開放的なサンルーム|使い方・種類・メリット・デメリットを解説

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開放的なサンルーム|使い方・種類・メリット・デメリットを解説

自然光に照らされた明るくおしゃれなサンルームは、憧れのエクステリアです。マイホームを検討するにあたっては「サンルームが欲しい!」という思いと同時に、「本当に必要?」という疑問や「後悔しないか」などの不安を抱えている方もいるでしょう。

この記事では、サンルームを検討するときに知っておきたい基礎知識をまとめて解説します。納得のいく間取りプランを実現するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

おしゃれで開放感のあるスペース「サンルーム」

サンルームとは、屋根や壁面をガラス張りにし太陽の光を多く取り入れられるように作られた部屋のことです。

四季折々の風景を楽しみながら、明るくて開放的な空間を作れます。サンルームを介して室内と庭をつないだりカフェスペースにしたりと、暮らしに応じてさまざまな使い方ができます。

雨の日や花粉がひどいときには、サンルーム内に洗濯物を干すことも可能です。こだわりやアイデア次第でさまざまな使い方や楽しみ方ができるのは、サンルームならではの特徴だと言えるでしょう。

太陽の日差しの届くサンルームが可能にする使い方

サンルームは一般的にリビングの掃き出し窓の前やバルコニーなど、建物に連結する形で設置します。太陽の日差しが届くように作られており、ライフスタイルに合わせてさまざまな使い方ができます。ここでは、具体的なサンルームの使い方をご紹介します。

1.洗濯物などを干すスペースとして使用する

自宅にサンルームがあると、天候や花粉、時間などに左右されることなく洗濯を干せるようになります。日中はしっかりと日差しが取り込めるため、室内でも洗濯が乾きやすい環境を作れます。

ライフスタイルによっては夜間しか洗濯が干せないこともありますが、壁面で囲まれたサンルームであれば安心して干しておけます。

また、家族構成によっては洗濯物が多く、洗濯を干すスペースの確保に悩む場合があるでしょう。サンルームをランドリールームとして活用すれば、効率よく家事ができるようになります。

2.ガーデニングルームにする

イギリス発祥といわれるサンルームですが、イギリスではハーブなどの植物や果物を育てるためのスペースとして利用されていました。日差しが差し込み温室のように暖かいサンルームは、寒さに弱い植物を育てるときに最適です。

この伝統的な使い方にならい、日本でもガーデニングを楽しむために活用することがあります。虫や鳥の害、気候を気にせず植物が溢れる空間を作れます。

ガーデニングをするための場所としてサンルームを設置したい場合は、水への耐久性がある床材や換気を考慮した仕様を選ぶといいでしょう。

3.ダイニングルームにする

サンルームは、庭や風景に囲まれて食事やティータイムを楽しむダイニングルームとしての使い方もあります。

太陽の光を浴びながらのモーニングや星空を眺めながらのディナーは、日常生活から離れた贅沢な気分を満喫できるでしょう。

庭と行き来しやすい動線を意識すれば庭にバーベキュー用のグリルなどを置き、ダイニングルームで食べることもできます。

また、リビングからダイニングを独立させることで、リビングが広くなり自由度が高くなるメリットもあります。

4.セカンドリビングにする

リビングの延長線上にサンルームを設置し、第2のリビングを作ることも可能です。リビングとの境目をフラットにすれば、奥行きのあるゆったりとした空間が生まれます。

お子様やペットがいる場合は日当たりのいいセカンドリビングで、のびのびと遊べるようになるでしょう。

また、趣味の部屋にしたり読書を楽しむスペースにしたりと、好きなように使える部屋を増やせるところもメリットです。

5.子どもの遊び場として使用する

自然光に包まれたサンルームは、子どもの遊び場としても向いています。限られた自宅スペースの中でカラフルなおもちゃを置いたり思う存分散らかしたりできる空間があるのは、子育て世代にとって魅力的でしょう。

サンルームに折戸を設置し仕切れるようにしておけば、子どもが散らかしたままにしても簡単に目隠しができます。

6.自転車やタイヤなどを置く倉庫として使用する

リビングや寝室などの部屋と繋がっているイメージが強いサンルームですが、土間部分に設置することも可能です。

土間の空きスペースを活用し、ストック用のタイヤや自転車、ベビーカーなど置き場所に困る大きなアイテムを片付けられるようになります。

他にも、汚れが気になるガーデニング用品やアウトドア用品など、室内のクローゼットや収納では保管しにくい物を整理整頓して収納したい場合に重宝します。

サンルームの形や種類はさまざま|使い方に合う自分好みのものが選べる

サンルームの使い方が分かったところで、ここからはサンルームの種類を紹介していきます。それぞれの特徴を知ることで用途に合うサンルームが選択できるようになるので、参考にしてみてください。

タイプ1.テラス囲い型

テラス囲い型は、テラスやウッドデッキの周囲を窓ガラスで囲って作るデザインです。 ウッドデッキやテラスの床をそのまま使用するため一体感が高く、違和感なく設置できるところが特徴です。

用途としては、子どもの遊び場やカフェスペース、ガーデニングなどの使い方が一般的です。庭との行き来がしやすく、自然や景色を楽しみながら暮らせるようになるでしょう。

タイプ2.床納まり型

床納まり型は、サンルームと隣接する部屋の床の高さを揃えるデザインです。サンルームと隣接する部屋の一体感があり、室内が広くなったイメージで活用できます。

隣接する部屋との行き来がしやすいため、洗濯を干すスペースやセカンドリビング、子どもやペットの遊び場として向いています。

タイプ3.土間納まり型

土間納まり型は床の高さを外構と同じ高さに納め、屋根と側面パネルで囲ったデザインです。隣接する部屋とは段差ができるため、基本的には土足で利用します。

自転車や掃除道具、アウトドア用品などの収納スペースとして利用することが多いです。立水栓を設置すれば、散歩から帰ってきたペットの洗い場を設けることも可能です。

下地がコンクリートやタイルになるため、少々汚れてもお手入れしやすいところもポイントだと言えるでしょう。

タイプ4.バルコニー型

バルコニー型は、その名の通り2階以上のバルコニーに設置するデザインです。バルコニー全体への設置や部分的な設置が可能です。

バルコニーにサンルームを設置することで、天候や季節問わず洗濯が干せるようになります。また、バルコニーをサンルームで覆うことで物干しスペースに目隠しができ、セキュリティ対策となる側面もあります。

タイプ5.ガーデンルーム型

ガーデンルーム型は、他のデザインよりも気密性が低く簡易的な造りとなっていることが多いです。本格的な基礎工事を行わず、ウッドデッキやポリカーボネイト製の折戸を使用しています。

そのため、シンプルなデザインにすれば他の形状よりも費用を抑えられる可能性があります。

家の中にサンルームがあると嬉しいメリットが3つある

ここでは、サンルームを作るメリットをご紹介します。

マイホームへの設置を検討している場合は、どのようなメリットがあるのかチェックしてみてください。

開放感のある明るい空間を演出できる

自然光が差し込む明るい空間は、サンルームならではの魅力です。庭や風景が見渡せるガラス張りの空間は、室内にいながらも開放感を味わえます。

太陽の光に包まれて、ポカポカと暖かいサンルームを想像してみてください。居心地のいい空間で子どもと遊んだりティータイムを満喫したりと、特別なひと時を過ごせるでしょう。

天候に左右されずにスペースを活用できる

サンルームは屋根や壁面に囲まれているので、天候に左右されることなく活用でき便利です。例えば、下記のようなシーンで重宝します。

・悪天候のときの洗濯干しスペースが欲しい

・ベビーカーや自転車、アウトドア用品など濡れては困るアイテムを収納する

・気温や天候の変化に弱い植物を育てたい

とくに、天候に左右されることなく洗濯ができるのは大きな魅力です。梅雨時や台風の時期など悪天候が続くときには、どのように洗濯を干そうか困るものです。

サンルームがあればいつでも洗濯が干せるため、干せない洗濯が溜まるストレスから開放されます。

隣室に対して断熱効果が期待できる

サンルームに隣接している部屋への断熱効果が期待できることもメリットの1つです。現在の住宅は気密性が高まっているとはいえ、窓から外気の影響を受ける可能性があります。

サンルームがあることで二重窓のような役割を担い、窓からの冷気が伝わりにくくなります。場合によっては、光熱費の削減にもつながるでしょう。

サンルームを設置する前に3つの注意点もチェックしておこう

サンルームを設置するメリットが把握できたところで、ここからはサンルームを作る前に知っておくべき注意点をご紹介します。

サンルーム自体は天候の影響を受ける

住宅に流入する熱は窓から入ってくることが多いため、サンルームは温度が上昇しやすいです。とくに夏のサンルーム内は暑く、タープやカーテンを施すなどの遮熱対策が必要です。

また、構造によっては断熱性能が低く、冬の冷え込みが厳しい可能性もあります。サンルーム自体は気候や季節の影響を受けてしまうので、使い方に応じて快適に使用するための工夫が必要となるでしょう。

固定資産税や施工費など新築時のコストが増える

サンルームには、建物とは別に施工費や固定資産税がかかります。固定資産税とは、住宅や土地などの固定資産にかかる税金です。固定資産の所有者が固定資産のある市町村に納めます。

固定資産税のかかるサンルームの条件には、下記の3つがあります。

外気分断性 三方向以上が壁で囲まれており屋根があること
定着性 簡単に移動させることができない
用途性 用途に応じて使用できる状態になっている

この3つの条件を満たしているサンルームは、固定資産が発生します。注文住宅の新築時の施工費は一度支払えば終わりですが、固定資産税は設置後も払い続ける義務があるため注意が必要です。

防犯やプライバシーの面で工夫が必要となる

ガラス張りはサンルームの魅力ですが、防犯やプライバシーについては気になる方が多いでしょう。

サンルームの防犯対策としては、防犯ガラスの使用や二重ロックなどのオプションの利用が考えられます。プライバシー対策としてはロールスクリーンやルーバーなどを取付け、目隠しをすることもできます。

さまざまな工夫で対応できる点ではありますが、設置位置や外から見た様子などは綿密に考えておく必要があるでしょう。

ここまでサンルームのメリットや注意点について述べてきましたが、実物を見て判断したい場合は「LIVRA WORLD」の利用がおすすめです。

LIVRA WORLD」は、オンラインで展示場を展開しているサービスです。スマホやタブレットから、モデルハウスを見学できます。その場にいるような感覚で体験できるVR版が用意されていたり簡単見積りを作成できたりと、さまざまなサービスの利用が可能です。

天候の変化やプライバシー面の問題が気になる場合にはこんな間取りの取り方も

ここからは、一戸建てに無理にサンルームを取り入れずに理想のお家を実現する他の方法をご紹介します。

解決策1:インナーバルコニー

1つ目の解決策は、インナーバルコニーです。インナーバルコニーとは、バルコニー部分が建物内に引っ込んでいる形状で、ベランダよりも室内と外の空間をつなぎやすいところが特徴です。

屋根が広く取られているので天候の影響は受けにくく、洗濯スペースやセカンドリビングとして活用できます。

解決策2:インナーテラス

2つ目の解決策は、インナーテラスです。インナーテラスとは、家の中または半分が屋外空間にあるテラスを指します。

サンルームが屋根も壁もガラス張りであるのに対し、インナーテラスは自由度が高く用途や好みのデザインに応じて設計できます。

インナーテラスは家の中で日光が入りやすい場所に設置することが多いため、他の部屋が暗くなってしまう可能性があるので間取りの工夫が必要でしょう。

まとめ:サンルームはご自身の目的やメリット・デメリットをよく考えて検討しよう

この記事では、サンルームの利用方法や種類ついてご紹介しました。使い勝手がよくおしゃれな住まいにしてくれるイメージの強いサンルームですが、お伝えしてきたようにメリットもあればデメリットもあります。

メリット・デメリットをしっかりと把握し、何のためにサンルームが必要なのかご自身の家づくりの目的とすり合わせるといいでしょう。

そして、ハウスメーカーや工務店への相談前に、まずはネット上で実際の施工事例を無料で確認できる「LIVRA WORLD」の利用から始めてみてはいかがでしょうか。



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