間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
注文住宅では、間取りや設備、外観などを自由に設計できるため、高級感のあるホテルライクな家を実現できます。ホテルのような非日常的な雰囲気を自分のマイホームで味わいたい方にはおすすめです。
では、ホテルライクの家をつくるためには、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。今回は、ホテルライクな家の特徴や家づくりのポイントをご紹介します。新築のマイホームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ホテルライクな家とは、「ホテルのような家」ということです。ホテルライクな家のスタイルやデザインはさまざまですが、外観や内装には非日常的な雰囲気や高級感、清潔感を重視します。
また、ホテルライクな家では生活感をできるだけ排除することも共通の特徴です。デザインの面でも重要視されるため、家具や照明などのインテリアにもこだわる傾向があります。
ホテルデザインのイメージや理想的な雰囲気、使いたい素材や配色は人によって異なります。ホテルライクな家を建てる際には、家族みんなで話し合い、理想のイメージを共有することが大切です。
ホテルライクな家には、メリットとデメリットの両方があります。メリットばかり重視して設計してしまうと後悔する可能性もあるので、デメリットもしっかりと確認しておきましょう。
ホテルライクな家のメリットは、自宅にいながら高級ホテルに滞在しているかのような気分を味わえることです。おしゃれで上品であり、リラックス感もある空間を実現できるので、常に非日常的な感覚で過ごせます。また、デザイン性も高いため、訪れる人にも自慢できる家になるでしょう。
さらに、ホテルライクな家では生活感を排除するために、なるべく物を置かない工夫が必要です。余計な物を置かないことで、整理整頓がしやすい家になります。また、物を少なくすることで広々とした空間を演出できます。そのため、窮屈さを感じることなく、精神的なゆとりも生まれやすくなるでしょう。
ホテルライクな家を建てる際のデメリットは、建築コストやインテリアにかかる費用が高くなりやすいことです。高級ホテルのような外観や空間を実現するためには、素材や設備、家具などにこだわる必要があります。
高級感を出すために複雑なデザインやハイグレードな素材を選ぶことや、外装や内装に合わせて上質なインテリアを揃えたいと考える方もいるでしょう。そのため、一般的な家づくりに比べて費用が高くなる傾向があります。
ただし、デザインや素材、インテリアに過度にこだわりすぎると、使い勝手の悪い家になる可能性もあります。たとえば、階段を骨組みと足の踏み板のみでつくるスケルトン階段を採用すると、見た目はおしゃれな雰囲気を出せますが、小さなお子さんがいる場合は、転落などの事故につながる可能性があるでしょう。
高い費用をかけて建てたものの、快適に住めないとなると後悔してしまいます。こだわる部分と削る部分を考慮し、コスト面や住みやすさのバランスも考えながら、満足できる住まいを計画することが重要です。
ホテルライクな家をつくりたいのであれば、押さえておきたいポイントがいくつかあります。そのポイントについて、以下で解説します。
まず、暮らし方やくつろぎ方のイメージを明確にすることが重要です。たとえば、本を読みながらくつろぎたい場合は、リビングや寝室、書斎などの一角に読書スペースを設計しましょう。
外の空気を感じながら過ごしたい場合は、日当たりのよい場所に窓を設けたり、サンルームをつくったりして、椅子やソファを配置してくつろぎスペースにするアイデアもあります。また、カーペットの上でくつろぎたい場合は、広々としたリビングルームを考える必要があるでしょう。
こうした具体的な暮らし方やくつろぎ方を明確にすることで、間取りや部屋の広さ、必要な設備などを考えやすくなります。
家全体の雰囲気を統一することも、ホテルライクな家をつくる上でのポイントです。床、壁、天井の色や素材感、そして家具の雰囲気を調和させることで、統一感が生まれます。
色の選択では、色味を2~3色に絞ることで、高級ホテルの内装に近い雰囲気を演出できます。たとえば、白や黒、茶色などのシックな色をベースカラーとして選び、植物や絵画などの小物でアクセントカラーを取り入れてみるのもよいでしょう。
こうした配色の統一を通じて、家全体にまとまりと洗練された雰囲気を与えられます。
ホテルライクな家では、広さも重要な要素です。広がりのある空間をつくることで、家全体が広くて大きな印象を与えられます。
たとえば、ホテルのエントランスやロビーは、吹き抜けの高い天井や大きなソファの配置など、広々とした空間が特徴です。住宅の場合、土地の広さに制約があるため、各部屋を広くすることは難しいかもしれません。
しかし、LDKと隣接して和室を配置することで横方向の広がりを演出したり、吹き抜けのリビングを設けることで広さを感じられたりします。
また、家具の選び方も広さの演出に重要です。大きな家具や背の高い家具が多いと、部屋が窮屈に感じられることがあるでしょう。その場合は、背の低い家具を選ぶか、大きな家具や背の高い家具は壁側に配置することで、部屋を広く見せられます。
ホテルライクな家にする上で重要なポイントのひとつは、天井の高さを調節することです。ホテルでは、ロビーエリアが開放的で天井が高くなっている一方、カフェや待ち合わせスペースでは天井が低くなっていることがあります。
意図的に天井を低くすることで、落ち着いた雰囲気の空間を演出できるのです。さらに、天井の高い場所と低い場所を組み合わせることで、贅沢な雰囲気とくつろぎを同時に演出できます。
たとえば、住宅のLDKでは、ダイニングスペースやキッチンの天井を低く設定し、リビングスペースの天井を高くすることで、メリハリのある空間をつくれます。また、天井に傾斜をつけることや、天井の高さに変化をつける方法もホテルライクな雰囲気をつくる上で、効果的といえるでしょう。
ホテルライクな空間をつくるためには、上質な素材を使用することも重要です。
高級感を演出するためには、ウォールナットやチークなどの深い色合いが特徴的な無垢材を検討してみるとよいでしょう。また、内壁には珪藻土や漆喰を使うことで、壁紙とは異なる質感や美しい印象を生み出せます。
ただし、素材にこだわりすぎると建築費用がかさんでしまうため、注意が必要です。見た目や機能性、コストのバランスを考慮しながら素材を選ぶようにしましょう。
ホテルライクな家では、生活感を徹底的に排除することが重要となります。
生活感を与える電話や掃除道具などは、目に触れないように収納スペースや設置スペースを確保しておかなければいけません。電源コードやゴミ箱などは収納の中に隠したり、人目につきにくい場所に配置したりする工夫をしましょう。また、収納スペースには扉をつけて、中の物が見えにくくするのも効果的です。
もし見せる収納を選ぶ場合は、物を過剰に配置しないように注意してください。また、大きな収納スペースを用意して生活雑貨や衣類、季節家電などを整理することも有効です。
ただし、ホテルライクな家に過度にこだわり生活感を排除しすぎると、使い勝手が悪くなる可能性があります。快適な生活を送るためにも、生活感の排除の度合いを検討しながら家づくりを計画することが重要です。
上品で高級感のあるインテリアを選ぶことで、ホテルのような内装を演出できます。
家具やラグ、カーテンなどが完成した家の雰囲気に合わないことはよくあることです。そのため、設計段階でインテリアの考慮もしておきましょう。そうすることで、既存の家具などのアイテムを再利用できるかどうか検討しやすくなります。
また、ホテルライクな家では照明も工夫しましょう。間接照明やダウンライト、スポットライトなどを取り入れることで、おしゃれな空間を演出できます。
ソファの横にフロアスタンドを配置したり、キャンドル型のペンダントライトをアクセントに使用したりするのもおすすめです。また、明るさを少し落とすことで、ムードのある空間を作り出せます。
家づくりのこだわりは人それぞれですが、なかなかアイデアが思い浮かばない方もいるでしょう。ここでは、ホテルライクな家にするためのヒントを空間別にご紹介します。
リビングは、私たちが多くの時間を過ごす場所であり、便利さを考慮して家電や生活用品を手の届く場所に置くこともあります。しかし、ホテルライクな家では、生活感を極力出さないようにする必要があります。
そのため、リビングでは物を過剰に配置せず、収納計画をしっかりと立てることが重要です。たとえば、リビングの一部に扉のついた収納スペースを設けることで、頻繁に使用するアイテムを隠し、すっきりとした空間を演出できます。また、収納家具を選ぶ際には、扉や外観の色、デザインをリビングの雰囲気に合わせることで、洗練された空間を損なうことなく調和させることが可能です。
キッチンやトイレ、浴室といった水回りは、生活感がとくに出やすい場所なので、デザイン性にこだわることをおすすめします。以下で水回りごとのポイントを紹介します。
キッチンでは、調理家電や調理器具などを頻繁に使用するため、使い勝手の良さを重視しながら収納計画を立てることが重要です。キッチンの一部に扉のついた収納スペースを設けたり、リビングやダイニングからは見えない場所に冷蔵庫や調理家電などを配置するスペースを確保したりすることで、ホテルライクな空間を保ちつつ、使い勝手の良さも追求できるでしょう。
トイレは壁紙や照明などのデザインにこだわることで、おしゃれな雰囲気の空間を作り出せます。トイレットペーパーホルダーやタオル掛けなどのアイテムも、シンプルで簡潔なデザインの物を選ぶことがおすすめです。また、トイレットペーパーや掃除用具なども、生活感が出ないように隠すことができる収納方法を考えてみましょう。
浴室は、バスタブやシャワールームのデザインにこだわることで、海外のホテルのような雰囲気を演出できます。ガラス張りのドアやスタイリッシュなバスタブを取り入れることで、上品な空間を作り出すことも可能でしょう。床の素材には、タイルや木目調、大理石調などを使用すると、高級感が増します。また、バスタブや床材の選択には、お手入れのしやすさや滑りにくさなどの快適性も考慮しましょう。
寝室は、くつろぎの空間をつくりたい場所です。デザインを考える際は、壁や床からベッドリネン、枕、クッションなどのファブリックまで、デザインや色合いを統一させることが重要です。また、柔らかい光を放つ間接照明を使用することも、リラックスできる寝室つくりに役立ちます。
寝室を計画する際は、どのようなホテルの客室をイメージしたいかを、事前に考えておきましょう。都会的でモダンな雰囲気を目指す場合は、白や黒、グレーといったシックなカラーがおすすめです。リゾートホテル風を追求したいのであれば、水色や緑など爽やかな色を取り入れるとよいでしょう。
住まいの外観は、その家の顔ともいえる重要な要素です。タイルやレンガ、石などの素材を使用することで、個性的な外観を実現できます。また、屋内と屋外のつながりを考慮してデザインすると、一体感が生まれ、奇抜な外観デザインを避けられるでしょう。
さらに、屋外空間にも工夫を凝らすと非日常的な雰囲気を演出できます。たとえば、テラスを設けてミニテーブルやチェアを配置すれば、第二のリビングやくつろぎスペースとして利用することが可能です。屋根のあるテラスを採用することで、雨や強い日差しも遮れます。
さらに、中庭をつくることで、家の中にいても自然を楽しむことも可能です。中庭はプライバシーを保ちながら、子どもたちが安全に遊べる場所になったり、バーベキューやDIYを楽しめる場になったりするでしょう。
ホテルライクな家を実現するためには、デザイン性とリラックス感が重要です。その2つを考慮して住宅を建築するには、イメージをしっかりと持つことが必要であり、見た目だけでなく、実際の生活における利便性も考慮しなければなりません。
そんな時に、モデルハウスの見学は、外観や内装のデザインから間取りやアイデアまで、暮らしやすさを確認できるよい機会です。ただし、モデルハウスを見るためには住宅展示場に足を運ぶ必要があり、忙しい方には時間的に難しい場合もあるでしょう。
そこで、ぜひおすすめしたい、バーチャル住宅展示場「LIVRA WORLD」をご紹介します。こちらでは、各モデルハウスメーカーや建築家がデザインしたモデルハウスを、自宅にいながら家族と一緒にバーチャル空間で見学できます。
ただ見学するだけでなく、モデルハウスをカスタマイズして理想の家のイメージをつくることも可能です。予算のシミュレーションや、気になるハウスメーカー、建築家との来店商談、イベントの予約なども行えます。
「家づくりの失敗を避けたい」「相談できるハウスメーカーや建築家を見つけたい」という場合には、ぜひ活用してみてください。
ホテルライクな家は、高級感やリラックス感を重視したおしゃれな住まいを求める方におすすめです。配色や素材、設備などにこだわりながら設計を進めることで、満足感と愛着が生まれるでしょう。
ただし、見た目だけでなく実用性も考慮することが重要です。日々の生活を快適に送るためには、デザインと住みやすさの両方をバランスよく取り入れる必要があります。そのため、事前に明確なイメージを持ちながら設計を進めましょう。
もし住まいのイメージづくりに悩んでいる場合は、いつでも気軽にバーチャル住宅展示場「LIVRA WORLD」を利用してモデルハウスの見学やカスタマイズを参考にしてみてください。自分の理想に合った住まいを実現するためのヒントが得られるはずです。