間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
2020年以降のコロナ禍で、外出が制限される日々が続きました。
この状況の中で、自宅にいながらアウトドアな気分を味わいたいという人も増え、キャンプやDIY、家庭菜園など、自然の中や自宅で楽しむ遊びが急速に広まりました。これは一時的な流行ではなく、家族が休日をより充実させる方法を見直すきっかけとなったのです。
そのような中、注目を浴びたのが「アウトドアリビング」です。この記事ではアウトドアリビングのつくり方からメリット、費用まで詳しく解説していきます。
目次
アウトドアリビングとは、屋外でくつろぎや娯楽を楽しむためのスペースのことを指します。庭やテラス、バルコニーなどの屋外スペースを有効活用し、屋外でもリビングのようにくつろげる空間を作ります。
アウトドアリビングでは、景色を眺めたり、ハンモックでのんびりしたり、バーベキューを楽しむといった過ごし方ができます。また、日常的に子どもたちの遊び場として活用したり、ペットが自由に走り回れる場所としても利用したりできるでしょう。
これから家づくりをしたい人は、アウトドアリビングをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。以下に、魅力的なアウトドアリビングをつくるためのポイントを解説します。
アウトドアリビングをリラックスできる空間にするためには、いかに周囲からの視線を遮るかが重要なポイントです。とくに住宅密集地では、隣家の上階や道路からの視線が気になる場合があります。
解決策として
などといった方法があります。
また、1階にアウトドアリビングをつくるなら、目隠しフェンスや塀を建てるのがおすすめです。ただし、目隠しは高過ぎると開放感がなくなったり、風や陽が入らなかったりすることもあるので、土地条件などに合わせて高さを検討しましょう。
夜間でも安全に利用するためには、照明が重要です。照明を設置することで、アウトドアリビングをより快適に使用できます。
外構計画と合わせて、屋外用の照明を取りつける位置も検討しましょう。樹木を柔らかく照らすライトや塀にスポットライトを設けると、おしゃれで雰囲気のある空間が作り出すことも可能です。
また、屋外用コンセントを設置しておくとさらに便利です。電源があれば、後からでもアウトドア用の照明を追加できます。
東屋があるアウトドアリビングであれば、急な雨や強い日差しにも対応できます。
ただし、東屋は広い土地が必要なので、難しい場合は代わりに屋根をつくることもおすすめです。屋根があると、普段から洗濯物を干す際にも活躍します。
他に、用途に応じて開閉できるタープなどもおすすめです。2階からの視線を遮るのにも活用できます。
アウトドアリビングをつくろうか迷っている人や検討している人に、お伝えしたい3つのメリットがあります。
これらのメリットについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
家でアウトドア気分が味わえるのは大きなメリットのひとつです。元々アウトドア好きの人はもちろん、インドアの人にもおすすめです。
インドアの人の中には、予約や準備が億劫で外に出たくないという人も多いのではないでしょうか。そんなとき、アウトドアリビングであれば、予約や準備を必要としないので、気軽にアウトドアを楽しめます。
アウトドアリビングをつくる際、リビングから直接アクセスできる場所に設置するのが人気です。そうすることで、リビングからの眺めが非常に開放的になるメリットがあります。
目隠しフェンス、植栽などで外からの視線を遮ることで、カーテンを開けっ放しにしたり、広々とした開口部を設けたりできるでしょう。昼間は室内が明るくなり自然を楽しめるため、開放感が生まれます。
また、土地は限られているが庭とリビングの両方が欲しい場合にも、リビングとアウトドアリビングを組み合わせることで、効果的にスペースを活用できます。これにより、広々としたリビング空間を実現することが可能です。
アウトドアリビングは、子どもやペットのいる家庭にとくにおすすめです。賃貸住宅では、思い切り走り回ったりプールに入ったりすることは難しいでしょう。育児と家事を両立している状況では、小さな子どもやペットを毎日公園や散歩に連れて行くのも大変なことでしょう。
そのような状況でも家にいながら、砂遊びやプール遊びを楽しめます。ときには家事もこなしながら、子どもやペットが遊んでいる姿を安心して見守ることができる空間としてアウトドアリビングは大活躍します。
アウトドアリビングは屋外に作る空間であることから、以下のような注意点もあります。
いろいろと実例や施工例などを見ていいイメージばかり持ってしまいがちですが、後から後悔しないためにも、デメリットも理解しておきましょう。
屋外にくつろげる空間を作るため、通常の外構よりも建築費用がかかります。主に、以下のような工事などでコストが必要です。
また、コストだけでなく、工事工程がどのようになるのかも確認する必要があります。外構までは担当していない会社の場合、おすすめの業者を紹介してもらうことも考えましょう。
屋外のスペースは雨風にさらされるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。とくにウッドデッキは素材によってメンテナンス方法が異なります。
スギやヒノキなどの木材は、虫害や湿気の影響で、数年で腐食してしまうことがあります。海外で使われる耐久性の高いハードウッドと呼ばれる天然木も人気ですが、それでも定期的なメンテナンスが必要です。塗装の剥がれを補修したり、ささくれた箇所をヤスリで処理したりする必要があります。
そのため、メンテナンスが容易な人工木デッキも人気を集めています。樹脂が混じっていることから、手入れが比較的簡単です。
メンテナンスが必要な素材を選ぶ際には、メンテナンス方法や費用を確認し、長い期間にわたって維持できるかどうかも考慮しましょう。
夏場はとくに、虫除け対策はしっかり行いましょう。アウトドアリビングは屋外と室内とのつながりがあるので、どうしても虫が室内に入りやすいです。樹木を植えていたり、ガーデニングをしていたりすると、虫はもちろん鳥もやってくるため、糞対策も必要となります。
対策方法として、
などがおすすめです。アウトドア用の虫除けグッズなども使用しましょう。
アウトドアリビングを設置する場合、雨や台風には注意が必要です。梅雨の時期は頻繁に雨が降り、木材の腐食や鉄製の家具や小物の錆びなどに影響を及ぼします。そのため、防水機能のあるアウトドア用家具を使用するなどの対策をすることが大切です。
また、台風が接近すると、屋外に置いてある家具や鉢植えなどが風で飛ばされる可能性があるので、事前に屋内に片づけるなどの対策を行うことも大切です。
もし家の中に収納スペースをつくることができない場合は、屋外に倉庫を建てることも検討してみてください。そこにアウトドア用品を収納することで、保管場所の確保と損傷のリスクが軽減されます。
新築住宅なのかリフォームなのか、土地の広さや条件によって施工内容は異なります。また、施工する会社によって自社で行う工事や協力会社に委託する工事、使用するメーカーも異なるため、費用は一概にはいえません。
ただ、一般的に新築の場合、外構費用は建物本体価格の約10%前後を目安にするよいでしょう。住宅金融支援機構が行った調査によると、注文住宅にかかる建築費の全国平均価格は3,534万円とのことです。
そこからアウトドアリビングを含め、目隠しやその他の要素を考慮し、ゼロから作成する場合の予算としては100~300万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
コストを抑えるには、自分たちでDIYすることや、引き渡し後に外構業者に直接依頼するなどの方法もあります。しかし、アウトドアリビングと建物の一体感を追求する場合には、設計時点で組み込んでおくことがおすすめです。
せっかくつくったアウトドアリビングで後悔しないために、計画の段階で下記のことを確認しておきましょう。
春と秋は気持ちのいい気候が続き、アウトドアリビングを活用しやすいです。
しかし、
といった不満が重なると、せっかくのアウトドアリビングの活用期間が少なくなってしまいます。
しかし、これらの不満のほとんどは屋根があれば解決します。屋根の設置は建築費用がかかる一方で、以下のようなメリットがあるのです。
費用やデザイン面で屋根の設置が難しい場合は、オーニングがあると便利。オーニングには開閉できるタイプや生地の丈夫なものなどさまざまなタイプがあるため、調べてみてください。
アウトドアリビングでは、屋外空間を快適に楽しむために、カバーつきの防雨コンセントを設置すると便利です。コンセントの使い道としては、以下のような例が挙げられます。
また、コンセント位置は、ウッドデッキや外水栓などに干渉しないようにしつつ、高さなどにも気をつけるようにしましょう。カバーつき防雨コンセントにはカバーがついているものの、そこに挿す電化製品に関してもできるだけ防雨タイプのものを使用することがおすすめです。
アウトドアリビングを活用するときには、暑さ・寒さ対策を行いましょう。とくに夏場の暑さには注意が必要です。
コンクリート床の場合、手入れは楽ですが、屋根やオーニングで影になっていないと、夏場の表面温度は60度近くまで上がることがあります。子どもやペットが素足で歩くとやけどしてしまう可能性もあるため、できる限り影をつくるようにしましょう。
屋根を設置する以外の対策案としては、グリーンカーテンがおすすめです。植物は水を吸い上げ、葉から水分を蒸散させることで表面温度や気温を下げられます。
冬の寒さ対策としては、デザイン性を損なわない程度の「風除けフェンス」を設置しましょう。また、冬場の利用時のみ、コンセントを使用してストーブを設置するのもおすすめです。
アウトドアリビングを快適に利用するためには、プライバシー対策も重要です。
隣家との距離が近い場合は、設計時に隣家の窓や出入り口の位置を確認し、開口部が向き合わないような配置にするようにしてもらいましょう。
さらに、以下の点にも気を配ることが重要です。
これらの対策を講じることで、プライバシー空間が守られたアウトドアリビングをつくれるでしょう。
アウトドアリビングをリラックスできる空間にするためには、適切な家具選びも重要です。アウトドア用の家具であれば、防水性や耐水性に優れているためおすすめです。ただし、屋外に置くため、劣化が早くなる可能性があります。
また、雨や台風の際に頻繁に家具を出し入れすることも考えられるため、扱いやすいサイズや重さの家具を選ぶことも重要です。アウトドア用の家具であれば、折りたたみ可能で丈夫な椅子やテーブルが多いので、アウトドアリビング用の家具を選びましょう。
アウトドアリビングに行くまでに動線を妨げる障がいがあると、そこを使う頻度が格段に減ってしまいます。
たとえば、以下のような例が挙げられるでしょう。
すべての障がいを排除することは難しいかもしれませんが、アウトドアリビングを十分活用するためにも、利用しやすい環境を整えましょう。
インターネットや雑誌で気になる施工実例をチェックしておくとともに、気になるモデルハウスにはどんどん見学しに行きましょう。しかし、時間やタイミングが合わず、なかなか住宅展示場に行けないという人も多いのではないでしょうか。そのような方におすすめなのがバーチャル住宅展示場の「LIVRA WRLD」です。
「LIVRA WRLD」では、オンライン上でいくつものモデルハウスを内覧できます。間取りや施工事例写真が多々掲載されているため、アウトドアリビングの設置イメージもしやすくなるでしょう。イメージをまとめて、理想の家づくりができそうな会社を絞っていきましょう。
せっかく理想的なアウトドアリビングを設置しても使わなければ意味がありません。家族にとって憩いの場であり続けるような空間にするために、メリットばかりではなくデメリットもきちんと把握しておきましょう。
デメリットや注意点を把握し、対策を講じることで家族から長く利用してもらえる空間となることでしょう。
また、バーチャル住宅展示場の「LIVRA WRLD」を利用することで、設置後の住宅イメージをリアルに想像できるようになるため、ぜひご活用ください。