後悔先に立たず!ルーフバルコニーのデメリットや注意点を紹介

家づくり
後悔先に立たず!ルーフバルコニーのデメリットや注意点を紹介

ルーフバルコニーはデザイン性の高さから、自宅に設置したいと考える方も多いでしょう。しかし、設置することのデメリットや事前に把握しておきたい注意点もあるのです。

そこで本記事では、ルーフバルコニーのメリットやデメリットを踏まえたうえで、設置する際の注意点について詳しく解説します。

ルーフバルコニーに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

ルーフバルコニーの特徴やベランダ・テラスとの違いとは?

ルーフバルコニーと「ベランダ」「テラス」は似たようなイメージを持たれがちです。しかし、それぞれ明確に特徴が異なるため、まずは「ルーフバルコニー」「ベランダ」「テラス」の違いについて解説します。

ルーフバルコニーは屋上に設置された開放的な空間

ルーフバルコニーとは、建物の外に設けられ、屋根がなく開放的なスペースのことを「バルコニー」と呼び、その中でも階下の屋根スペースに設置されているスペースのバルコニーを「ルーフバルコニー」と呼びます

ルーフバルコニーは、一般的なベランダやバルコニーよりもスペースが広く、日当たりのよい開放的であるケースが多いです。

ただし、ルーフバルコニーは構造上の問題や耐久性、安全性などについて注意が必要であるため、しっかりと設計され、メンテナンスが行き届いたものでなければなりません。

ベランダは屋根がある一軒家に設置されているスペース

ベランダとは、建物の外壁に付いた屋外空間のことを指します。一般的には、建物の外壁に沿って設けられ、屋根が取り付けられていることが多いです。

主に住宅の外部空間として利用されることが多く、日常的に洗濯物を干したり、家庭菜園を楽しんだり、家族がくつろぐ場所として利用されます。

ただし、ベランダの設置には建築基準法や建築物維持管理法などの法律や条例があるため、設置にあたってはこれらの法律や条例に従って適切に行わなければなりません。

テラスは母家から飛び出した部分

テラスとは、建物の外に設置された広い屋外空間のことです。一般的には1階にあり、地面よりも少し高い位置にある屋外スペースのことを指します。

リラックスや娯楽、食事など、くつろぎや交流を目的とした利用が多く、カフェやレストラン、ホテルなどの宿泊施設、住宅などに設置されるケースが多いでしょう。

ただし、テラスは建物から独立していることから、手すりがない場合もあり、注意が必要です。

後悔している人が多い!?ルーフバルコニーを設ける6つのデメリット

ルーフバルコニーは憧れて設置する方も多いでしょう。しかし、ルーフバルコニーにはいくつかのデメリットがあります。ここからは、代表的なデメリットを紹介します。

①雨漏りのリスクがある

ルーフバルコニーは、階下の屋根上に設けられているため、雨漏りのリスクがあります。

雨漏りが発生する主な原因は以下のとおりです。

  • 防水不良: ルーフバルコニーの防水層の劣化や、設計の不備により、雨水が浸透して室内に浸み込むことがある
  • 排水不良: ルーフバルコニーに水が溜まると、排水しきれずに浸透して室内に浸み込むことがある
  • 設置不良: ルーフバルコニーの設置が不適切だと、バルコニーと屋根のつなぎ目から雨水が入り込むことがある

雨漏りが発生すると建物の劣化につながる可能性もあるため、早めの処置が必要です。

②一般的な屋根にするよりも高価になる

ルーフバルコニーを付けると手すりやフェンス、床材などの設備も必要となります。これらの設備は、一般的な屋根には必要ないため、コストがかかる要因になるでしょう。

また、ルーフバルコニーには防水処理が必要となります。一般的な屋根における防水処理が必要な面積に比べ、ルーフバルコニーにおける防水処理が必要な面積は大きいため、その分コストがかかるのです。

③屋根がないので雨が降ると洗濯物が濡れてしまう

ベランダのように屋根が付いていれば、多少の雨は気にならないでしょう。しかし、ルーフバルコニーのように屋根を設置していない造りの場合、外に洗濯物を干した際には、雨が降ると洗濯物が濡れてしまいます。

そのため、ルーフバルコニーに憧れて屋根は付けずにいたが、雨が降ったときの対処に困ってしまい、結局屋根を付ける羽目になることもあり得るのです。

④維持費がかかる

先述したように、ルーフバルコニーは維持費が高くなってしまう可能性があります。実際にかかる維持費はルーフバルコニーの広さや設備の状況にもよりますが、範囲が広ければ広いほど工程が増え、工賃だけでなく維持費も高くなってしまうのです。

⑤メンテナンスに手間や費用がかかる

ルーフバルコニーのメンテナンスの手間や費用は、ルーフバルコニーの種類や大きさ、材料、設置状況によって異なります。しかし、定期的なメンテナンスは必ず行わなければいけないので、そのことを念頭に置いたうえで、ルーフバルコニーの導入を検討しましょう。

ルーフバルコニーにおける、一般的なメンテナンス箇所は以下の点があげられます。

  • 防水層のメンテナンス
  • 床材のメンテナンス
  • 手すりやフェンスのメンテナンス
  • 清掃

など。

⑥移動が大変

ルーフバルコニーは外に飛び出しているスペースに屋根がなく開放感が魅力的ですが、行き来するには階段を利用しなければいけないケースが多いでしょう。

そのため、ルーフバルコニーへモノを運びたい時や、BBQなどをしている際にトイレに行きたくなった時など、何度も階段を行ったり来たりしなければいけなくなり、移動に苦労してしまうのです。

ルーフバルコニーを設ける5つのメリット

ルーフバルコニーはデメリットだけでなく、設けることのメリットもあります。主なメリットは以下の5つです。

①屋根の上のデッドスペースを有効活用できる

ルーフバルコニーの代表的なメリットは、スペースを有効活用できることです。通常ではあまり活用できない屋外スペースの活用により、自宅でのBBQやガーデニングなどさまざまなシチュエーションで役立ちます。

とくに、都内のような広いスペースを手に入れることが困難な物件の場合は、ルーフバルコニーの設置により部屋を広く感じられるでしょう

②屋根がないため日当たりが良好

ルーフバルコニーには屋根がないため、日当たりの良さが大きな特徴です。そのため、BBQなどのアクティブなアウトドアを楽しむ以外にもさまざまな使い方ができます。

具体的には、休日にベンチやハンモック、テーブルを設置して日向ぼっこや読書、ビニールプールなどもでき、日当たりのよい快適なスペースを作り出せるのです。

また、屋根がないことにより、時間によって日当たりが変わることもあまりないため、洗濯物を干す際には、ベランダより乾きやすい傾向にあるといえます。

③道路から部屋の中が見えにくくプライバシー保護の効果も果たす

屋根がなく開放的なスペースであるルーフバルコニーには、防犯面で懸念をいただく方もいるでしょう。しかし、ルーフバルコニーは屋根の上に設置されており、かつ部屋窓まで距離があるため、道路から部屋の中の生活が見えにくい造りになっています

そのため、プライバシーの保護としても効果を発揮するのです。

ただし、周囲に高層ビルや建物がある場合は周囲からの視線が入りやすくなることもあるため、シェードやカーテンの設置をおすすめします。

④騒音対策効果も期待できる

ルーフバルコニーは、騒音対策に対しても一定の効果があります。一般的に、ルーフバルコニーは高層階に設置されることが多く、下の階に騒音が伝わりにくいという利点があります。

また、ルーフバルコニーに高いフェンスや壁を設けることで、道路や近隣など周囲の騒音を軽減できるでしょう。

⑤防災面も兼ね備えている

ルーフバルコニーは、防災面でもメリットを持っています。

ルーフバルコニーは高層階に設置されることが多いため、地震や洪水などの自然災害が発生した際には、ルーフバルコニーが避難場所としての役割を果たせるのです。

ルーフバルコニー設置を無駄にしないために注意するポイント

ルーフバルコニーにはさまざまなメリットデメリットがありますが、設置を無駄にしないためには以下のような点に気を付けるとよいでしょう。

どのような用途で設置するのか事前に考えておく

ルーフバルコニーを設置する際の注意点は、事前に設置する目的を明確化しておくことです。ルーフバルコニーはデザイン性の高さから、憧れやなんとなくという理由で設置してしまう人もいます。

しかし、用途や楽しみ方を決めずに設置しても、後々になってまったく利用しないというケースも起こりかねません。とくに、ルーフバルコニーは設置するだけでも多額の費用や維持費がかかってしまうため、設置して使わなければ無駄になってしまうのです。

必要な道具の準備や設置場所の計画をする

ルーフバルコニーを設置する際にはどの場所に設置して、どのような道具が必要なのかを事前にイメージしておく必要があります。しかし、なかにはルーフバルコニーを設置した際のイメージがつかないという方もいるでしょう。

そのような方は「LIVRA WORLD」の活用がおすすめです。「LIVRA WORLD」では、バーチャル空間にあるモデルハウスを訪れることができ、事前にルーフバルコニーの設置場所や必要な道具をイメージできるようになります。設置するかしっかりと検討したい方は、LIVRA WORLD」を利用してみましょう。

日常的にメンテナンスを行う

ルーフバルコニーは設置して終わりではなく、その後の定期的なメンテナンスが必要になります。一般的には5年~15年ほどでメンテナンスが必要とされていますが、状態によっては10年未満でもメンテナンスが必要です。

そのため、日常的に建物の劣化をチェックしておくとよいでしょう。

ルーフバルコニーの性能を理解する

ルーフバルコニーの床は「FRP」という、強度や耐水性に優れた繊維強化プラスチックで造られていることが多いです。しかし、近年では金属屋根が採用されていることもあり、素材によって特徴や耐久性が異なります。

性能を理解していなければ、自身の理想のルーフバルコニーの実現は困難でしょう。そのため、ルーフバルコニーを設置する際は、素材ごとの性能を理解した上で、その後の管理に活かすべきといえるでしょう。

騒音や臭いにより近所トラブルになる可能性も考慮する

ルーフバルコニーは屋根や壁がない開放感のある場所であることから、騒音や臭いが周りの住宅に届きやすいです。夜中に騒いだり臭いが強いものを扱ったりしていては、近所の人からの苦情につながってしまう可能性もあります。

そのため、ルーフバルコニーを使用する際は、時間帯や使い方を十分に考慮するべきといえるでしょう。

子どもが利用するときの安全面も考慮する

ルーフバルコニーのように開放感がある広いスペースは、子どもが好みやすいスペースです。ルーフバルコニーは自宅の一部であることから、安全と思う方も多いでしょう。しかし、子どもが遊ぶことに夢中になるあまり、落下事故が起こる可能性があるのです。

そのため、柵の高さや手すりを設置するなどして、子どもが安心して利用できる遊び場にするとよいでしょう。

施工前に防水性能を業者に確認する

ルーフバルコニーのデメリットで記述したように、ルーフバルコニーには雨漏りが発生しやすいというデメリットがあります。

長く使えば使うほど劣化や破損によって雨漏りを起こしやすくなってしまうのです。そのため、施工前には防水性能を業者に確認し、その後の適切な掃除や管理の仕方を把握しておくべきといえるでしょう。

近隣の家のプライバシーを侵害しないように注意

ルーフバルコニーは上層階にあることにより、道路から部屋の窓が見えにくくなっているため、自身の住まいのプライバシーは守りやすいでしょう。しかし、ルーフバルコニーから近隣の家が見えてしまうこともあります。

自分では近隣の家を覗くつもりがなくても、相手側は視線を感じるとストレスになってしまう可能性もあるでしょう。そのため、近隣トラブル防止のためには周りの住宅への配慮も重要です。

まとめ

今回は自宅にルーフバルコニーを設置する際のデメリットを中心に、メリットや設置時の注意点について解説しました。

ルーフバルコニーは設置することでさまざまなメリットがあり、デザイン性の高さから多くの方に人気の居住スペースです。しかし、事前に注意すべき点を抑えておかなければ、設置したことがマイナスになってしまう可能性もあります。

さまざまな情報を把握した上で、理想のプライベート空間をつくり出し、豊かな暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか。

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