いです。事前にホームページなどで情報を収集し、参加予定のセミナーについて把握しておくとよいでしょう。

イベントやサービスが充実している

住宅展示場では、さまざまなイベントやサービスが提供されています。

家族向けのワークショップやヒーローショーや、来場するだけでもらえる景品を目的に住宅展示場に訪れるのもいいでしょう。埼玉や大阪などの地域では、クオカードなどがもらえる特典が用意されている場合もあり、サービスの競争も活発です。

ハウスメーカーを比較検討でき、家づくりに関する知識も得られ、さらにお得なサービスもあるとなると、住宅展示場を活用しない手はないでしょう。

住宅展示場に行くデメリット

住宅展示場を訪れる際のデメリットをあえてあげるなら、モデルハウスの多くが現実離れしていることでしょう。

モデルハウスは、一般的な予算で建築することは難しいレベルの広さや高級感のある住宅を展示しています。とはいえ、間取りや動線など、参考になる要素は多く存在するため、モデルハウスの見学が無駄になることはありません。

また、営業担当者から話しかけられることをデメリットと感じる場合は、自由に見学できる日を選びましょう。たとえば、東京や埼玉などで展開されている「ハウジングステージ」や、広島テレビが運営する「住宅宣言吉島」などでは、自由見学の日を設けています。

近くの住宅展示場でも、自由見学の日が設定されていないか、ホームページなどで確認してみるとよいでしょう。

住宅展示場見学前の事前準備

見学だけでも歓迎される住宅展示場ですが、展示場を有効活用するには以下のような事前準備を行いましょう。

  • 気になるハウスメーカーを選んでおく
  • イベントが開催されていないか確認しておく
  • 持ち物の準備をする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 気になるハウスメーカーを選んでおく

見学するハウスメーカーを事前に絞り込むために、ホームページで下調べをするなどの準備をしておきましょう。

モデルハウスはハウスメーカーごとに違った工夫が凝らされており、見どころが多いです。じっくりと見学すると1箇所につき1時間以上かかってしまうことも珍しくありません。そのため、ただ成り行きでモデルハウスを訪れると、時間が足りなくなってしまうこともあります。

展示場見学が充実したものになるように、事前準備で見学するハウスメーカーを選んでおきましょう。

 イベントが開催されていないか確認しておく

住宅展示場ではさまざまなイベントが行われています。見学とイベントのタイミングを合わせることで、より充実した展示場見学になるでしょう。

家づくりに関するセミナーや子ども向けのワークショップ、ヒーローショー、景品のプレゼントなどが代表的なイベントです。これらのイベントは主に土日に開催されることが多く、多くの人が集まる可能性もあります。そのため、タイミングを合わせることで、接客を受けることなくじっくりと見学できるメリットもあります。

事前にホームページなどでイベント開催日を確認しておきましょう。

持ち物の準備をする

住宅展示場では、スマートフォンとメジャーを持参することをおすすめします。

スマートフォンは、主に写真撮影に活用できます。気になる住宅設備や部材を見つけたら、写真に収めておくといいでしょう。また、方位磁針のアプリを使用すれば、日当たりや方角のチェックに役立ちます。

メジャーは、サイズを測るのに便利です。廊下の幅や天井の高さ、キッチンやバスタブの大きさなどを測定し記録しておくと、家づくりの参考になります。

ただし、写真撮影やメジャーの使用は、周辺の方々に対するマナーに気を配る必要があります。無断で撮影や測定を行うことは避け、近くにいるスタッフに声をかけてから行うようにしましょう。

住宅展示場を見るだけの場合のポイント

見ているだけで、楽しく参考になるのがモデルハウスですが、以下のポイントを押さえることで、得られるメリットはより大きくなります。

  • スタッフに「見学だけしたい」旨を伝える
  • 目的意識を持つ

これらのポイントについて解説していきましょう。

スタッフに「見学だけしたい」旨を伝える

住宅展示場をじっくり見学すると、ハウスメーカーの特徴や自分の好みなど、さまざまな発見があります。そのような場合に気になるのは、営業担当者からの声かけです。もし誰とも会話せず、見学に集中したい場合は、アンケートの記入時や声をかけてきたスタッフに、その旨を伝えましょう。

現時点でマイホームを建てる予定がないことや、リフォームやインテリアの参考にしたいといった訪問の目的を正直に話すと、ハウスメーカーも理解してくれるはずです。

目的意識を持つ

じっくりと見学するだけでなく、明確な目的意識を持つことによって、住宅展示場への訪問で得られる情報はさらに価値あるものになります。将来的に新築を建てたり、リフォームをしたりする予定があるのであれば、見学しながら参考になる要素を探してみてください。

新築の場合、家のデザインや間取り、便利なオプションなどが参考になるでしょう。一方、リフォームの場合は外観や内観の配色、最新の設備などが参考になります。自分自身がどの要素を取り入れたいかを考えながら、モデルハウスを見学してみましょう。そうすることで、より具体的なイメージが湧き、将来の計画に役立つ情報が得られます。

住宅展示場でチェックすべきポイント

目的意識を持って見学しようにも、どのような点に注意して見学すべきかわからない方も多いのではないでしょうか?住宅展示場の見学では以下のポイントを押さえてチェックしましょう。

  • 住宅の性能
  • 外観
  • 内観
  • 間取り
  • 設備
  • 天井の高さ
  • ハウスメーカーの特徴
  • 予算
  • オプションと標準仕様の差額
  • 営業マンの対応

それぞれ詳しく解説していきます。

住宅の性能

住宅の性能は非常に重要な要素であり、モデルハウスでその性能を確認することは必須です。断熱性・気密性、耐震・制震性、耐久性、耐火性など、チェックすべき項目はさまざまです。

ここでは、過ごしやすさや省エネ性に関わる断熱性・気密性のチェック方法のひとつをご紹介します。

寒い季節や暑い季節を選び、まだオープンして間もない時間帯にモデルハウスを訪れてみてください。この時点ではまだ空調が効いていないため、実際の断熱性・気密性を体感できます。

とくに吹き抜けや天井の高いスペースがある場合は、室内と外気の差をより感じられるでしょう。具体的な仕組みや詳細な情報は、営業担当者に尋ねてみてください。担当者から詳しい説明を聞くことで、性能に関する理解が深まります。

外観

モデルハウスの外観を眺めていると、自分の好みに気づくことがあります。

気になるモデルハウスの外観を数枚写真に収めておくと、将来の注文住宅の話を進める際に参考になるでしょう。営業担当者に写真を見せることで、自分の好みを直接伝えられるため話もスムーズに進みます。

また、撮影した外観と似た写真をウェブで見つけておくこともおすすめです。その際には、外観のスタイルや使用されている外壁材、屋根の形状などの情報も調べておきましょう。「シンプルモダンな外観でタイルの外壁で、片流れの屋根」と具体的に伝えられれば、ハウスメーカーの提案が自分の好みから大きく外れることも避けられます。

内観

ハウスメーカーは外観だけでなく、モデルハウスの内部にも工夫を凝らしています。内観に注目することで、自分の好みをより具体化できるでしょう。床や天井、壁の色や材質、質感など、それぞれの要素がどのように調和しているかや、どのようなテイストでまとめられているかを確認してください。

実際に家を建てるとなった際には、住宅展示場で撮影した内観の写真と似たテイストの写真をいくつかウェブ上で下調べしておきましょう。そうすることで「フローリングは無垢材で、壁にはアクセントクロスを使って、北欧スタイルにまとめてほしい」といった要望を具体的に伝えられるようになります。

自分の好みのモデルハウスの内観写真をそのまま見せることも有効な方法ですので、住宅展示場を見学する際には内観の写真も必ず撮っておきましょう。

間取り

モデルハウスの間取りをチェックする際に注目すべきポイントは、部屋や家具の配置と動線です。

キッチンで料理をするつもりで立ってみると、冷蔵庫やパントリーの配置が効率的であるかわかります。洗濯に関しては、洗濯機や物干し場、収納の配置をたどることで、スムーズな動線が確保されているか把握できます。

配置や動線の工夫は、家事の時間を短縮するための重要なポイントです。多くのモデルハウスが配置や動線計画に工夫を凝らしているので、非常に参考になるでしょう。

一方、各部屋の大きさはあまり参考になりません。モデルハウスは通常、多くのお客さんが滞在することを想定してかなり大きめにつくられているためです。

設備

床暖房やアイランドキッチン、ウォークインクローゼットなど、モデルハウスには高価な設備が多く組み込まれています。それらに目を奪われることもありますが、各部屋や収納の扉、キッチンの蛇口、スイッチといった細かい部分も必ずチェックしておきましょう。

また、設備の広さや大きさも確認しておきましょう。バスルームやトイレ、クローゼットなどはメジャーを使って測定することで、具体的な広さを把握できます。たとえば、許可を得てバスタブに中に入り、実際に広さを体感してみるのもおすすめです。

天井の高さ

モデルハウスのリビングで開放感を感じた場合、実際の天井の高さを測定してみることが重要です。その際は必ず許可を得て測定しましょう。同時にチェックしておきたいのは、開放感を得るための工夫です。吹き抜けや天井板の省略など、モデルハウスでよく見かけるアイデアとなっています。

天井の中央部分が一段高くなっている「折り上げ」や、部屋の中央が一段低くなっている「掘り下げ」なども、開放感を演出するための工夫として考えられます。これらの天井の高さやアイデアは、将来の注文住宅建築の際に参考になるはずです。

ハウスメーカーの特徴

素材の使い方や耐震性、換気方法など、各ハウスメーカーの特徴をチェックしましょう。

とくに家の骨組みである工法(構法)は、ハウスメーカーごとの違いが明確に表れるポイントです。現在は木造軸組やツーバイフォーが主流ですが、ハイブリッドや軽量鉄骨、重量鉄骨など、ユニークな工法を採用するハウスメーカーも存在します。

耐震性や気密性にも影響する工法は、ハウスメーカー選びにおける重要ポイントのひとつです。モデルハウスを見ているだけではわかりづらいかもしれないので、営業担当者に声をかけて、詳しく解説してもらいましょう。

予算

ローコストを打ち出しているところや高額で知られるところなど、ハウスメーカーによって家づくりにかかる金額はさまざまです。

住宅金融支援機構の調査によると、2021年に建てられた注文住宅の広さの平均は約38坪だといわれているため、モデルハウスで「38坪の家ならいくらで建つか」を質問してみましょう。ハウスメーカーの適正な価格帯が把握でき、自身に合ったハウスメーカーを選ぶための判断材料となります。

注文住宅にかける予算がわからない方は、住宅金融支援機構による、注文住宅にかけた費用は年収の約6.8倍という調査データが参考になるでしょう。

参考:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」

資金計画やローンなど詳しい予算を営業マンに相談したいなら、事前予約・見学予約を入れるのがおすすめです。これにより、充分な時間を確保して話を進められるでしょう。

オプションと標準仕様の差額

モデルハウスには、太陽光発電システムや対面式キッチンなど、豊富なオプションが取り入れられています。ただし、ハウスメーカーが提示している坪単価は、オプションが含まれていない標準仕様の場合がほとんどです。

モデルハウスで気に入った設備を見つけたらオプションかどうかを質問するだけでなく、標準仕様に追加した場合の差額を質問しておきましょう。

標準仕様の家でも充分に快適に過ごせますが、モデルハウスを見ていると便利でおしゃれなオプションを追加したくなるものです。予算とよく相談しながら、本当に必要なオプションを見極めていきましょう。

営業マンの対応

モデルハウスを訪れる際には、営業マンの対応も重要なチェックポイントです。

実際に家を依頼する場合、モデルハウスで対応してくれた営業マンがそのまま担当になることがあります。身だしなみや言葉遣いの丁寧さ、ビジネスマナーはもちろんのこと、話しやすさやヒアリング能力、そして家づくりに関する知識の豊富さにも注目してください。

また、営業マンとの相性も重要な要素です。営業担当者は家づくりのパートナーであり、何でも話せるような信頼できる相手でなければ、安心して家づくりを進められません。ハウスメーカーを選ぶ際には、建てている住宅だけでなく、営業マンも同じくらい重要な要素として考慮してください。

住宅展示場を見学して理想の家をイメージしてみよう

住宅展示場の見学は理想の家をイメージするのに役立ちますが、展示場が近くにない方も多いですよね。そのような方におすすめなのが、バーチャル住宅展示場です。

バーチャル住宅展示場である「LIVRA WORLD」には、10社ものハウスメーカーや工務店が出展しており、スマートフォンやパソコンを使って自宅から3Dモデルハウスを見学できます。外観や内観のカラーシミュレーションや、カスタマイズ後の価格シミュレーションも可能で、出展物件をそのまま購入できます。

利用はもちろん無料なので、雰囲気だけでも味わってみましょう。

見学だけでも気軽に住宅展示場へ見学しに行こう!

住宅展示場は見学だけでも充分ですし、リフォームの参考にすることやセミナーやイベントに参加することなど、足を運ぶ目的は何でも構いません。建ち並ぶモデルハウスを見ているだけでも楽しい気持ちになることでしょう。

しかし、目的を持って展示場を見学することで、住宅に関する知識を身につけられたり理想の住まいを具体的にイメージできたりと、さまざまなメリットがあります。将来、注文住宅を建てる際には非常に役立つことでしょう。

もし近くに住宅展示場がない場合は、スマートフォンやパソコンを使ってバーチャル住宅展示場「LIVRA WORLD」を体験することもおすすめです。



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