間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
これまで計画・施工を進めてきたマイホームの建築がすべて完工すると、いよいよ引き渡しとなります。購入者にとっては大きなイベントになることでしょう。しかし、無事に引き渡しが完成したあとにトラブルが発覚してしまう可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は、新築引き渡し当日の流れとトラブルの回避方法について解説します。引き渡し後に後悔がないよう、ぜひ今回の記事を事前にチェックしておきましょう。
目次
新築の引き渡し日は、最後の施主検査(竣工検査)が終わってから日程を決めるのが一般的です。新築の引き渡しが行われる前に、まずは住宅の施主検査を実施することになります。
施主検査は一般的に「内覧会」と呼ばれているものなので、つい住宅をお披露目しているだけのように思えるかもしれませんが、実際には住宅の隅々までチェックしなくてはなりません。内覧会でとくに問題がなければ、数日後には引き渡しを迎える場合もあります。
内覧会では契約どおりに建てられているか、不具合はないかなどを確認していきます。主なチェックポイントは、以下の項目です。
万が一、内覧会で不具合が見つかった場合は、補修工事を行ってもらうことになります。補修工事が終わったら再び内覧会を実施し、しっかりと補修されたかどうかの確認が必要です。再度内覧会を行う都合上、引き渡しまでは1~2週間前後かかる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
新築の引き渡しは、家の所有権が売主から買主に移ることをいいます。では、新築の引き渡し当日はどのような流れになるのでしょうか?
続いては、新築の引き渡し当日の流れについて解説します。
まずは、引き渡し当日までに建築費用や諸費用の支払いをしておく必要があります。一般的に住宅ローンを使って残金を支払うことになるため、金融機関が残金支払いの手続きを進めてくれるでしょう。
建築費用は締結時に手付金を支払っているため、ここでは代金から手付金を引いた残りの金額を支払います。また、残金決済時には仲介手数料の支払いも必要です。多くの資金を支払わなければいけないため、あらかじめどれくらいの金額が必要か計算してみましょう。
残金の支払いを済ませた次は、住宅の所有権を登録しなくてはなりません。所有権を登録するためには、不動産登記の書類作成が必要となります。
登記書類を作成したら法務局に申請しましょう。登記が反映されるまで1週間~10日ほどかかりますが、引き渡し当日には所有権も移っているので問題ありません。登記書類には難しい項目もあるため、作成が不安なときは司法書士に相談するのがおすすめです。
先述したとおり、内覧会で不具合が見つかった場合は補修工事を行ってもらい、工事後にはきちんと改善されているか再度チェックすることになります。内覧会の段階で不具合を伝えておかないと、引き渡し後に傷や汚れが見つかったとしても、建築会社の不備ではないとされてしまうかもしれません。そうなると補修対応をしてもらえない可能性もあるので注意が必要です。
もし確認段階で「以前指摘した箇所が補修されていない状態だった」「補修されているが仕上がりに納得できない」といった場合には、業者とスケジュール調整を行い、引き渡し後に再び補修してもらいましょう。
新築住宅には新しい設備を導入している方もいるかもしれません。そのため、現場監督から家に導入されている設備・機材についての説明を聞くことも大切です。「あとから説明書を確認すればいいから大丈夫」と考えて適当に流してしまうと、いざ使用する際に使い方が分からず困ってしまう可能性もあります。
たとえば、エコキュートや換気設備、IH、太陽光発電システムなどの使い方やメンテナンス方法は覚えておくと安心です。また、配電盤の使用方法・注意点なども知っておくと、万が一のときに対処しやすくなります。
説明が済むと、建築会社から家の設備に関する説明書や保証書などの重要書類を受け取れます。必要な書類がすべて揃っているか確認しましょう。万が一設備に不具合が生じた場合でも、保証書があれば建築会社や設備メーカーから補修をしてもらえます。
説明書や重要書類を受け取ったら最後に鍵を受け取り、引き渡しの流れはすべて完了となります。
新築の引き渡し時にはいくつか持っていきたい書類やアイテムがあります。どのようなものを持っていくべきかご紹介しましょう。
まず、引き渡し時に必要なものには住宅ローン・登記手続きに関する書類などがあります。たとえば、住民票や印鑑証明書、本人確認書類などです。
必要な書類に関しては状況によっても異なります。ほとんどの場合は建築会社の担当者から事前に教えてもらえるので、引き渡し当日までに必要書類を用意しておきましょう。
必要書類以外にも、持っていくと便利な持ち物があります。それは、スリッパと手洗いまわりの備品です。
引き渡し日は施主を含め、建築会社の担当者や住宅ローンの担当者、司法書士など、多くの人が出入りします。新築住居は引き渡し時点で清掃も済んでいるため綺麗な状態です。
この綺麗な状態を少しでもキープさせたいのであれば、スリッパを準備しておくとよいでしょう。なお、引き渡し日にスリッパを持って行けば、来客用としてその後も使用できます。
手洗いまわりの備品は主に、トイレットペーパーやハンドソープ、タオルなどです。引っ越しの作業中でもトイレは使用頻度が多い場所なので、引き渡し当日に準備しておきましょう。
スケジュール的に、引き渡し当日に引っ越ししたいと考える方もいるでしょう。結論から言えば、引き渡し当日の引っ越しは可能です。
午前中に上記でご紹介した引き渡しの流れをすべて済ませてしまえば、午後から引っ越し作業に移れます。しかし、引き渡し日に問題の発覚や手続きがスムーズにいかず、時間が押してしまう場合もあるでしょう。
時間に余裕をもって引っ越し作業に取りかかりたい方は、引き渡し日ではなく1~2週間後に予定を組むのがおすすめです。
新築住居の引き渡しが完了したら、いよいよ引っ越しに取りかかります。実際に引っ越すまでにはいくつかやるべきことがあるので、事前に確認しておきましょう。
引き渡し日が決まると引っ越しの日にちも決定できるので、引っ越し業者を選びます。ただし、引っ越し業者には繁忙期が存在し、とくに3月入居となると希望するスケジュールで引っ越しできない可能性もあるでしょう。そのため、繁忙期が重なってしまう場合は、早めに引っ越し業者を選んでおくのが安心です。
また、新築住居には持って行かないものがあれば、引っ越し前に処分する必要があります。家具・家電がまだ使えるならリサイクルショップへ売ったり、誰かに譲渡したりするのがおすすめです。もしくは、粗大ごみに出して処分しましょう。
引っ越してからすぐにインターネットや電気・水・ガスなどのライフラインが使えるように、あらかじめ手続きをしておくことも大切です。インターネットの場合、回線工事を行うのに申し込みから2~3週間以上かかることもあるので、入居1か月前から手続きを進めておきましょう。
ライフラインの手続きも早めに行っておくと安心です。電気と水道に関しては、ネット、または電話1本で手続きが完了します。ガスの場合、開栓には立会いが必要となるため、引っ越し前にガス業者へ問い合わせて、立会い日のスケジュール調整を行いましょう。
役所関連の手続きは、旧居と新居でそれぞれ行うことになります。混雑していない曜日・時間帯を狙って手続きを済ませましょう。混雑していない曜日・時間帯は各市区町村で異なりますが、月曜日や金曜日、月初・月末は混みやすいので、それ以外の曜日・時間帯がおすすめです。
その他の手続きとしては、火災保険の契約や、利用しているサービスの住所変更などがあげられます。火災保険の契約手続きは複数の保険会社から相見積もりを行い、値段と補償内容などを比較しておきましょう。また、引き渡し日に火災保険の適用が開始されるように設定しておくと安心です。
利用しているサービスの住所変更は、たとえばスマホの契約や銀行、各種保険、社会保険などがあります。郵便局に転居届を出しておくと、1年間は旧住所宛ての郵便物を新居まで転送してもらえるので、転居届の手続きを行っておきましょう。
注文住宅の引き渡しにはさまざまなトラブルも付きものです。どのようなトラブルが想定されるのかご紹介します。
必要書類や手続きに不備があった場合、決済ができなくなることで引き渡しが遅れてしまうこともあります。引き渡しが遅れたことで、仮住まいの費用や引っ越し業者へのキャンセル費用などが発生する可能性もあるでしょう。もしハウスメーカーや売主側に責任がある場合には、これらの費用を補償してもらえるか相談してみてください。
施工ミスなどの影響で補修工事や追加工事が行われた場合、その分の費用が増えてしまう可能性があります。たとえば、建築会社から追加工事を提案されて安易に承諾した結果、追加工事の費用がプラスされてしまい、資金計画で想定していた以上の支払いが必要になることもあるでしょう。
このようなトラブルを回避するためには、追加工事を提案された段階で見積もりを提示してもらうことが大切です。見積もりと工事の内容を確認し、納得した上で追加工事を承諾するようにしましょう。
内覧会ではとくに気にならなかった部分も、あとから細かい傷や不具合が発見され、補修が必要となるケースもあります。とくに起こりやすいのは水回り設備の施工ミスです。キッチンや洗面所、浴室の水回り設備で不具合が発見されることもあります。
また、扉や窓などを取り付ける位置がずれており、歪みが生じたことでスムーズに開閉できない場合もあるでしょう。こうした不具合を残したまま引き渡しをしないように、内覧会では入念にチェックしてください。
未完成の建売住宅を購入した場合に起こりやすいのが、設備の仕様が事前の説明と異なっているトラブルです。これは売主側の発注ミスによって起こり得ます。
また、完成した物件であってもオプション工事を依頼する場合には設備の仕様が異なってしまう場合もあるので気をつけてください。とくに、エアコンなど季節ものの製品の設置を依頼した場合に、製品を入れ替えるタイミングと被ってしまうことで旧型製品を設置される可能性があります。
新築の引き渡しにはさまざまな書類が必要です。書類には専門的なものも含まれていますが、担当者からとくに説明もなく引き渡されてしまうケースもあります。専門的な書面には、助成金の申請などで必要な内容も記載されているかもしれません。
せっかく助成金を申請しようと思ったのに、書類や助成金に関する説明が行われなかったせいで、本来もらえたはずの助成金の申請ができなかったというケースもあります。
上記でご紹介したように、さまざまな新築の引渡し時に問題が起きてしまう可能性もありますが、トラブルを回避する方法さえ知っていれば対策を講じることもできます。ここで、トラブルを回避する方法について知っておきましょう。
「図面を見てもわからない」「仕組みも理解できない」などの理由から、施工会社にすべて丸投げしてしまう人もいるでしょう。しかし、事前にきちんと話し合っておかないと、トラブルにつながります。自身の考えと施工会社のイメージに相違が生まれないように、細かい部分まで入念に打ち合わせをしてください。
トラブルを防ぐ有効な手段として、やり取りを文書や録音で残しておくことがあげられます。取引のやり取りを残した文書や録音は、取引を裏付けできる証拠です。そのため、細かい内容でもメールや紙の書類で行うようにしてください。
また、電話での連絡でやり取りをする場合には、アプリを活用して電話内容を録音しておくことをおすすめします。
ホームインスペクションとは、住宅診断のことです。専門的な知識を持った業者が、住宅に欠陥・瑕疵がみられないか診断してくれます。内覧会で自らチェックしたとしても、なかなか見抜けない不具合もあるでしょう。しかし、ホームインスペクションを実施すれば、住宅のプロが細かい部分までチェックしてくれます。
助成金を申請するには、各条件をクリアしている必要があります。条件の内容は自分自身でも確認しておき、詳しい内容については施工の担当者、または役所の担当窓口に相談するのがおすすめです。また、条件の内容以外にも申請期限はいつか、申請にはどの書類が必要になるのかも知っておく必要があります。
新築のチェック時に不備を発見した場合、物件はまだ引き渡されていないため売主が責任を持って対応することになります。しかし、チェック前に引渡完了確認書へサインしてしまうと、所有権が移行して買主の責任で対処しなくてはなりません。そのため、新築が完成するまでは、引渡完了確認書へサインしないようにしましょう。
新築はこれからの暮らしを想像しつつ、自分や家族の理想を反映できるものです。家を建てる際は、将来の暮らしを具体的にイメージすると失敗が起こりにくくなります。
具体的にイメージをするためには住宅展示場へ足を運ぶのがおすすめですが、なかなか時間が取れず住宅展示場に行けない方もいるでしょう。そのような方には、バーチャル住宅展示場の「LIVRA WORLD」が適しています。
「LIVRA WORLD」は、スマートフォンやタブレット型端末から手軽に住宅を見学できるオンラインの展示場です。モデルハウスはカスタマイズすることもでき、家族それぞれの暮らしにフィットした住宅の見学を行えます。
また、価格シミュレーションによって簡単に見積もりが取れることもポイントです。ぜひ「LIVRA WORLD」を活用して、新築のイメージを膨らませていきましょう。
今回は、新築住宅の引き渡しの流れについてご紹介しました。いざ引き渡し当日になると、バタバタしてしまうものです。慌ただしい中で引き渡しを行うと、不具合などを見過ごしてしまい、あとからトラブルに発展する可能性もあるでしょう。
理想の新築一戸建てをつくって残念な気持ちにならないためにも、引き渡し日に向けてしっかりと準備をすることが大切です。また、引き渡し前に起こりやすいトラブルを把握し、回避できるように対策を講じておきましょう。