一戸建ての玄関にオートロックを後付け!方法・種類・費用を解説

家づくり
一戸建ての玄関にオートロックを後付け!方法・種類・費用を解説

一戸建て住宅に憧れを抱いても、防犯対策に不安を抱えている方もいるはずです。マンションであればオートロックや防犯カメラなど、さまざまな防犯設備が設置されているため、空き巣のような犯罪を未然に防げます。

また、一戸建て住宅でも防犯対策は可能です。すでに施工済みの住宅でもオートロックは後付けできるため、家族の安全を守るためにも取り付けを検討してみましょう。近年人気が高まっているスマートロックもあるので、それぞれの特徴を理解し導入を検討してみてください。

今回は、戸建てにオートロックを後付けする方法や費用、メリットなどをご紹介していきます。戸建ての防犯対策にお悩みの方はチェックしてみてください。

目次

戸建てでも玄関ドアにオートロックを後付けできる!

一戸建て住宅の場合、オートロックが設置されていない玄関は多いです。オートロックは玄関のドアが閉まると自動で施錠してくれる電気錠であるため、鍵のかけ忘れを防げます。すでに施工済みの住宅であると設置は難しいと考える方もいますが、後付けも可能です。

また、専門的な知識を有していなくても自分で取り付け可能なものも数多くあります。スマートフォンを使用して鍵の開閉ができるスマートロックにもオートロック機能が付いているタイプがあるので、自分が使いやすいものを選んで設置してみましょう。

戸建てにオートロックを後付けする場合の費用目安

戸建てにオートロックを後付けしたい場合、気になるのは設置費用でしょう。相場としては、「作業費3万円程度+部品代」です。

部品代とはオートロック本体のことを指し、 料金は1万円で購入できるものから10万円を超えるものまで幅広い価格設定となっています。それぞれの特徴を理解してご自宅にあったオートロックを選びましょう。ネットショッピングでも購入できるため、商品ページをチェックして費用や特徴を比較してみてください。

また、貼り付けタイプなどには電池交換が必要な種類もあります。 そのため、費用で比較して選ぶ際は、電池代も考慮して選ぶとよいでしょう。貼り付けタイプであれば工事不要なうえに両面テープで貼り付けられるため、作業代がかからず、設置費用を抑えられます。

しかし、オートロックは玄関ドアの厚みや規格にあっているものを選ばなければ正常に作動しないことがあります。事前によく確認してから購入しましょう。自分で選ぶことに不安があれば、迷わず専門業者に相談してください。

戸建てにオートロックを後付けする方法は3つ

戸建て住宅にオートロックを後付けする方法をご紹介していきます。鍵のメーカーや型番といった種類によって取り付けができないものもあるので、事前にシリンダー(鍵穴)を確認し、取り付け可能か確認しましょう。確認してもわからないときには、専門業者に相談し、チェックしてもらってください。

1.現在のシリンダーにオートロックを被せる

既存のシリンダーに部品を被せて設置するタイプは、機械がシリンダーを自動で操作して鍵をかけるシステムです。オートロックがシリンダーに対応していなければ設置できません。

大手メーカーのGOAL®やMIWAは対応しているものが比較的多いので、まずはメーカー名をチェックしてみてください。対応しているシリンダーに関しては、メーカーのカタログや製品ページで調査できます。自分の家の鍵が対応しているか確認してみましょう。

2.鍵穴ごとオートロック付きのものに交換する

自宅にある玄関ドアが被せるタイプに対応していなくても、鍵穴ごと交換するタイプであればオートロックの後付けが可能です。

ただし、玄関ドアの厚みによっては交換できないケースもあります。

  • ドアに厚さがある
  • ドアが薄い
  • ドアに飾り枠が付いている

これらのドアは交換できない可能性もあるため、注意しましょう。

3.現在の鍵穴とは別にオートロックを追加する

玄関ドアにある既存の鍵を残し、別の鍵を新たに設置して後付けする方法です。ドアに穴を開けて設置します。貼って取り付けるタイプもあるので、DIYで手軽に設置が可能です。鍵が2種類になるため防犯性もアップするでしょう。

戸建ての玄関ドアに設置できるオートロックの特徴をタイプ別に紹介

オートロックといっても種類はさまざまです。機能性や操作方法には違いがあるので、タイプごとの特徴をご紹介していきます。選び方がわからない場合は、使いやすいもの、既存の玄関ドアに付けられるものを選び設置しましょう。

暗証番号タイプ|鍵を持ち歩かなくてもいい

設定したパスワードを入力して鍵を開けます。鍵に設置してある暗証番号のボタンを押すだけなので、鍵を持ち運ぶ必要もありません。ボタンを押せば開くので操作方法も簡単です。子どもや高齢者のいる家庭でも比較的導入しやすい点がメリットになります。

ただし、暗証番号を忘れてしまうと鍵は開けられません。外部に暗証番号が漏れてしまえば不正に解錠される危険性もあります。暗証番号の管理は慎重に行い、暗証番号を書いたメモなどは持ち歩かないようにしてください。

タッチキータイプ|貴重品との一体化が可能

登録した鍵をオートロック本体にかざして鍵を開けられるタイプがタッチキーです。カードキーが付属しているものもありますが、中にはSuicaやPASMOなどのICカードやスマートフォンを登録し、鍵として使用できるものもあります。

電車やバスを活用して通勤・通学している場合、ICカードは毎日持ち歩くので鍵を忘れる心配もありません。ICカードを持っていない人も、スマートフォンがあれば鍵を開閉できるので安心です。

リモコンタイプ|ワンタッチで鍵の開閉ができる

付属されているリモコンで鍵の開閉ができる仕組みです。リモコンキーの「Open」「Lock」といったボタンで鍵の操作ができるので大きな手間がありません。

ただし、リモコンを忘れたりなくしたりすると鍵が開けられなくなってしまいます。出かける際には必ずリモコンを持ち、なくさないよう管理しましょう。

指紋認証タイプ|防犯性が高く安心

防犯性を考えるなら指紋認証タイプがおすすめです。自分の指紋を登録すれば、指紋を読み込んでもらうだけで鍵が開けられます。鍵を持ち運ぶ手間やパスワードを覚える手間もありません。鍵の複製もできないので不正解錠を防ぐ役割もあります。

防犯性をアップさせたい、家族の安全を第一に考えたい、と思っている方は、指紋認証タイプの導入を検討してみてください。ただし、安価なものはエラーが多くなるデメリットもあります。玄関ドアに取り付けるため、水垢や砂ぼこりが付いていると正常に認証されないリスクもあることから、こまめなメンテナンスが大切です。

ドアノブタイプ|停電や電池切れの心配がない

自動施錠機能が付いたドアノブタイプもあります。ドアを閉めると自動で鍵が閉まるシステムです。電気を使用していないので、電池切れや停電による閉め出しがない点はメリットといえます。

ただし、自分で鍵を開ける必要があるので鍵の紛失や携帯忘れには注意しましょう。

戸建ての玄関をオートロックにするメリット

戸建てにオートロックを後付けすると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

鍵を閉めたかどうか不安になることがない

仕事に行くとき、買い物に出かけたときなど、ふと「鍵をかけたか」不安になることはありませんか?オートロックにするメリットは「鍵の閉め忘れ」を防止できる点です。

万が一、戸締りを忘れてしまえば空き巣被害に遭う可能性があります。オートロックであれば、ドアを閉めただけで鍵がかかるので鍵の閉め忘れがありません。大人が鍵の閉め忘れを防げても、子どもがいれば閉め忘れる可能性もあります。親が仕事中に出かける予定があれば、鍵をかけ忘れて遊びに行ってしまう可能性はゼロではありません。

外出先で悩むことや不安感をなくすためにもオートロックの設置を考えてみましょう。

ピッキングによる空き巣のリスクを減らせる

空き巣の犯行手口のひとつに「ピッキング」があります。

ピッキングとは、鍵穴に特殊な工具を差し込んで鍵を開けることです。ピッキングが成功すれば泥棒が勝手に家に入り、大切な金品を盗まれる危険性があります。

しかし、オートロックであれば鍵穴がないのでピッキングができません。オートロックの導入を選択肢のひとつに入れて、セキュリティ対策を万全にしましょう。

鍵をなくす心配がない

鍵を持って家を出たとしても、万が一出かけている道中で鍵を落としてなくしてしまえば家に入れません。スペアの鍵が家の中にあれば、鍵屋に依頼をして鍵を開けてもらう必要があります。手間も費用もかかるので鍵の管理は慎重に行わなければいけません。

しかし、暗唱番号タイプや指紋認証タイプであれば鍵を持ち運ぶ必要がなくなります。自分以外の家族が鍵をなくしてしまう心配もあるため、オートロックを導入して不安をなくしましょう。

子どもや荷物を抱えていても玄関を開けられる

買い物に行ったとき、旅行に出かけたときなど、荷物が多いと鍵を開けるのにも手間がかかります。保育園の送り迎えや病院の受診など、子どもを抱っこしていれば鍵を探すことも鍵を開ける動作も難しいです。

そんなときにオートロックの中でも、Bluetoothによる施解錠機能がついたスマートロックによって、ハンズフリーで鍵を開けられるタイプのものを選べば、近づくだけで鍵の解錠ができます。鍵を出す必要や鍵を開ける手間がなくなるので、快適さがアップするでしょう。

ただし、スマートフォンが必要な場合は、充電切れや持ち忘れに気を付けてください。

鍵の開閉履歴をチェックできる

オートロックの中には、鍵の開閉履歴をチェックできるものも存在します。「鍵を締め忘れたかもしれない」「子どもが鍵を閉めたか確認したい」といった場合でも、スマートフォンを活用してすぐに確認することが可能です。

中には子どもが帰宅した際にスマートフォンに通知が送られてくるタイプもあります。仕事をしているときでも安心できるので、子どもがいる家庭は導入を検討してみてください。

家族が増えても合鍵をつくらなくてよい

家族によって帰宅時間は異なります。家に誰もいないときには鍵を開ける必要があるので、合鍵がなければ家に入れません。

しかし、合鍵をつくるためには費用がかかります。中には1本3千円以上する鍵もあるため、家族が多ければ多いほど合鍵をつくる費用も高くなり、作成依頼をする手間もかかるでしょう。

しかし、暗証番号や指紋認証によるオートロックであれば、合鍵をつくる必要はありません。費用もかからないので出費を減らすことにも役立ちます。

メンテナンス費がかからない

通常の鍵だと以下のような不具合やトラブルが発生する恐れがあります。

  • 鍵穴にホコリや砂が溜まっている
  • 鍵穴内部に錆がある
  • 潤滑油が少なくなっている
  • 鍵が汚れている

不具合を防ぐためにも定期的なメンテナンスが欠かせません。

一方、オートロックにかかる手間は電池の交換程度です。維持費も電池代程度なので大きな出費もありません。手間やコスト削減につながるオートロックは、おすすめといえます。

戸建ての玄関ドアをオートロックにする際の注意点

魅力のあるオートロックですが、利用する際には注意点もあります。本当に使いやすいのか知るためにも、デメリットやリスクも含めて選ぶことが大切です。

締め出されてしまうリスクがある

オートロックは玄関ドアを閉めると自動で施錠する仕組みです。

そのため、鍵を持たずに家を出てしまうと締め出されて家に入れなくなってしまいます。下記のように、ちょっとした外出時でも必ず鍵を持って出かけるよう、習慣づけなくてはなりません。

  • ゴミ出し
  • 子どもの送り迎え
  • 回覧板を回す

外出が多い場合は、鍵を持っていなくても開閉が可能な暗証番号タイプや指紋認証タイプの取り付けがおすすめです。

初期費用や交換代・修理代が高い

初期費用はどうしてもかかってしまいます。中には部品代だけで10万円以上かかるものもあるので、予算に合わせて選びましょう。

また、電子錠の寿命は一般的な鍵よりも短いといわれているため、破損してしまえば新しいものと交換、もしくは部品を見つけて修理する必要があります。修理をしようと考えても、部品によっては生産終了になっている可能性もあるので、その場合は新しいものと交換しなければいけません。

電池切れによって家に入れないことがある

電子錠の中には電池式のものもあります。電池残量を確認せずに使用していると、電池切れを起こして家に入れなくなる可能性もあるので注意してください。スマートフォンで残量を確認できるタイプもあるので、定期的にチェックしましょう。

安心感によって防犯意識が低下する

オートロックを設置すれば防犯対策となるので家族の安全を守れます。ピッキングを回避でき、不法侵入や空き巣も防げますが、安心しきってしまうのは危険です。窓や勝手口、バルコニーなど、空き巣は玄関ドアだけが侵入経路ではありません。防犯意識が低くなれば窓の鍵を閉め忘れる可能性もあるので、オートロックだからといって安心せず防犯意識を持って生活するようにしましょう。

戸建てにオートロックを後付けするときは位置にも気を付けよう

オートロックの中には、引き戸タイプの玄関ドアにも取り付け可能なものも存在します。

ただし、引き戸の場所によって取り付けられる鍵の種類やサイズに違いがあるので注意してください。

具体的には、引き戸がドア枠とぶつかる先端部分にあたる「戸先」に取り付けるタイプと、引き戸と引き戸が重なる部分にあたる「召し合わせ」に取り付けるタイプが存在します。引き戸にオートロックを取り付ける際には、「戸先」に取り付けるタイプか、「召し合わせ」に取り付けるタイプかを事前に確認しておきましょう。

分譲戸建て住宅の購入を検討している場合や、注文住宅の建築を検討している場合は、事前にモデルハウスに立ち寄って扉のイメージを確認することもおすすめです。オートロック機能が付いていない場合は、モデルハウスでドアの形状を確認し、設置可能なものを調べられます。

ただ、なかにはモデルハウスが遠方にあり、気軽に訪れることが難しい方もいるでしょう。そのような方には、バーチャル住宅展示場である「LIVRA WORLD」を活用してみてください。

LIVRA WORLDは、スマートフォンやタブレットなどから手軽に住宅の内覧が可能です。自宅にいながら住まいのイメージを家族で共有したり、予算のシミュレーションを行ったりできます。オートロックを取り付けた扉のイメージもしやすいのでおすすめです。

まとめ

今回は、一戸建て住宅にオートロックを後付けする際の方法やメリットをご紹介しました。分譲マンションのように鍵を持たずともドアロックできるオートロック機能は、防犯対策になり、利便性もアップします。

また、その種類はさまざまです。スマートフォンアプリに対応しているものやBluetoothに対応しているもの、指紋認証ができるものなど、豊富な種類があるので特徴をよく確認して、自宅に合ったタイプを選んでください。中には取り付けできないものもあるため、取り付け可能かわからない場合は業者に問い合わせをしてチェックしてもらいましょう。

また、アパートなどの賃貸物件にも取り付けは可能です。設置する際には必ず大家さんに確認して取り付け作業を行いましょう。



この記事をシェアする
バーチャル住宅展示場
LIVRA WORLD
家にいながらモデルハウス見学そしてバーチャル空間で理想の家をシュミレーション
バーチャル住宅展示場へ
この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます
よく読まれている記事
一覧へ戻る