間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
「規格住宅ってどんな家?」
「規格住宅を建てたいけど、おすすめのハウスメーカーはある?」
マイホームの建築を考えている方のなかには、上のように思っている方もいるでしょう。規格住宅は、住宅会社が設定した間取りや仕様から選択してつくる住宅です。注文住宅に比べて大幅にコストを抑えられたり、短期間で建てられたりするなどのメリットがあります。
ただし、規格住宅の内容は住宅会社によって異なるため、ハウスメーカーや工務店ごとの特徴を知って検討することが大切です。そこで今回は、以下の内容を解説します。
マイホームを規格住宅で建てようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
規格住宅とは、住宅会社が設定した一定のプランから間取りや内装、設備などを選んで建築する住宅です。住宅会社ごとにさまざまなプランがあるため、希望のデザインを選択したりオプションを追加したりして、自分好みにアレンジできます。
家族構成やライフスタイルに合わせた間取り選びも可能です。規格住宅は次のような方に向いています。
ここでは、規格住宅と注文住宅や建売住宅、セミオーダー住宅との違いを解説します。
規格住宅と注文住宅との違いは、以下のとおりです。
規格住宅 | 注文住宅 | |
間取りやデザイン | 決められたプランのなかから選ぶ | 自由に選択できる |
建築コスト | 注文住宅より割安 | 高くなりやすい |
工程・工期 | 打ち合わせの回数が少なく、設計から完成まで6か月ほどのことが多い | 打ち合わせの数が多く、設計から完成まで1年ほどかかる場合もある |
注文住宅は、住宅会社と相談しながら、自分のニーズに合わせて注文できる住宅を指します。建築基準の範囲内であれば、間取りや設備、デザインなど細かい部分にもこだわって希望の家の建築が可能です。
ただし、こだわって建築するので資材が別注になって高額になったり、打ち合わせに時間がかかったりする場合もあります。
一方、規格住宅は住宅会社が設定したデザインや間取りなどに沿って建築する住宅です。ハウスメーカーや工務店がある程度選択肢を用意し、そのなかから施主が選んだ内容で家を建てます。
そのため注文住宅に比べて割安で、短い工期で建築が可能です。
規格住宅と建売住宅との違いは、以下のとおりです。
規格住宅 | 建売住宅 | |
間取りやデザイン | あらかじめ用意されたプランのなかから選択できる | 選択できない |
建築コスト | 建売住宅より高い | 規格住宅より安い |
工程・工期 | 設計から完成まで6か月ほど | 完成済み |
建売住宅とは、完成した建物と土地がワンセットで販売されている住宅です。建築初期に購入した場合は、壁紙のデザインや仕切りをなくすなど一部変更が可能なケースもありますが、基本的に間取りや仕様は選べません。
そのため、建売住宅を購入する際は、すでに建築された状態で内見を行い、自分の好みや生活するイメージに合う家を探す必要があります。
ただし、建売住宅は、土地探しや建築工事が不要で、購入すればすぐに住めるというメリットがあります。住宅会社が建物の仕様を規格化して建材を大量生産したり、汎用品を活用したりしてコストが抑えられるため、規格住宅より割安に購入できるのも魅力でしょう。
規格住宅とセミオーダー住宅との違いは、以下のとおりです。
規格住宅 | セミオーダー住宅 | |
間取りや仕様 | 決められたプランから選択 | ある程度自由 |
設備や内装など | 決められた範囲から選択 | 決められた範囲から選択 |
建築費用 | セミオーダー住宅より割安 | 注文住宅より割安 |
セミオーダーは、注文住宅と規格住宅の中間に位置します。規格住宅より自由度が高い分、コストも高くなります。あらかじめ仕様が決まっているため選べる範囲は少ないですが、間取りや内装、デザインはある程度自由に決定することが可能です。
なお、木材や断熱材など建物の構造部分は住宅会社が設定します。キッチンやバスルームなどの設備、建具などは住宅会社が指定する範囲から選ばなければなりません。自由に決められる項目は業者によって違うため、事前に確認しておくとよいでしょう。
規格住宅建築の流れは以下のとおりです。
ただし、家づくりの流れは、土地の状況や建築主の都合、住宅会社の進め方によって変わります。住宅会社と相談しながら、見落としがないよう進めていきましょう。
規格住宅の価格相場は、注文住宅やセミオーダー住宅よりも安く、建売住宅よりは高いといえます。規格住宅の坪単価は40万円前後が相場です。例えば、35坪の家を建築した場合、本体工事費は1,400万円ほどとなります。
一方、注文住宅の坪単価は60万円前後が相場となり、35坪の家を建築する場合、本体工事費は2,100万円ほどです。家の建築には、本体工事費のほかに付帯工事費や諸費用、土地がない場合は土地購入代もかかります。
坪単価の計算のみで住宅の建築費全体がわかるわけではないため、注意しましょう。
規格住宅を建築するメリットは、以下のとおりです。
それぞれ説明します。
1つ目のメリットは、注文住宅に比べて大幅にコストを抑えられる点です。注文住宅は自分の希望に合わせて自由に家を建築できますが、設計から建材や建具、設備などをすべて選択する必要があります。
そのため、費用が高くなりがちなうえに、具体的な見積もりを取らないとトータルでいくらかかるのかわかりません。
一方、規格住宅は住宅会社から設定された仕様や設備、間取りなどから選択するため、建築費用が抑えられます。規格住宅がコストを抑えられる理由は次のとおりです。
オプションを選ぶ際も選択の幅が限られているため、想定外の支出になることは少ないといえるでしょう。なお、規格住宅は、設備や建材のグレードを落とすのではなく規格化によってコストダウンを実現しているため、品質は注文住宅やセミオーダー住宅と同様です。
ある程度必要な金額がわかるため、住宅ローンの資金計画も立てやすく安心でしょう。
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2つ目のメリットは、暮らしやすい間取りやデザインになっている点です。規格住宅の仕様やデザイン、間取りなどは、建築士やデザイナーが住宅会社のコンセプトを活かすよう作成しています。
ハウスメーカーや工務店により、収納スペースを充実させていたり家事動線に特化していたり、さまざまなバリエーションが用意されているのです。家づくりのプロの経験と知識から立案された間取りや仕様を選択するため、大きな失敗が起こりにくいという安心感もあるでしょう。
自分たちでゼロから設計するのが不安な方やプロに任せて長く住み続けられる住宅を建築したい方にとっては大きなメリットです。自分に合ったコンセプトの商品を見つけて理想の家づくりを目指しましょう。
3つ目のメリットは、建築後の生活をイメージしやすい点です。注文住宅は自由設計のため、完成イメージがあいまいになりがちで、実際に住んでみたら使い勝手が悪く不便だったというケースもあります。
一方、規格住宅は住宅会社があらかじめ用意したプランで家を建てるため、生活動線やデザインなどを完成前にイメージすることが可能です。パンフレットで詳細を確認したり、モデルハウスや住宅展示場で完成した物件を見学したりもできるため「想像と違った」と後悔するリスクが軽減できます。
また、完成イメージがはっきりしていれば家具やインテリアを事前に考えることも可能です。住宅会社の経験とノウハウが反映された間取りを選択できるため、暮らしやすさや機能性を保ちつつ、ライフスタイルに合った家を手に入れられるでしょう。
4つ目のメリットは、短期間で家が建てられる点です。規格住宅は、ハウスメーカーや工務店があらかじめ決めた間取りや仕様などからプランを選択します。注文住宅と異なり家づくりを一から考える必要がなく、打ち合わせの回数も少なくて済むため、短期間での家づくりが可能です。
また、建材の規格も決まっており、工場でカットしたり組み立てたりした建材を現場に持ち込むため、建築にかかる工期も短くできます。規格住宅の工期の目安は、2~6か月ほどです。
そのため、次のような場合は規格住宅を検討するとよいでしょう。
規格住宅で建築するデメリットは、以下のとおりです。
それぞれについて解説します。
1つ目のデメリットは、設計の自由度が低い点です。規格住宅は、建売住宅より自由度は高いですが、注文住宅やセミオーダー住宅と比べた場合、自由度が低くなります。
ハウスメーカーや工務店が定めた間取りや仕様のなかから選択するため、ゼロから希望どおりの家づくりはできません。規格住宅は、一般的なファミリー世帯として想定される、3~4人家族向けの3LDKの商品が主流です。
そのため次のような場合は、希望どおりの家づくりが難しいといえるでしょう。
ただし、規格住宅でもハウスメーカーによっては変更が可能な場合もあります。以下のような変更であれば要望を聞いてくれる場合もあるため、相談してみるとよいでしょう。
しかし、間取りやデザインを変更したい場合は、オプションで対応できることもありますが、費用が高くなる可能性があるため注意が必要です。
2つ目のデメリットは、間取りの変更が難しい点です。規格住宅は、住宅会社が指定した間取りや仕様から好みのプランを選択して組み合わせる建て方です。そのため、決められた間取りや仕様以外は選べないことが多いといえます。
インターネットやSNSで見た間取りや仕様の家を建築したいと思っても、建築を依頼する住宅会社にその規格がなければ建てられません。ただし、規格住宅を採用している多くのハウスメーカーや工務店は、家を建てる方角や広さに合わせてさまざまな間取りプランを用意しています。
おしゃれで使い勝手のよい間取りが豊富に用意されていることもあるため、希望にあった住宅会社を探してみるのもよいでしょう。マイホームを建築したい住宅会社が決まっている場合は、自分が希望する間取りや仕様、設備などが選べるか確認しておくことが大切です。
3つ目のデメリットは、土地によっては建てられないことがある点です。規格住宅は間取りや仕様が設定されているため、土地の形状によっては家の建築が難しい場合があります。次のような土地の場合は、規格住宅が建築できない可能性があるため注意が必要です。
もし規格住宅に対応できた場合でも、土地の形がいびつであれば建物も変形しなければならず、調査・打ち合わせをする必要があります。規格住宅を視野に入れている場合は土地の形状に気をつけ、事前に施工可能か確認しておきましょう。
規格住宅のおすすめハウスメーカーは、以下のとおりです。
それぞれのハウスメーカーをご紹介します。
ミサワホームの規格住宅は、「SMART STYLE(スマートスタイル)」シリーズです。「SMART STYLE(スマートスタイル)」シリーズの特徴には、以下があげられます。
ミサワホームが蓄積した住まいづくりの知恵と工夫が盛り込まれた、自分流にカスタマイズできる住まいです。「共働きファミリー向け」「2人で暮らす平家」など、コンセプトの異なる全9タイプから選べます。
ミサワホームならではの、大収納空間「蔵」も取り入れられるほか、建物の高さを抑えながらも約3mの高天井空間を実現しているのも特徴です。断熱性能や耐震性能も高く、アフターサポートも充実しているのも魅力です。
参照:SMART STYLE(スマートスタイル)|ミサワホーム
トヨタホームの規格住宅は「Since LQ(シンセ・エルキュー)」というモデルです。「Since LQ(シンセ・エルキュー)」には次の特徴があります。
自分の「好き」を組み合わせながら、自由設計と変わらない品質を提供してくれます。間口が小さい土地にも合う10のシルエットをベースに、プロが提案する豊富なプランから選択可能です。
鉄骨ラーメン構造を採用しているため、大空間・大開口の伸びやかな空間を実現できます。外観や構造体は注文住宅と変わらない品質で、自分の希望に合った自由な空間づくりが可能です。
なお、業界初の初期保証40年を実現し、最長60年保証のメンテナンスプログラムが用意されています。
参照:Since LQ(シンセ・エルキュー) | トヨタホーム
ダイワハウスの規格住宅は「スマートセレクション」です。「スマートセレクション」には以下の特徴があります。
「スマートセレクション」は、家づくりを効率化し、コストを節約した統一坪単価を採用しています。また、快適に長く安心して暮らせるように、注文住宅と変わらない品質を実現しています。
厳選された人気の間取りや外装、内装から自分の好みの間取りを選択可能です。構造躯体は先進技術を搭載した自由設計と同じものを採用しており、鉄骨造も木造も選べます。さらに初期保証30年や、24時間365日相談できるダイワハウスサポートデスクなど、アフターサポートも充実しているため安心です。
アイフルホームの規格住宅は「ISME」です。「ISME」には次の特徴があります。
経験豊富な設計士が敷地の広さや形状、ライフスタイルを想定して考えた35種類のプランから、自分の好みのタイプの選択が可能です。
インテリアのカラーテイストは「メイプルスタイル」「オークスタイル」「マロンスタイル」「ウォルナットスタイル」の4つから選べます。また、機能性と意匠性を両立させたLIXILグループの設備により「選んでつくる私らしい家」の実現が可能です。
アイフルホームは、規格住宅とFC展開を組み合わせて質の高いローコスト住宅を実現しています。
ゼロキューブは社名ではなく、大分県に本社があるベツダイホームが手がけている、規格型住宅ライフレーベルの主力商品です。低コストの規格住宅のなかでは知名度が高い住宅で、日本全国に提携している工務店があるため、どの地域に住んでいても比較的建てやすくなっています。
特徴は以下のとおりです。
ゼロキューブは、シンプルな箱型フォルムに正方形の大きな窓が特徴です。
さらに、家族構成やライフスタイルに合わせて部屋数や収納を増やしたり、ガレージをつけたりと、さまざまなカスタマイズが可能です。
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規格住宅は、さまざまなハウスメーカーや工務店が採用しています。あらかじめ間取りや仕様が決まっている規格住宅で希望の家を建てるためには、自分の好みのプランがある住宅会社を選ぶことが重要です。
自分の希望に合う住宅会社を選ぶには、さまざまなモデルハウスや住宅展示場を見学して、どのような規格住宅のプランがあるか確認する必要があります。しかし、時間やタイミングがなかなか合わず、住宅展示場に行けない方も多いのではないでしょうか。
そのような方におすすめなのがバーチャル住宅展示場の「LIVRA WORLD」です。「LIVRA WORLD」を活用すれば、自宅にいながらさまざまな住宅会社のモデルハウスを内覧できます。
また気になった規格プランの住宅会社があれば、資料請求や来店予約も可能なので、ぜひ活用してみてください。
規格住宅は、注文住宅やセミオーダー住宅に比べて低コストでマイホームを建てられます。プロが提案する豊富なプランから選択するため、暮らしやすい間取りやデザインになっており、建築後の生活をイメージしやすいのもメリットです。
一方、設計の自由度が低く、間取りの変更が難しいというデメリットもあります。そのため、規格住宅でマイホームを建築する際は、自分が希望する間取りや仕様、設備などが選べる住宅会社を選ぶことが大切です。
LIVRA WORLDは、さまざまな住宅会社の規格プランを確認できるため、ぜひ活用してください。