間取りの工夫例7選+収納アイデア7選!間取りの決め方のポイントも
マイホームを新築するとき、...
収納スペースを増やしたい、さまざまな用途に使えるといった目的から、小上がりを検討している方もいるでしょう。しかし、設置して後悔しないか、デメリットはないかも気になるはずです。
そこで今回は、小上がりのメリット・デメリットをはじめ、後付けする際の費用相場や意識しておくべきポイントをご紹介します。小上がりの設置を迷っている方はもちろん、段差の高さや間仕切りの有無、収納をどうしようか悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
小上がりとは、床面より一段高い空間のことで、スキップフロアとも呼ばれています。居室内に段差を設け、スペースを区切ることで空間に高低差ができて奥行きを感じられるほか、子どもの遊びスペースやちょっとした息抜きスペースとして使うことが可能です。
また、来客用スペースや寝室としても使えるなど多用途に活用できることから、昨今はリビング内に小上がりを取り入れるケースもあります。小上がりには畳を敷いて和室にするのが一般的ですが、必ずしも小上がり=和室である必要はなく、絨毯や板材を使用することも可能です。
空間を広く見せたり、有効活用できたりといった効果のある小上がりですが、間取りや天井高、家族構成など諸々の条件によってはデメリットに感じるケースもあります。ここでは、小上がりを設置するデメリットをご紹介します。
バリアフリーは、家の中にある段差をなくし、転倒予防につなげたり、車いすでの移動をしやすくしたりすることです。小上がりを設置すると、居室スペースが狭くなり、通りにくい、段差が危ないといったデメリットが生まれるため、介護が必要になったときに邪魔になり、小上がりを撤去したというケースがあります。
床面より一段高くなっているため、ちょっとした腰かけとしても使えたり、布団を敷きやすかったりと使い勝手がよい小上がりですが、バリアフリーにはならない点には注意が必要です。長く住み続ける予定である、お年寄りがいるなど将来的にバリアフリーを検討している場合は、いずれリフォームの必要があるかもしれないことを頭に入れておくとよいでしょう。
小上がりは床面から30~40cm前後の高さになっているのが一般的です。小さな子どもや赤ちゃんの場合、小上がりから転落し、怪我をする恐れがあるため注意しましょう。とくに活発な子どもの場合、小上がりによじ登ったり、反対に小上がりからジャンプしたりして遊ぶこともあり、「子どもから目が離せない」「怪我をしそうで怖い」と後悔するケースもあります。
段差を低くする方法もありますが、つまずいて怪我をする可能性もあり、保護者は子どもから目を離せない状況になる可能性があるでしょう。設置する際は、子どもが小さいうちは小上がりをつくらない、もしくは間仕切り壁やベビーサークルを設置するなどの対策をすることが大切です。
小上がりはリビングに限らず、どのお部屋にもつくれますが、段差があるとフラットな場合に比べて狭く感じてしまうことがあります。また、デザインや居室の広さ、天井の高さなど、諸々の条件によっても室内が狭く見える可能性があるため、設置する際は注意が必要です。
空間に開放感を求めるのであれば、十分な広さを確保しましょう。
小上がりを設置すると、空間に仕切りができるため家具の配置に悩む可能性があります。例えば、リビングの一角に小上がりを設けた場合、ソファや棚などの大型家具を置けるスペースが限られ、思うような配置にできなくなるかもしれません。
また、小上がりからもテレビを見られるようにしたいなどの希望がある場合、さらに置ける場所が限定されるでしょう。
デメリットを感じることもある小上がりですが、リビングの一角に和の空間をつくれたり、収納スペースが増えたりとメリットも豊富です。ここでは、リビング内に小上がりをつくるメリットをご紹介します。
小上がりのメリットは、リビング内に気軽に使える和の空間をつくれる点です。自宅に和室をつくる場合、どうしても独立した空間になりやすく、日常的な使いにくさを感じる可能性があります。
しかし、リビングの一角なら空間がつながっているため、毎日気軽に活用できるでしょう。ひな人形や兜など、場所を取り、飾る場所に悩んでしまうものも、小上がりの和室なら無理なく飾れます。リビングのインテリアを気にせず、四季のイベントを楽しめる点も小上がりならではの魅力です。
小上がりをつくることで、収納スペースを増やせる点もメリットの1つです。小上がりの段差部分は空洞のため、うまく活用すれば収納スペースとしても使えます。例えば、畳の下に床下収納をつくれば、来客用の寝具やレジャー用品、季節家電などの大型のものも収納でき、スペースの有効活用に効果的です。
段差部分に引き出しをつくれば、子どものおもちゃやおむつをはじめ、ちょっとした衣類や小物の収納スペースとしても使えます。間取りの関係で思うように収納スペースを確保できない場合は、小上がりの段差を活用するのもおすすめです。
小上がりは段差に腰をかけたり、寝そべったりとくつろぎスペースとしても活用できます。例えば高齢者がフラットな和室で立ち座りを行う場合、筋力の低下や関節の硬さなどが影響し、立ち座りが難しくなってしまいます。しかし、小上がりの段差を利用すれば、立ち上がる際にも負担がかかりません。
床の硬さが気になる場合も、畳なら板材のような痛さを感じることもありません。来客時にはお客さんが座る場所として使えるなど、多目的に活用できる点も魅力です。
リビングに小上がりをつくると、高低差によって空間にメリハリが生まれます。また、段差があることで奥行きが出るため、立体的な空間を演出し、おしゃれな印象に仕上がるでしょう。
広いリビングは解放感がありますが、住んでいると「何か物足りない」「殺風景である」と感じてしまうこともあります。そんなときは、小上がりの設置を検討してみてください。
和室や絨毯など、リビングとは異なる趣向を取り入れることでアクセントとなり、新しい魅力を生み出せます。小上がりがあるだけでリビングのイメージは大幅に変わるため、雰囲気を変える目的に後付けするケースもあります。
小上がりは、来客が来た際の客間として利用できる点もメリットとして挙げられます。椅子やソファの場合、座れる人数に限りがあります。
しかし、小上がりがあれば、段差を椅子やソファの代わりに利用することも可能です。さらに、小上がりにローテーブルを置けば、椅子の数を気にせず来客を迎えることもできます。
また、小上がりに扉や障子などの間仕切りを設置しておけば、来客用の寝室としても活用できるでしょう。
間仕切りが邪魔な場合は、天井にロールスクリーンを取り付けて空間を仕切る方法もあります。小上がりは多目的な用途に使えるため、あえて客室をつくらないという家庭にもおすすめです。
小上がりは新築時だけでなく、リフォームで後付けすることも可能です。後付けにかかる費用は、小上がりスペースの広さや畳の種類、間仕切りの有無によって変わります。以下では、一般的な小上がりスペースをつくる場合の費用相場をご紹介します。
小上がりの広さ | 料金相場 |
3畳(収納なし) | 15万円~ |
4.5畳(収納なし) | 20万円~ |
※間仕切りなどを付けず、畳の小上がりを新設する場合
小上がりは3~4.5畳の広さが一般的です。畳を設置する場合、フチなしタイプの琉球畳だとスタイリッシュに見えます。しかし、フチ付きの畳に比べて費用は高めです。
また、小上がりには収納を付けられますが、その場合さらに費用はプラスされます。ただし、造作に比べユニットタイプの方が費用を抑えられる可能性があるため、あまりこだわりがない場合にはユニットタイプを検討してみるのもおすすめです。
小上がりをつくってから後悔しないためにも、設置する際に意識しておきたい4つのポイントをご紹介します。以下では、それぞれの項目について解説しているので、設置を検討している方はぜひチェックしてください。
小上がりの広さとして一般的なのは3畳、4.5畳、6畳です。ただし、小上がりの広さにとくに決まりはないため、目的や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
例えば、客間や寝室として使いたいのであれば、6畳あると便利です。しかし、リビングそのものの広さが限られている、あまり広い空間は確保しにくいといった場合には、4.5畳がおすすめです。
一方で、3畳はどのように活用するか決まっていないと使いこなすのが難しく感じる可能性があります。「読書スペースとして使う」「子どもスペースにする」「収納スペースをつくる」など、3畳の小上がりで何がしたいのか、具体的な活用法を見つけてからつくるとよいでしょう。
小上がりを来客用スペースや寝室として利用することを考えているのであれば、間仕切りを付けるとよいでしょう。仕切りがない場合、リビングから丸見えのため、不便さを感じる可能性があります。また、リビングの明かりや音が気になり、気が散ってしまう、眠りにくいといった弊害が生じるかもしれません。
ただし、間仕切りを付けると空間が区切られるため、リビングが狭く感じることもあります。普段は解放していても、壁があることで圧迫感を感じる可能性もあるため、気になる場合はロールスクリーンにする、壁に片付けられる扉にするなどの対策をするのが望ましいです。
小上がりの段差は、30~40cmあると座りやすく、腰かけとしても使いやすいです。また、30~40cmあれば収納スペースとしても活用しやすいでしょう。ただし、段差が高すぎると小さな子どもやお年寄りのいる家庭の場合、落下や怪我のリスクが高まります。
また、段差が高いと天井との差が小さくなり、圧迫感を感じることもあるでしょう。天井は高いほど部屋が広く見え、低いほど狭く感じるため、小上がりの段差から天井までできれば2mは欲しいところです。
天井までの高さが180cm程度の場合、人によっては頭をぶつけてしまう恐れがあります。窮屈さはもちろん、不便さを感じる可能性もあるため、できるだけ天井との差は確保することをおすすめします。
小上がりの収納には、主に「天面開口タイプ」と「引き出しタイプ」の2つあります。引き出しタイプは、段差の側面に引き出しを付けて収納する方法です。引き出して使うため手前にスペースが必要ですが、家族が小上がりにいても関係なく荷物を出し入れできます。
一方、天面開口タイプは、畳の床面につくられたフタを開けて収納する方法です。寝具や季節家電など大型家具の収納に適していますが、出し入れするには畳の上は何もない状態にする必要があります。どちらもメリット・デメリットがあるため、用途や目的に合わせて選ぶことが大切です。
小上がりは後付けも可能なため、設置を検討している方は一度モデルハウスを見学してみるとよいでしょう。実際に確認することで、雰囲気をつかみやすく後悔する可能性を減らせます。
しかし、モデルハウスは住宅メーカーの数だけあり、その中から小上がりのあるところを探して見学するのは大変です。効率よく見学したいと考えているなら「LIVRA WORLD」をぜひご活用ください。
LIVRA WORLDは、全国にあるモデルハウスをオンラインで見学できるサービスです。条件で検索できるため、家にいながらお気に入りのモデルハウスや間取りを探せます。
気になるモデルハウスを見つけたら、そのハウスメーカーに来店予約などができるのも魅力的なポイントです。小上がりのあるモデルハウスを見学したい方は、ぜひLIVRA WORLDを活用してみましょう。
小上がりは和の空間がつくれたり、空間に奥行きを出し立体的な空間を演出できたりするなど、メリットも豊富です。さらに、収納を増やせる、来客用としても活用できるなど、さまざまな用途に使えます。
後付けすることもできるので、気になっている方はライフスタイルや家族構成に合った小上がりの設置を検討してみてください。LIVRA WORLDなら家にいながら気軽にモデルハウスを見学できるので、小上がりのある暮らしを想像しやすくなりますよ。