第一回ウェビナー開催決定(2023年5月12日)
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一戸建てを建てる際、「カーポートがなくても駐車はできるし、そもそもカーポートは必要なのか」「カーポート造りで失敗しないためにはどうしたらいいんだろう」「カーポートを設置するならどのタイミングがいいんだろう」と悩まれている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、新築の家にカーポートは必要かどうかについて知りたい方に向けて、カーポートを設置するメリットや費用の相場、設置のポイントなどを解説します。ガレージとの違いや固定資産税がかかるかどうかについても解説していますので、家づくりの参考にしてください。
目次
カーポートとは、どのようなものを指すのでしょうか。ここでは、カーポートの定義やガレージとの違いについて解説します。
カーポートとは、住宅の敷地内に造られた、屋根と軽量鉄骨の柱のみの簡単な車庫のことを指します。壁や扉に囲まれていないため開放感があり、床は耐久性を考慮してコンクリートで造られ、排水溝が付いているものが多いです。日本では15㎡以下の小規模なもので、愛車を太陽光や雨から守ることが役割といえるでしょう。
屋根と柱だけで造られているカーポートは、ガレージと比較して施工期間も短く、設置費用も安くなります。
また、カーポートには壁がないため、狭い空間にも設置でき車の出し入れもスムーズです。荷物を運ぶ際や車からの乗り降りも簡単に行えるでしょう。
ただし、カーポートは外部から車が見えるためガレージに比べ盗難の危険性が高くなります。そのため、カーゲートを取り付けたり、防犯カメラや人感センサーライトを取り付けたりするなど、セキュリティを高めるとよいでしょう。
一方、ガレージは壁と扉で四方を囲まれているため、プライバシーや安全面を高めることが可能です。しかし、ガレージの広さによっては壁に囲まれているため駐車がしづらく、シャッターの開け閉めの手間もかかります。
また、カーポートと比較して施工期間が長く設置費用も高くなるため、新築のタイミングで設置する方が大半を占めるでしょう。
さまざまなメリットがあるカーポートですが、とくに悪天候のときはカーポートがあると便利です。ここではカーポートの必要性やメリットを5つご紹介します。
カーポートのメリットとして、雨が降っていても濡れることなく車の乗り降りができることがあげられます。雨の日でも屋根があるため濡れずに車の乗り降りができ、小さな子どもがいたり両手に荷物を持っていたりするときなどに重宝するでしょう。台風や横殴りの雨の際は効果を感じにくいかもしれませんが、たいていの雨は屋根で防ぐことが可能です。
車の雪下ろしをしなくてすむことも、カーポートを設置するメリットといえるでしょう。雪国に住んだことがない方は想像がつかないかもしれませんが、車に雪が積もるのは面倒なものです。大雪の場合は、車の屋根やボンネットに大量の雪が積もっているため、雪をどけてから車を動かす必要があります。
また、夜に雪が積もった場合は、明け方には凍ってしまうため、凍りついた雪を落とすにも時間と労力が必要です。しかし、屋根があれば、車に雪が積もるリスクもなくなります。
また、車周辺の雪どけも少なくなるため車の出し入れもスムーズにできるでしょう。
車の劣化や汚れを防げるのもカーポートを設置するメリットです。屋根がないと車は太陽の紫外線にさらされた状態になります。カーポートには屋根があるため直射日光や汚れ、落下物を防ぎやすく、車の状態をきれいに保つことが可能です。車には多くのゴムやプラスチック部品が使用されていますが、紫外線はゴムやプラスチック、車の塗装を劣化させます。
そのため、カーポートの屋根があることで、紫外線から愛車を守れるでしょう。
車内温度の上昇を防止できるのもカーポートのメリットです。真夏日の車内は、外気温とは比にならないほどの暑さとなります。
そのため、カーナビゲーションやETC車載器などの不調を招いたり、ダッシュボードが高温化してしまったりする恐れもあるでしょう。カーポートを設置すれば直射日光を遮断できるため、車内の温度が上がりすぎるのを防げます。夏でもエアコンがききやすく快適な温度になるため、すぐに出かけることが可能です。
ソーラーパネルを設置できるのもカーポートのメリットといえます。ソーラーパネル1枚の重さは大きさにもよりますが一般的に10kg〜20kgほどのため、ソーラーパネルや架台などを取り付けるとカーポートに100kg以上の負荷がかかります。
そのため、太陽光発電設備の重さに耐えられる素材や構造のカーポートであれば、後付けすることは可能です。しかし、ポリカーボネート板はソーラーパネルや架台の重さに耐えられないため、すでにカーポートを設置している方はポリカーボネート板かどうか確認してみましょう。
現段階でカーポートを設置していない方は、一体型のソーラーカーポートの導入を検討するのもおすすめです。一体型のソーラーカーポートは、ソーラーパネルが天井部分に設置されているカーポートのことを指します。曲面を少なくした造りで、ソーラーパネルの重量や暴風、積雪にも耐えられる設計です。ソーラーパネルを屋根全体に敷き詰めることを前提に造られているため、パネルを効率良く配置できます。
カーポートは、新築時に取り付けるのがおすすめです。ここでは、新築のタイミングだからこそカーポートの設置をおすすめする理由を解説します。
新築時にカーポートを設置するとよい理由として、カーポートを建てること前提の建築計画を立てられることがあげられます。カーポートを検討している方の中には、実際に生活してみてからカーポートを設置してもいいかなと思われている方も多いでしょう。しかし、最初からカーポートを建てることを前提に建築計画を検討すれば、積雪時期の除雪のことやマイホームの日当たりなどを考えて工事を進められます。
また、新築時にカーポートを設置すると、住宅との位置関係や庭の使用用途を考慮しながら動きやすい動線を取り入れることも可能です。
ほかにも、将来的な住宅の外壁メンテナンスのことも考慮して、カーポートの位置を調整することもできます。駐車スペースは、あればよいというものではありません。住宅との位置関係や設置場所を検討してカーポートを取り付けることが大切だといえるでしょう。たとえば、カーポートを設置する際は、下記のような要素を検討することが大切です。
など、カーポートの広さや位置によっても使い勝手が変わります。新築時にカーポートの計画を一緒に立てることにより、快適な暮らしを送れるでしょう。
新築時にカーポートを設置すると、余分な工事費用がかからないというメリットがあることもおすすめする理由です。カーポートを外構工事完了後に設置しようとすると、コンクリート土間の場合、柱を立てるために穴を新設する費用や、コンクリートを処分・撤去する費用がかかります。
また、カーポートを建てようとする土地に砂利などが敷いてある場合は、砂利を撤去する必要も出てくるため、余計な費用を支払わなければなりません。
そのため、新築時にカーポートを設置したほうが費用面でもメリットが大きいといえるでしょう。
カーポートには固定資産税がかかるという方もいますが本当でしょうか?実は、カーポートは固定資産税が課税されるものと非課税のものがあります。柱のみで屋根を支えるタイプのカーポートは、固定資産税は非課税です。下記の3つの条件が揃っていると固定資産税がかかります。
そのため、ガレージタイプのカーポートは課税対象となります。なお、カーポートの大きさは課税・非課税には関係ありません。
また、壁が透明のパネルでも、パネルが3方向を覆う造りになっていれば固定資産税がかかる場合があるため注意が必要です。カーポートかガレージかわかりにくいものもあるため、心配であれば自治会に問い合わせてみることをおすすめします。
新築でカーポートを設置するにはいくつかのポイントがあります。ここでは、新築でカーポートを設置する際のポイントや注意点について解説します。
カーポートを設置する際は、日当たりや収納など生活への影響がないか確認しましょう。また、カーポートを設置する場合、家との位置関係や配置する場所は重要です。
といった点を確認してカーポートを設置するとよいでしょう。建物から2〜3m以上の距離があれば、日陰になるなどの影響は受けにくいです。また、カーポートの近くに物置を配置すると、屋根の下でものの出し入れができます。
なお、取り付けるカーポートのデザイン性や見た目が、お家やフェンスなどほかの要素と合っているか考慮することも大切です。構造や色合い、風合いも含めて建物全体とデザインバランスが合っているか確認し、設置しましょう。
車の買い替えなどを踏まえて大きさを検討するのも、カーポートを設置する際の重要なポイントといえます。現在の所有している車は問題なく駐車できるかもしれませんが、将来車を買い替えた場合に、カーポートの幅が車幅に対して余裕がないと、車を停めにくくなってしまいます。2台分のカーポートを検討されている場合は、車同士の間に余裕がある幅で設置しましょう。
また、ワイドタイプのカーポートにすると、カーポートの下でバーベキューをしたり、プールでお子さんを遊ばせたり、自転車を置いたりすることも可能です。これからのライフスタイルも考慮して、カーポートの幅に余裕を持たせた計画にすることをおすすめします。
カーポートの設置場所やデザインなどに不安がある場合は、住宅展示場やモデルルームを参考にすると良いでしょう。住宅展示場やモデルルームなどは、駐車場から玄関までの動線なども考えて設計されています。そのため、カーポートと家の位置関係や、どういった動線だと便利に過ごせるかなど、参考になることが多いです。ただ、限りある時間の中で、何件ものモデルルームや住宅展示場の内見にいけるという方は多くないでしょう。
そこでおすすめなのが、LIVRA WORLDです。LIVRA WORLDは、いつでも・どこでもスマートフォンやタブレット端末から、住宅の内覧ができるオンラインの住宅展示場になります。LIVRA WORLDは、訪問することなく家族みんなでモデルハウスのイメージを共有でき、オンライン上でモデルハウスをカスタマイズして理想の家をシミュレーションすることが可能ですので、ぜひ利用してみてください。
新築でカーポートを設置するにはどれくらいの工事費用がかかるのでしょう。カーポートの値段は、耐久性や材質の種類によってさまざまです。雪が降らない地域のカーポートだと、屋根がアクリル素材で柱が片側だけに付いているタイプ。雪国では、雪の重量に耐えられるよう、屋根は金属製の素材で造り、柱は両側に取り付けるのが一般的です。それらのカーポートを新築住宅を建築するのと同時に設置する場合の費用は、80〜100万円ほどが目安になります。
柱が片側だけの簡易なカーポートのほうが値段は抑えられますが、雪国の場合は安全性も考えて頑丈なものを選択するとよいでしょう。
次にガレージを設置する場合の費用相場を確認しましょう。ガレージの相場価格は、下記によって決まります。
カーポートの価格相場を台数別で見てみると下記の通りです。
1台 | 約30~45万円 |
2台 | 約55~110万円 |
3台 | 約110~200万円 |
こちらの金額は、商品価格になっており、工事費用は含まれていません。ガレージを設置するには、
商品価格+本体の組み立て価格+基礎工事価格+土間コンクリート価格
がかかるため、商品価格以外にも多額のお金が必要です。車を2台や3台駐車できるガレージを設置する場合は、基礎工事価格や土間コンクリート価格も高くなるため、200〜400万円ほどの工事費用がかかることもあるでしょう。下記に、施工方法によっての工事価格を記載しますので参考にしてください。
購入したガレージを設置する場合 | 約40~100万円 |
新しくガレージを建築する場合 | 約70~100万円 |
ビルトインガレージにリフォームする場合 | 約150~400万円 |
見積もりを業者に依頼すると、正確な価格を把握できるため、気になる場合は見積もりを依頼してみましょう。
「カーポートには魅力的なメリットもあるし、設置を検討したいけれども、価格はできるだけ抑えたい」という方も多いでしょう。ここでは、新築の家にできるだけ安くカーポートを設置するコツについてご紹介します。
カーポートの設置と駐車場の建設のタイミングを合わせると、カーポートの設置費を抑えることが可能です。駐車場がコンクリートの場合、カーポートの柱を設置するためにコンクリートを削る斫り(はつり)工事が必要となります。
斫り(はつり)工事の費用は、1本の柱に付き2,000〜3,000円ほどが目安となっているため、柱を4本建てる場合は3,000円×4本=12,000円がかかってくる計算です。斫り(はつり)工事代を発生させないためには、駐車場の建設と合わせてカーポートの取付工事も着工することが重要となります。
また、柱部分のみコンクリートを埋設せずにスペースを空けておくのも1つの方法といえるでしょう。
複数のメーカーに相見積もりを出してもらうことも、カーポート設置の価格を抑えるためには有効です。業者により工事費が異なるため、同商品でも金額が変わってしまうことがあります。
相見積もりを出していないと、価格が高いのか安いのかがわかりづらく、業者の言い値で契約してしまう可能性もあるでしょう。そのため、相見積もりをし、お得な業者を見つけてください。また、値段だけでなく、対応がよい業者を見つける手がかりにもなるため、対応がよい業者に依頼すれば、値段の交渉や相談もしやすくなり、さらに費用を抑えられる可能性があります。
外構工事が得意な工事会社に依頼することも、カーポートを設置する費用を抑えるコツといえます。相見積もりを取るのにおすすめの業者は、外構工事を専門にしている工事会社です。販売会社やハウスメーカーに工事を依頼すると、販売会社と工事会社間で中間マージンが発生してしまい、価格が高くなってしまいます。
そのため、工事会社に直接依頼することで、中間マージンの費用を抑えられるため価格が安くなり、工事の質を落とさずカーポートの設置費用を抑えられるでしょう。
今回は、カーポートを設置するメリットや費用相場、設置のポイントについて説明しました。カーポートを設置するメリットは多くありますが、悪天候のときはとくに役にたちます。カーポートのメリットや費用相場を理解した上で、カーポートを設置するか検討するとよいでしょう。